IMG_3639練馬区独立70周年記念展として「生誕90年記念 藤沢周平展」が開催されています。

会場:石神井公園ふるさと文化館 2階 企画展示室 および ギャラリー
(住所:練馬区石神井町5丁目12番16号)
会期:2月10日(土曜)~4月1日(日曜) 午前9時~午後6時
(月曜休館。ただし祝休日の場合は翌平日。)
観覧料:一般 300(200)円、高校生・大学生200円、65~74歳の方150円、中学生以下と75歳以上の方は無料

藤沢周平さんは多くの作品を練馬に住んでいた時代に描きました。その作品にも練馬の自然が大きく影響しています。
本展では、藤沢さんの原稿や資料などを展示し、その足跡と作品の世界が紹介されています。
藤沢周平さんのファンの方はもちろんの事、まだ読んだことがない方もその作品を読んでみたくなること間違いがありません。
私の後援会リーフレットの推薦人になっていただいている。文芸評論家の岡庭昇さんは藤沢周平作品の文庫本「時雨みち」の解説で、「わたしが藤沢周平の描く人物たちに魅かれるのは、そのしなやかな強さ、意志の勁烈(ケイレツ※つよくはげしいこと。)さといった側面である。くりかえすまでもなく、彼らには甘えの構造はない。彼らは現実に何も期待せず、しかし現実のあるがままな汚穢(オエ※けがれていること。)をけっして許容しないという点において、真に勁烈なのである。わたしは、書かれた知や教養とは違う(真の意味で思想と呼んでもいい)なにかを学ぶために、秀れた大衆文学を読む。(略)藤沢周平は、現実と反対に神話をつくる”物語の救済”の法則を無視して、人の生き死にの実存を実存として提出してみせた。彼は、むしろその人々の一人として、日々抑圧されている生活の内部はこうなのだぞ、と自己表現してみせたのである。彼の新しさは、まさにそこにある。」と書かれています。
藤沢周平さんは直木賞受賞者で大衆文学作家として人気がありますが、その作品は単なるエンターテインメントではなく人間の心の闇までを描いてみせている凄みがあることに多くの人が惹かれるのではないでしょうか。
是非、展示見て藤沢周平さんの世界に触れて下さい。

 

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