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長野市 田中清隆
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Archive for 2015年 8月

6月議会報告

本日、更北有線放送で録音してきた原稿をご覧ください。
市議会議員の田中清隆 ございます。
日頃から変わらぬご厚情を賜り心から感謝申し上げます。
6月12日から29日までの18日間行われた、6月定例市議会の報告をさせていただきます。
平成27年度一般会計補正予算などの議案を審議し、いずれも原案どおり可決しました。
 6月定例会で決定した一般会計補正予算は、歳入歳出それぞれに6億16万6千円を追加し、一般会計予算総額は1519億4016万6000円となりました。
補正予算として、決定した主たるものは、
まず総務関係では、市役所駐車場の有料化に伴い、緑町立体駐車場、第2・第4・第5駐車場に設置するゲート等に要する経費。
川中島駅のバリアフリー化に伴うエレベーター設置等に対する補助金。
民生関係では、高齢者共同生活支援施設等へのスプリンクラー設備等の整備に要する経費。
衛生環境関係では、子宮がん検診及び乳がん検診の受診促進のための無料クーポン券送付、受診再勧奨等に要する経費。
教育関係では、一般財団法人自治総合センターのコミュニティ助成事業の採択に伴う長野市芸術館プレイベント実施に対する補助金。
災害復旧関係では、本年1月末から4月初旬までに発生した融雪災害により被災した道路等の復旧に要する経費などです。
さて、本年度の主な施策の人口減少対策の柱である、長野市子ども・子育て支援事業計画につきましては、進捗状況を点検・評価し、市民の皆様を初め、関係する事業者の皆様の御理解をいただきながら、子ども・子育て施策の更なる推進を図ってまいります。
 昨年4月に設置しましたこども相談室は、多様化する市民の悩みにお応えできるよう、本年度、保健師1人を増員するとともに、新たに臨床心理士を配置し、体制の充実を図り、相談者の気持ちに寄り添い、丁寧な対応を今後も心掛けてまいります。
 早産や低体重児出生のリスクが高まる妊婦の歯周疾患の重症化を防ぎ、妊婦及び胎児の健康を守るため、本年6月から市内歯科医、産婦人科医等の協力のもと、妊婦歯科健康診査を開始いたしました。今後も様々な子育て支援施策を実施し、安心して子どもを産み育てる環境づくりを推進してまいります、とともに更なる少子化対策を推進してまいります。
次に、私が質問した内容について、お知らせします。
発達障害児の保護者への支援について伺いました。
少子化が進む中、発達障害を持つ生徒・児童が増加傾向にあると伺っております。中学卒業後の進路を見据えて、真剣に相談に乗ってくれる教員が必要と感じました。
 そこで、小中学校への特別教育支援員の増員が必要と考え、御所見を伺いました。
 また、スクールカウンセラー、特別支援教育コーディネーター、スクールソーシャルワーカーのネットワークで学校と地域と保護者をつなぐ支援体制を構築する必要を感じ、御所見を伺いました。
○田川教育次長より、特別支援教育支援員の配置について、
  本市では、本年度小・中学校において通常学級に生活する発達障害のある児童・生徒の学校生活を支えるため、107人の特別支援教育支援員を配置し、これは昨年度より10人の増加となっております。また、107人のうち医療的ケアを必要とする児童・生徒の支援のために、看護師資格のある支援員を5人配置いたしました。さらに、15人は学校教育課付とし、年度の途中でも必要に応じて配置校を変更出来る態勢をとっております。引き続き児童・生徒の実態に応じて効果的な支援に心がけてまいりますとの回答をいただきました。
  
防災ラジオについて伺いました。
今年春の停電の際には、防災行政無線が聞こえず、固定電話も使えず、携帯電話をもっていない高齢者世帯などは、情報が入らず不安であったと伺いました。防災無線の聴き取り、実態調査を行い、向き等の調整が必要と考えますが、御所見を伺います。
 また、局地的な集中豪雨や大型台風など、通常運用時でも山間部や気象状況によっては無線の音声が聞きにくいことがあります。このため、避難時に支援をする高齢者、障害者、また、サポートする市民を中心に、防災ラジオの配布が必要と考えますが、御所見を伺いました。
○危機管理防災監より、屋外スピーカー1基当たりの可聴範囲はおおよそ300メートルでありますが、風向き等によっては聴こえ方に差があったり、また、豪雨のときは家の中では聴こえにくい状態であることは認識をしております。
  そのため、同報無線の点検を定期的に行い、スピーカーの調整を初め、回収が必要なものは順次回収を行い、年次計画で増設を進めているところでございます。
  防災ラジオは、緊急時にFM放送局に市の防災情報を割り込ませて放送を行うもので、専用ラジオにより電源が入っていなくても最大音量で災害情報を流すことが出来ますが、配信に当たっては、視聴者とFM局に新たな設備を用意する必要があること、中山間地にはFM波の受信状況の悪いところがあることなど、課題があります。しかしながら、防災情報の伝達には、防災ラジオも有効な手段の一つと考えられるため、ほかの自治体の例も参考にしながら、引き続き調査研究を進めてまいりますとの回答をいただきました。
骨髄ドナーと勤務先への支援について伺いました。
日本骨髄バンクによりますと、5月末時点で県内のドナー登録者数は人口1,000人たり4.22人と、全国平均7.99人を下回り、全国最下位であります。骨髄バンク事業において、骨髄提供ドナー候補者になられた方の多くが最終的に骨髄の提供をキャンセルしている実態があることから、ドナー候補者になられた方が最終的に骨髄の提供につながること、また、ドナー登録者を増やすことなどを目的として、骨髄の提供に伴う休業補償制度や子供の保育、家庭の介護などを経済的に支援するため、助成金を交付するなどの骨髄移植ドナー支援事業を本市でも実施していくべきと考えますが、御所見を伺いました。
○保健福祉部長より、ドナー登録の普及啓発と併せまして、事業所に対してドナー休暇制度の導入について、積極的に働きかけを行ってまいります。ドナーへの助成制度の創設につきましては、引き続き調査研究をしてまいりたいと考えておりますとの回答をいただきました。
  孫とお出かけ支援事業について伺いました。高齢者の皆さんの外出機会を支援すると共に、世代間交流を通じた家族のきずなを深め、地域の観光、産業、文化、歴史、民俗、芸術等への関心を幅広い年齢層に広めることが重要と考えます。高齢者のお持ちの幅広い知恵や知識を次世代に受け継いでほしいと思っております。
  祖父母や孫やひ孫が一緒に市有施設を訪れた場合に、入場料が無料となるお出かけ支援事業を本市でも取り組んでいただきたいと考えます。
 ○保健福祉部長より、現在博物館、松代文化施設、少年科学センターなど、教育委員会所管施設において、こどもの日と毎週土曜日は小・中学生を無料に、さらに、敬老の日、文化の日、秋分の日は全員の方を無料にしております。このため、御提案の取組については、これらを参考にいたしまして、期間や期日を限定した外出促進キャンペーンとして実施することも考えられます。施設を所管する部局と意見交換、情報共有を図りながら、研究してまいりたいと考えておりますとの回答をいただきました。
現在よりさらに、更北地域の皆様がこの地域に住んでよかったと感じられるように要望を市政に届けてまいります。これからも安心して、元気に過ごせる地域のために働いてまいります。なんでもご相談ください。よろしくお願いいたします。