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台頭するポピュリズム(北海道大学 吉田徹教授)を読みました。主に、①ポピュリズムの本質、②台頭する背景、③日本でポピュリズムが台頭する可能性、④政党としての公明党の役割について触れらていますが、最後に吉田教授が期待するように、われわれ議員が、しっかりとコミュニケーションをとりながら、埋没しがちな民意や課題に光を当て、健全な政党政治の実現に貢献していくことが使命であると、肝に銘じて取組んでいきます。詳細については次の通り。①ポピュリズムの本質については、昨今、大衆迎合的な政治風潮が欧米を席巻しているが、その本質は、既存の民主政治に対する有権者の失望や不信を原動力にした政治現象とのである。しかしながら、ポピュリズムはあくまで「否定の政治」であり、主流派を批判して否定するのが原動力であり、持続性がなく、ポピュリズム勢力が政権を握って主流派になると失速するケースが多い。②台頭する背景については、グローバル化経済が進展するほど、国家ができることは限られるなど、民主主義の機能不全を反映したものである。また、ポピュリズムの本質は主流派への意義申し立てであるから、主流派の政策が変われば、立場も変化するから、政治を不安定化させる要因になる。③日本でポピュリズムが台頭する可能性については、ポピュリズムは、非常に分かりやすい争点を持ち出し、人々を分断することで求心力をたかめようとする。日本でも、憲法改正、安全保障などのテーマでもってこうした動きが出てくる可能性はあるかもしれない。ポピュリズムの危険性と向き合うには、まず、既成政党などの主流派が、民意を汲み取る機能を十分果たすことが重要である。また、有権者の側も、マスメディアの情報に踊らされるのでなく、自らの情報を集めて考える「熟議」の姿勢が欠かせない。④最後に、政党としての公明党の役割について触れられいます。二大政党が競いあう中、社会保障の充実など、そこから漏れる民意をすくいとる機能を果たしているのが公明党である。それが出来るのも政治家と支持者とのコミュニケーションに多くの労力を割いているからだ。自民党による右派的な政治傾向が強まる中で、中道を歩む公明党が埋没しがちな民意や課題に光を当て、健全な政党政治の実現に貢献してもらいたい。以上

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高槻市 三井 泰之
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