やどかりの里見学
2018-10-31
ハロウィンですね。私は、第二金曜会(精神障害者の家族会)の皆様とさいたま市にある「やどかりの里」という精神障害者を支援する施設の見学に参りました。
やどかりの里は、1970年まだ公的な補助金がない時代に、精神病院を退院した後の精神障害者を支援するため立ち上げられた団体だそうです。すごいですね。
後に、1990年精神保健法(現:精神保健福祉法)に基づく補助金を利用し、大きく事業展開されています。
グループホームなどの暮す場、お弁当作りや出版などの働く場、つながる家族会、仲間とあえる憩いの場などがあるそうです。
初めに行った、やどかり情報館は、働く場の中で最初に手掛けた、やどかり出版がありました。編集から印刷・製本まで、できるようになっておりました。私も何冊か本を購入させて頂きました。
お昼は、働く場の一つ「エンジュ」さんのお弁当を頂きました。1日200食くらい作っているそうです。やさしい味で、おいしかったです。
次に、少し移動して、サポートステーションやどかりに行きました。
こちらは、2年間の期限付きで、就職、自立に向けて訓練をする場所だそうです。宿泊も可能というところがすごいですね。
お向かいには、グループホームが建設中でした。
質疑応答のなかで、印象に残ったのは、
現在の精神医療は、「精神疾患を重くする仕組みになっている」というお話でした。
私も、同意です。
症状が重くなってから対応するのでは、どうしても入院になってしまいますし、長期入院すると身体的な機能が低下してしまいます。
どのように変えて行けばいいのか伺ったところ
早期の介入支援に時間とお金をかける仕組みにしなくてはいけないのではないかということでした。
視察に行かれたベルギーでは、普通の町医者が精神疾患を看てくれるそうです。
精神疾患を重症化させない、また、急に症状が悪化してスーパー救急に運ばれた時も、スタッフが余裕をもって対応できる環境整備が必要なんだと思いました。
それは、政治の仕事ですね。問題を整理して国会議員にお伝えしたいと思います。