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平成25年から始まった市の「軽度・中等度難聴児補聴器購入助成事業」が2年目に入りました。1年目の実績は予算170万余円(29人、47耳)に対して34人、49耳で181万余円でした。※PDFで資料を添付しました。

この制度は名古屋市難聴児を持つ親の会と一緒に市に要望活動をしてきた結果、昨年から実施されています。

障害者手帳を持つことのない軽度または中等度の難聴児にとっても補聴器は必需品。

補聴器を使用することで言語獲得が促進され学習意欲も増しますが、障害者福祉の対象でないため費用は全額自己負担となっていました。

全国の自治体では徐々にこれら軽度・中等度の難聴児に補聴器の購入費助成を行うところが増えてきていましたが、昨年まで名古屋市では検討すらされていませんでした。

親の会の方達と意見交換を重ね、私も市と調整をしながら繰り返し助成制度の必要性を訴えました。

事業初年度になるH25年は先に述べたように予算を大きく上回る利用者がありました。

名古屋市の事業の良いところは、通常は補聴器の耐用年数は5年とされていて、子どもの成長に合わせて耳の形状も変わっていくため実際は約半年ごとに作り直すイヤーモールドも5年間は更新ができない自治体が多い中、名古屋市は1年ごとの更新を認めた点です。

親の会からは「イヤーモールドがお金がかかるのです。1年更新でも本当に助かる」と言って下さいました。

このようにきめの細かい制度設計は当事者である親の会の皆さんがいて下さったからこそです。本当に感謝です。

これからも、行政の制度の隙間でご苦労を強いられている人たちの「小さな声」を聞いて、政策を考え実現してまいりたいと思います。

軽度中等度難聴児補聴器購入費助成事業実績

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たなべ雄一 Twitter
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名古屋市 田邊雄一