三鷹市議会議員 かすや稔のホームページ

文教委員会視察3日目

未分類 / 2011年10月21日

P1000344.jpg

三鷹市議会文教委員会としての視察、最終日です。
福岡県築上町で実施している「完全米飯給食」について、伺ってきました。

築上町は平成18年に椎田と築城町が合併して誕生。(時間の関係で最寄りのついき駅を写真に使用)
海、山間地域に囲まれ、昔から稲作や漁業も盛んであった為に食べ物に困った歴史がない地域とのこと。
平成6年にし尿を発酵する有機液肥製造施設を設立していた経緯から循環型農業の推進と食育、米の消費量の減少課題、中でもとくに未来を担うこどもたちが、朝食を食べずに学校に通っていたアンケート調査の結果から(平成16年実施)、学校給食における米飯化を進めてきたという。
視察では、一貫して米飯化を主張してきた教育長様、議会からも所管の厚生文教委員会の正・副委員長、農業を所管する町職員の方々が経緯を説明下さりました。

盛んな稲作農家から安定的な供給を受けられ、地産地消を推進出来ている様子。
平成19年から事業を開始し、23年度から小学校8校、中学校2校で全校実施となりました。しかしながら、季節野菜などの確保、し尿発酵施設の老朽化による今後の方向が課題としてある様です。

毎月一度はパン給食の機会があり、それ以外は米飯給食であり、食育の観点から地方の料理を味わい他県のことを学んだり、世界の米料理を味わい、世界に触れる機会となるなどの工夫を凝らした取り組みも興味深く伺いました。
地域産業としての稲作農地・農家の保全と未来への道筋にも大きな効果を実感しました。
文教委員会でも三鷹市の米を使った給食を体感してみようと感じました。

経緯を熱く説明下さりました関係者の皆様、町職員の皆様、大変にありがとうございました。

視察を終えるにあたり、多治見市・広島市・築上町の関係者の皆様、議会事務局の皆様、大変にお忙しい中での受け入れ、ありがとうございました。