公明提案 受け入れ歓迎/山口代表 都議選で民意示す機会
公明党の山口那津男代表は20日夕、東京都の小池百合子知事が市場移転問題で、豊洲に市場を移す意向を表明したことについて、国会内で記者団に対し、大要次のような見解を述べた。
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一、都議会公明党は小池知事に対し、都議選前に豊洲移転の方向性を明確にすべきだと要請していた。その提案が受け入れられたものであり、都議選で都民の民意が示される機会をつくったことを歓迎したい。
一、(5年後をめどに築地を再開発する方針について)新たな提案であるので、今後、都民の意見も聞きながら検討すべきだ。
『東村幹事長 「知事の判断を評価」』
都議会公明党の東村くにひろ幹事長(都議選予定候補=八王子市)は20日、小池百合子知事の記者会見を受け、八王子市内で記者団に対し、大要次のように述べた。
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一、豊洲市場の移転判断について、都議選前にすべきであると一貫して申し上げてきた。知事の判断を評価する。安全対策を施した上で豊洲市場に移転をする方向性を示されたことも高く評価したい。
一、築地市場の再開発について、民間活力を使って行うとしているが、今後、検討すべき課題がいくつかある。その一つは、(築地での仕事を)希望する仲卸業者は、一度、豊洲に移ってから築地に戻ることになる。これは、かなりの経済的な負担が生じる。都がどこまで支援をするのかという課題がある。
一、小池知事は会見で「豊洲には中央卸売市場としての機能を残す」と明言した。仮に、いくつかの業者が築地に戻り市場を形成する場合、その規模の問題や豊洲との整合性についてどうするのか。また、これまでは豊洲移転の場合、築地市場の売却益を豊洲整備のために発行した起債の返還などに充てる予定だったが、これも検討課題だ。築地の再開発についてはクリアすべき課題が多く、改選後の都議会で検討していく必要がある。
2017年06月21日 公明新聞1面転載