名古屋市会議員 さわだ晃一
(西区)

時代を見つめ、次代を変える。

名古屋ブロードウェイ構想3 ~中日劇場が閉館へ~

未分類 / 2016年9月29日

 中区栄にある中日ビルの建て替えに伴い、「中日劇場」が平成30年3月末日をもって開館するとのニュースが流れました。
 
 日本演劇協会発行の「演劇年鑑2015」に掲載されている主要劇場別公演回数を参考に歌舞伎やミュージカル・演劇などの上演回数を独自に集計したデータによれば、中日劇場では1年間で272回の公演があり、単純計算で約40万人もの観客を動員していることになります。
 あわせて、西川流「名古屋をどり」や工藤流「工藤会」など名古屋が誇る伝統芸能の拠点的劇場でもあり、閉館の影響は極めて大きいと感じています。
 
 報道によれば劇場が開館して以来「50年間ほぼ赤字」だったそうで、劇場運営の厳しさが浮き彫りとなった一方で、宝塚歌劇団や劇団四季などは、独自性の高いコンテンツによる、いわゆるロングラン公演を行うことで安定した劇場運営を可能としています。
 
 愛知県芸術文化センターでは老朽化による大規模改修が平成28年秋から平成31年4月まで行われ、建設中の御園座のオープンは平成30年春とされています。
 名古屋市は文化芸術振興に対してどのような役割を担うべきなのか、都市計画によるインセンティブなどと併せて何ができるのか、精力的に検討を重ねていかねばなりません。