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誰も置き去りにしない武蔵野を等について一般質問

保育園 子育て支援 文化・教育 福祉 議会 障害者支援 高齢者支援 / 2019年6月10日

2019-06-10

本日より、改選後初めての定例会が始まります。

10日、13日、14日、一般質問が行われます。
議会3役は、一般質問ができないので、最大23名。
今回は、22名が通告書を出しております。
私は、13番目なので、13日の15時前後になると思います。

傍聴、インターネット中継でぜひご覧ください。

初登庁 004

内容は、全世代型の社会保障を武蔵野市で実現するために以下の内容です。

◎財政の考え方

◎高齢者支援(みとり、買い物リハビリ)

◎吉祥寺駅のユニバーサルデザイン

◎武蔵野版ネウボラの実現(切れ目のない支援、ひきこもりの方への支援)

◎給食後の歯磨き指導

◎保育園と幼稚園の今後について

1 件 名  誰も置き去りにしない武蔵野を等について

(要 旨)

本格的な人口減少社会を見据え、「全世代型社会保障」への転換を考えなくてはならないと考えます。全世代型とは、現役世代を社会保障の対象として位置付け直す取り組みです。その背景には「2040年問題」があります。高齢者人口は2040年ごろピークを迎えます。その頃、国の社会保障給付費は190兆円と現在の1.6倍まで膨らむと予想されています。更に、社会保険料や税を納め制度を支える現役世代が2割以上も減る中で、現役世代の負担が一層重くなると予想されます。ですので、現役世代への支援の拡充を図りながら、年金、医療、介護への対応も急がねばならない。難しい時代に向かっていると考えます。その中で、武蔵野市において持続可能で安定した社会保障をどう守っていくのか、体力があるうちに考えて置かなくてはいけない課題であると認識しております。

 

1,長期財政シミュレーションの中の社会保障について

武蔵野市高齢者福祉計画・第7期介護保険事業計画において、介護給付の見込みを2020年120億円、2025年には、140億円と推計しています。介護給付は、今後、さらなる増加が予想されます。また、扶助費の増加も著しく、人口増、税収増の傾向にあったこれまでとは、異なる舵取りが必要であると考えます。このような、時代にあって、第六期長期計画策定にあたり、長期の財政シミュレーションも実施されると思いますが、長期の財政シミュレーションのなかで、社会保障をどう位置づけていくのか市長のお考えを伺います。

 

2,高齢者人口がピークを迎える「2040年問題」に対する、市長のお考えを伺います。

 

3,看取りへの支援について、市長のお考えを伺います。

 

4,買い物リハビリの推進について

2017年9月、島根県雲南市のとある商業施設でスタートした「買い物」と「介護」を組み合わせた買い物リハビリの取り組みが全国に広がりつつあります。

また、第二期武蔵野市産業振興計画においてp45 <目標2:地域生活を支え合う産業振興>基本施策(2) 市民ニーズ等に対応したサービスの充実の中の、「① 高齢者等の買い物支援策の検討」ということが記載されております。

私共市議会公明党は、以前よりムーバスとレモンキャブの間を埋めるデマンド交通について要望して参りました。しかし、料金や運転手不足など課題があり実現には至っておりませんでした。高齢者の皆様の現状をわかっていただくため、アンケート調査もさせて頂きました。そのなかで、移動支援を必要としているのは、通院と買い物が多く、特に買い物時は、帰りの荷物が重くなることから、移動支援に対する要望が多く寄せられておりました。また、平成29年第3回定例会の際にも述べさせていただきましたが、外出は認知症予防に有効です。高齢者が自分で外出し買い物をするということは、歩くことは、もちろんですが、「買い物」という動作の中に、買うべきものを決める・品物を探す・品物を取る・計算するなど、さまざまな要素が含まれています。また、スーパーに行くと、季節ごとの鮮やかなディスプレイもあり、楽しくリハビリができるのではないでしょうか。市内には、大型スーパーがいくつかございますので、介護事業者とスーパーとの橋渡しを行い、高齢者に楽しくリハビリをしてもらうことで、産業振興、認知症予防、フレイル(虚弱)予防に繋がり、たいへんコストパフォマンスのよいリハビリができるのではないかと考えますが、市長のお考えを伺います。

 

