◆県民所得と雇用◆
経済・雇用対策特別委員会で、日本銀行長崎支店に伺いました。
日本銀行法では、日本銀行の目的を、「我が国の中央銀行として、
銀行券を発行するとともに、通貨及び金融の調節を行うこと」および
「銀行その他の金融機関の間で行われる資金決済の円滑の確保を図り、
もって信用秩序の維持に資すること」と規定しています。
また、日本銀行が通貨及び金融の調節を行うに当たっての理念として、
「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」を掲げています。
日本銀行が目的を達成するために行っている各業務については、
毎年度、策定・公表している「中期経営計画」や、金融政策、金融システム、決済・市場、
銀行券/国庫・国債、国際金融、調査・研究、統計、対外説明・広報があります。
【日本銀行のホームページによる】
本日は、当特別委員会の主なテーマの一つ、『県民所得』について、
加藤支店長より説明を賜りました。
先にお伝えした通り、県民所得は『個人の収入』そのものではなく、
財産収入や企業収入なども加算する、複雑な仕組みになっています。
とはいえ、下位に低迷するわが県としては、
上昇するための施策を講じていかなければなりません。
わが県の県民所得が低いのは、一次(農林水産業)、三次産業(サービス業等)に比べ、
二次産業(製造業等)のウェートが低いことが原因と言われます。
が、造船がピークと言われた1960年代でも下位に低迷していたとの説明があり、
はっきりとした原因が掴めきれていないのが実情であります。
今後の委員会活動では、より分析を深め、
政策立案に向けた行動が必要と思いました。
▼現金が?▼
会議室の隅に札束が重ねられています。
物騒だなと思いきや当然のことながら本物ではありません。
ビニールで包んだ一束が一億円相当。
ここには40億円あります。相当です。
持たせて頂きました。
一束1億円で、重さ10㎏です。
1億円相当です。別に笑顔で写る必要もないのですが、
なにやらその気分だけでも……
▼長崎支店は『長崎らしい』建物▼
1945年長崎事務所が設立され、49年に木造で支店を開設。
白蟻被害で建替えせざるを得なくなり、
全国標準の角ばった建物ではなく、長崎らしさを存分に取り入れた
建築物となっています。
シンボリックな石積みの壁は、諫早の石を使用。
玄関前のスロープも坂の町・長崎を表現しています。
これからも長崎経済の問題点を分析頂き、
県経済の発展のため協力頂きたいと願っています。
▼長崎公共職業安定所▼
今は、ハローワークの名前がすっと、入ってきます。
長崎の雇用情勢について、長崎労働局より説明を頂きました。
有効求人倍率が上昇したとはいえ、0.64と依然厳しい状態が続いる中、
国も施策を講じてきた結果、大学卒の就職内定率は全国で93.6%、
高校卒は96.7%と前年を上回ってきました。
私は、景気が回復し就職状況が大きく改善されるまで、
きめ細かな施策を講じて頂くよう要請し、
大学にハローワーク機能を設置する計画や
障がい者雇用率が1.8%から2.0%に上昇されることへの
取り組みなどについてお尋ねいたしました。
いずれに対しても就職状況の改善に向け不断の努力を行っていくとのこと。
結果の伴う施策を展開して頂きたいと願ってやみません。
▼全国の求人状況が瞬時に▼
所内をご案内頂きました。
約70名の職員の皆様が、相談者に丁寧に対応されています。
掲示板には、訓練希望者へのメニューが掲示されています。
こちらの『職業検索システム』は、所内に58台配置され、
就業場所や職種、給与、休日など、希望項目を入力すると、
全国の求人情報を検索することができます。
一覧表や明細などを、プリントアウトすることができます。
家庭でもインターネットで閲覧できるので便利です。
これで、求職、求人情報のマッチングが高まることでしょう。