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バックナンバー 2011年 12月

 平成23年第4回定例会が12月1日から開催され、14日に閉会しました。

2日には一般質問に立ち、「幅広く多くの人の利用される郷土資料館の建設を」と、「24時間健康・医療相談の導入を」の2問について、町の見解を質しました。

1問目について、町では、昨年と今年2年間かけて耕心館の隣の用地を取得し、郷土資料館の建設計画を進めています。

郷土資料館はあちこちの町にありますが、一般的には文化財を保存・展示し、後世に継承することを目的としており、住民に親しまれ、頻繁に利用される施設は少ないように思います。

住民の方たちからは、多くの予算を使って建設するのだから、何度でも行きたくなるような郷土資料館を作ってほしいとの声が寄せられています。

現在私は、厚生文教委員会の委員長を務めていますが、11月14日に、「郷土資料館建設計画の進捗状況」を調査する委員会を開催しました。

そこでは、基本設計、展示設計の業者の選定や、「瑞穂町郷土資料館あり方研究会」の検討結果や提言についてなど様々な質疑を行い、現状を把握しました。

そこで、本会議の一般質問では、「多くの人に親しまれ、利用される郷土資料館」の建設にどう取り組むのかに絞り、教育長の所見を質しました。

町側からは、「楽しい」をキーワードに、体験を取り入れるなど、来て楽しい、見て楽しいということを主眼に建物を作っていきたいとの答弁がありましたが、それをどのように具現化するのかにつては、明確には示されませんでした。

1月には厚生文教委員会で参考になる2か所の郷土資料館を視察する予定です。引き続き委員会を開催し、住民の皆様の声を実現できるよう頑張ります。

2問目については、近年、緊急性のない119番通報による不要不急の救急車出動や、夜間や休日に気軽に救急外来を利用するコンビニ受診が問題になっています。

そのことは全面的に肯定できるものではありませんが、その背景には、核家族化が進み、身近に相談できる人がいないことも、要因のひとつと考えられます。

また、高齢者世帯や小さな子どものいる家庭では、突然の発熱、発病にどう対応したらいいのかなどの不安があります。

今、24時間・365日体制で、電話で健康・医療相談ができるコールセンターがあります。

コールセンターには、医師や看護師、保健師、心理カウンセラーなどの専門スタッフが常駐し、住民からの相談に対して、応急処置や治療・検査方法、うつなど精神的な悩みへのアドバイス、全国の専門医など医療機関の情報や、町の休日夜間診療の紹介など、幅広いサービスを提供しています。

現在、60以上の市町村で導入されており、多くの実績を挙げているそうです。

わが町での導入について質問しましたが、意欲的な答弁は返ってきませんでした。

費用の問題もあるかと思いますが、職員1人を雇うより安い値段で、24時間365日対応でき、医療費の削減や救急車出動の抑制につながることは間違いありません。

安価な近隣自治体との共同利用など、様々な可能性を模索しながら、引き続き取り組んで参りたいと思います。

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瑞穂町 小川龍美