5、ユニバーサルデザインのまちづくりについて

市民の方から、三鷹駅と武蔵境駅には福祉車両の停車場所が確保されているが、吉祥寺駅にないのはおかしいのではないかとの指摘を頂きました。吉祥寺駅周辺は、十分なスペースがないところに、多くのバスと歩行者が流入し、安全確保に苦慮されていることは理解するところですが、福祉車両でしか来られない方を降ろす場所がないというのは、いくら駅にエレベーターがついてもバリアフリーとは言えないと考えます。用地確保など多くの課題があるとは存じますが、「バリアフリー基本構想」の改定にあたっては、吉祥寺駅における福祉車両の乗降場所の確保を目指して頂きたいと考えますが、市長のご見解を伺います。

 

6,武蔵野版ネウボラ(妊娠期から就学前までの切れ目のない支援)の実現について

令和元年度第1回総合教育会議において、「武蔵野市教育、文化等の総合的施策の大綱 重点的な取り組み事項 令和元(2019)年度改定案」をお示し頂いております。その中で、

『教育センター構想の具体化に向けた検討』とし、“子どもと子育て家庭を包括的に支援する体制づくりの検討を進める。教育支援センターについては、その検討との整合を図りながら、相談支援体制の強化を進める。”との書き込みを頂いております。

このことは、教育センター構想が、教育委員会だけのものではなく、健康福祉部、子ども家庭部との連携の中で、妊娠期から学童期までの切れ目のない支援を目指す形で、令和の時代にふさわしい、教育センター構想にパワーアップされたものと感じ、高く評価するところであります。

また、発達、不登校、虐待、貧困など子どもや家庭に関する課題の多様化、複雑化に対応するためとの記述もあり、このことは、「小中一貫教育の検討」を進める中で、支援の必要な子どもたちにとっては特に、切れ目のない支援が必要であることが浮き彫りになった成果でないかと考えます

6-1、困難をかかえる子どもや家庭に対する、切れ目のない支援について、市長、教育長のお考えを伺います。

6-2、100万人とも言われる中高年のひきこもり相談について、6月3日より「東京都ひきこもりサポートネット」の訪問相談は、35歳以上も対象とし支援の強化を行っています。本市においては、15歳から40歳のかたは「それいゆ」で相談できることになっておりますが、先の「妊娠期から就学前までの切れ目のない支援」と「それいゆ」との連携はどのようにお考えか。また、40歳以上のひきこもりの方への支援や「それいゆ」などとの連携をどのようにお考えか伺います。

6-3、「切れ目のない相談支援体制づくり」の将来像について市長、教育長に伺います。

 

7,給食後の歯磨き指導について

歯科医師会から給食後に歯磨き指導をしてほしいとの要望が以前からございます。

教員の皆様の多忙や時程がタイトであること、更に小学校高学年の授業時間数も増えるなど、学校現場のたいへんさは理解するところではあります。

しかし、平成30年武蔵野市子ども生活実態調査報告書によるとp28 平日、朝ごはんを ひとりで食べる子どもが約20~30%います。夕ごはんをひとりで食べる子も約10~20%います。この子たちの何割かは、食後、歯磨きをしていないかもしれません。基本的な生活習慣は、家庭の責任ですが、なんらかの事情で家庭が機能していない場合もあるかもしれません、その時の最後の砦が公立小中学校です。

たとえば、杉並区教育委員会によると、同区の歯科医師会から「小学校で歯磨きができる環境を整備してほしい」との要望があり、モデル校として2校で計49個の蛇口が付いた洗面台を増設したところ新型インフルエンザによる学級閉鎖率が減少したということで更に増設されたという報告もございます。また、コップに水を汲み、教室で座ったままブラッシングをする学校もあります。

モデル校でやってみるとか、建て替えにあわせて、蛇口を増やしてみるとか、本市でも子どもたちの歯磨き習慣を応援してみてはどうかと考えますが、教育長のお考えを伺います。

 

8、認可、認証、地域型保育施設と、幼稚園の今後について

平成31年4月待機児童数は、47名ということで、待機児の解消にむけて努力して頂いていることを評価するところでございます。その一方で、認証保育所においては、空きもあるようですが、更に来年4月には、認可保育所3園を開設、また、認証保育所の認可化移行を進めていくとのこと。また、今年秋より、幼児教育の無償化がスタートいたします。

新しい人口推計も頂きましたが、武蔵野市という限られたエリアで正確な推計をすることは極めて困難だと考えます。このような様々な事情のなかで、認可、認証、地域型保育施設、また、幼稚園とのバランスをどのように考えていくのか、市長のお考えを伺います。