松阪市議会議員  松岡つねお(まつおか つねお)

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☆彡社説!  人生を美しく彩る多宝会の友 あす「敬老の日」  

健康 新聞社記事・WEB記事 / 2015年9月21日

❒聖教新聞:9月20日付…より転載!

今月、SGI(創価学会インタナショナル)青年研修会で来日した友が、神奈川県の同志と交流交歓会を行った。“生命の触発”に沸き、歓喜あふれる笑顔が31会場で広がった。そうした麗しい光景を目にし、思った。それは、今日の広布の土台には、草創の同志の流した汗と涙が染み込んでいるということだ。

 

 今月の厚生労働省調査によれば、100歳以上の高齢者が初めて6万人を超えたという。

 

 間もなく102歳になる一人の母の話を伺った。60代、70代の人に「まあお若いこと」と、驚いてみせる。今も聖教拡大や折伏に挑戦しているというから、すごい。「苦しみは自分を強く育ててくれる。全ては信心のおかげ」。その言葉の色合いは、秋を彩る紅葉の美や、夕暮れの紅い空のようだ。「老い」という言葉さえ、この母の前では美しい響きに変わる。

 

 仏法では、わが命に仏と同じ生命が具わっていると説く。この教えを信じ抜くことで、自身の境涯は大きく開かれる。日蓮大聖人は、頸の座に据えられても、佐渡の雪に凍えても、ただただ民衆の幸せを祈り抜かれた。創価の多宝の哲人たちは、蓮祖の強き生命を、わが命に涌現させ、壮絶な宿命に“体当たり”してきたからこそ「美しく老いる」ことができたのだろう。

 

 自分の着物を食事代に換え、コロッケをほお張るわが子の横顔を誇りとした母。先立った妻の分まで、病と向き合う娘の力になろうと誓った父もいた。そして、あまたの父母が人生の目的を師と共に歩む「広宣流布」と定めた。しわが深く刻まれた手を合わせて未来を祈り、細くなった足で広布の道を踏み固めてきた。創価の若人たちの広布の舞台は今や、世界へと広がっている。

 

 蓮祖は、子どものいない佐渡の老門下に対し「釈尊があなたの親であり、日蓮があなたの子です」(御書1323ページ、通解)と綴った。池田名誉会長も、白髪の母の肩を抱き寄せて「勝利者」「長寿王」とたたえ、海外の功労者には「お母さんはSGIの宝です」と賛辞を寄せる。

 

 “広布の名優”のしわ一本一本に年輪の重みを感じる。しわがれた声に円熟の響きがある。老年の知恵には、エネルギーあふれる若人が目指すべき王道を照らす力もある。

 

 あす21日は「敬老の日」。高齢者を大切にするところから、輝く未来は開かれよう。人生の大先輩たちを心から敬うとともに、その黄金の歩みと豊かな知恵から多くを学びたい。

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