週初めのマンデー街頭演説のあと、地元中学校の入学式に参列。
PTAを代表して、祝辞を述べさせていただきました。
祝 辞
桜の花が舞う中、青い若葉が芽吹いています。本日、中学校の門をくぐられた、平成二十八年度 新入生の皆さん、ご入学、おめでとうございます。また、保護者の皆様におかれましては、お子様のご入学、誠におめでとうございます。
PTAを代表して、一言、ご挨拶を述べさせていただきます。
皆さんは「桜梅桃李」をご存じでしょうか。
桜梅桃李の「オウ」=「さくら」です。
桜梅桃李の「バイ」=これは「うめ」です。
桜梅桃李の「トウ」=「もも」です。
桜梅桃李の「リ」 =これは「すもも」です。
桜梅桃李とは、「桜は桜として、梅は梅らしく、それぞれの持ち味を発揮して輝いていく」という意味です。
桜は春、入学式の今の時期に爛漫と咲き誇ります。実がサクランボになる品種もあります。
梅は一年で一番 寒さの厳しい二月頃に、他の草花に先駆けて咲きます。実は梅干しになります。
桃と李は春に花が咲きますが、桃の花は薄桃色、実は甘い桃の実です。
李はプラムのことです。白い花を咲かせます。実は赤紫で、甘酸っぱいです。
花の姿も、咲く時期も、実の結び方も それぞれ違いますから、桜が梅のように、梅が桜のようになろうとしても、これは出来ない、無理な話です。
桜花爛漫の桜。先駆けの、いぶし銀の梅。桜は桜、梅は梅として咲き誇るのが何より自然ですし、美しくて、格好がいい。人も同じだと、私は思います。
中学時代に花咲く人もいるかもしれないし、高校生になって花咲く人もいる。大学生になって、また、社会人になってから花咲く人もいれば、三十代・四十代で花咲く人もいる。そして、晩年になって、死ぬ前の五年間で花を咲かせる人もいる。
何時、花が咲くのか。それは、本人すら分からないかもしれませんが、誰もが必ず、その人にしかない 使命の花、幸せの花を咲かせることが出来ると確信をしています。
だから、人と比べて「一喜一憂」、つまり、いちいち喜んだり落ち込んだりする必要はありません。
それより、いつか花咲く時のために、中学校生活では、しっかりと根を張り、十分に栄養を蓄えて、木の幹を強く太くしていく。そう、肚を決めて、取り組むことも大事であろうと思っています。
「中学校での三年間があってこそ」と、将来言える、有意義な中学生活となるよう願っております。
保護者の皆様、PTAでは、お子様たちの中学生活が充実したものとなるよう、日々活動しております。PTA活動への、皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
ご来賓の皆様。本日は、ご繁多の折にもかかわらず、入学式にご臨席いただき、大変にありがとうございます。常日頃から、子どもたちを見守っていただき、様々なご尽力をいただいておりますことに、重ねて御礼申しあげます。今後とも、よろしくお願い申し上げます。
そして、教職員の先生方、卒業生を送り出して 休む間もありませんが、在校生ともども、ご指導・ご教示を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
最後に、新入生の皆さんの健康と無事故、ご成長とご活躍を心からお祈り申し上げ、私の祝辞とさせていただきます。
入学、おめでとう。
平成二十八年四月十一日
中学校PTA会長 吉冨健一