小児薬の開発を後押し 公明推進、後発品の安定供給確保も
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海外で承認された新薬が、日本で使えるまでに時間がかかる「ドラッグ・ラグ」や、開発に着手できていない「ドラッグ・ロス」。その多くは小児や希少疾病用で、小児がんの分野などで問題になっている。
このため改定では、革新的新薬の技術革新(イノベーション)を適切に評価する仕組みを構築。成人用の開発時に、企業の判断で小児用の開発計画を同時に策定できるようにし、小児用が承認された場合には加算率を引き上げるなど優遇措置を設ける。
一方、後発医薬品(ジェネリック医薬品)を中心に、せき止め薬などが手に入りにくい状況も深刻だ。品質が確保されたジェネリック医薬品を安定的に供給できるよう、産業全体の構造的課題である非効率的な「少量多品目生産」を是正する上でも、製造販売を行う企業の「見える化」を実施。指標に基づき企業の体制を評価し、上位評価の品目の薬価を高めに設定する。
ドラッグ・ラグやドラッグ・ロスの解消、医薬品の安定供給を巡って公明党は、政府への提言や国会質問などを通じて推進してきた。