昨日は、本会議でがん教育について質問致しました。私の質問により今後、名古屋市でも「がん教育」が行われることになりました。情報源はなんとFBなんです。公明党の豊島区議の高橋さんから豊島区のがんに関する教育について多くの自治体や議員の調査があるとの発言をみて、興味を持った私は豊島区へ行き調査いたしました。とっても先進的でしたの今回の質問となり、本日、名古屋市のがん教育が新たに行われることになったのです。豊島区の公明党の皆さまの旧知のような温かい対応に感動をいたしました。なかでも情報を発信された高橋さんには心から感謝致します。ありがとうございました。

以下、質問原稿を掲載致します。

 「小中学校における「がん教育」の推進について」

皆さまもご承知の通り、日本人の死亡原因の第1位が「がん」であります。

 今や「がん」は2人に1人がかかる国民病であり、死因の約3人に1人が「がん」によるものであります。

 平成23年の人口動態統計調査によりますと、名古屋市における死亡総数1万9,594人の内、「がん」で亡くなった方は5.884人であります。死因の30.0%を占め、国の動向と同様、約3人に1人が「がん」で亡くなっています。

 こうした現状に対して、市民総ぐるみで打破したいとの熱い思いから、本年2月市会において超党派による議員提出議案として「名古屋市がん対策推進条例」が制定されたのであります。そして、平成24年3月28日施行・公布されています。

国は、がん対策推進基本計画(平成24年~28年まで)を策定しています。

基本計画では、がんの教育・普及啓発の現状として、こう記されています。

健康については子どもの頃から教育することが重要であり、学校でも健康の保持増進と疾病の予防といった観点から、「がん」の予防も含めた健康教育に取り組んでいる。しかし、「がん」そのものや「がん」患者に対する理解を深める教育が不十分であることが指摘されている。とあります。

 現在、命にかかわる「がん教育」が現状では不十分であることを国も認め指摘しているのであります。しっかり取り組む必要があります。

 さらに基本計画では、「取り組むべき施策」として、こう記されています。

健康教育全体の中で「がん」教育をどのようにするべきか検討する。とあり、

教育委員会をはじめとする教育関係者、国、地方公共団体等が協力して指導内容・方法を工夫した「がん」教育の試行的取組や副読本の作成を進めていくこととあります。このように、基本計画では、学校教育の中でのがん教育についての検討、また、副読本の作成など具体的な取組が記されています。

 そこで、先日、私は、本市の小中学校へ行き校長先生、教頭先生、教務主任の先生などからお話しをお伺いしました。

がんに対する教育がどの程度行われているのか知るためでした。お話しをお聞きする中、教科書にはがんに関する表記がほとんどないのでそれぞれの学校では「がん教育」とか、「がん」に対する深い教育は行われていないことがわかりました。

 小学校では6年生が体育の科目で、中学校では3年生が保健体育の科目で、生活習慣病の予防、喫煙と健康の授業の中でがんについて学習しています。

指導方法は教科書を中心ですが、がんについては詳しい内容ではありませんでした。中学校では、関係機関が作成したがんのパンフレットなどを配布して学習に使っている現状で、いわゆる「がん教育」とは程遠く学習の方法にもムラがあるように感じました。

 教育委員会にお聞きしたところ、本市のがん教育に関する取り組みには、教科書以上にがんに特化した指導は行っておらず、他都市からの問い合わせや視察調査もないとのことです。こうしたことからも、本市が先進的ではないということが理解できると思います。

 国の「がん対策推進基本計画」、「名古屋市がん対策推進条例」で「がん教育」の必要性がうたわれているにもかかわらず本市、小中学校の取組は極めて浅いように思われます。

もっと、しっかり取り組んでいく必要があるのではないでしょうか。

がん克服に向けて最も大事なのは、がんの予防、早期発見であることは明らかです。そのためには、「がん教育」が非常に重要です。生涯にわたる健康づくり、検診の習慣化、罹患率の減少にもつなげるには、子どものうちから、「がん」に関する正しい知識と理解が必要であります。

 先日、東京豊島区が小中学校でのがん教育を推進するため、全国で初めて独自のプログラムを開発し先進的な取り組をしていることや、全国の100を超える自治体から問い合わせが相次いでいるとお聞きし、私は興味深く視察に行って来ました。

 豊島区では、教員向けに小学校、中学校用のそれぞれ指導書を、児童生徒向けのプレゼンテーション教材も作成し、どこの学校のどの教員であってもがん教育を指導できる取組ができています。

 このプレゼンテーション教材では、がんに対する基礎知識、予防対策が絵や写真を使ってわかりやすく解説してあり、実際に「がん」になった闘病者が動画で登場する体験談は児童生徒達へ大きなメッセージとなり、これを見た子どもが親に検診を受けるように話している子どももいるとお聞きしました。

名古屋市がん対策推進条例第5条3項は、「がん教育を推進するため、児童及び生徒が学習活動等を通じてがんに対する理解及びがんの予防に関する知識を深めるために必要な施策を実施するよう努めるもの」としています。

 名古屋市におきましても、豊島区での取り組みに後れることなく、小中学校での「がん教育」の取り組みを積極的に推進していくべきと考えますが教育長の

ご見解をお尋ねいたします。

答弁

  がんは、生活習慣病と関わりの深い病気であることから、子どもの頃から望ましい生活習慣を身につけることは大切であり、また、子どもが学ぶことにより親への啓発にも効果があることから、学校教育においてがんの正しい知識と理解を深め、がん予防を学習することは重要であると考えております。

  児童生徒へのがん教育につきましては、文部科学省が定める学習指導要領により、がんは悪い生活習慣が主な原因と言われる病気であること、喫煙の習慣化ががんの要因となることなどについて、教科書を中心に指導を行っています。

  本市では、がんに対する正しい知識を深めるため、今後、小中学生を対象に補助教材となる冊子などの作成の準備を進め、教育委員会としても、子どもの理解に役立つよう積極的に取り組んでまいりたいと考えております。あわせて、議員からご提案いただいた東京都豊島区の例を参考にしながら、補助教材が有効なものとなるよう指導マニュアルを作成してまいります。 

 こうした取組により、子どもたちががん予防のための望ましい生活習慣を自ら身に付けるようにしてまいるなど、本市がん対策推進条例が制定された趣旨を踏まえ、小中学校における新たながん教育の推進に努めてまいりたいと考えております。

 

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