3月定例会議を振り返って①~選択的夫婦別姓制度
ますます元気!さきざき安心!あきる野市議会の増﨑としひろです(*^^)v
2/18(火)から行われた、あきる野市議会第1回定例会「3月定例会議」が3/25(水)に散会されました。
新型コロナウィルス対策としての議会対応、公明党会派として提出した意見書(選択的夫婦別姓制度)対応、自身の一般質問、常任委員会対応、市側から出された「令和2年度当初予算案」の調査・研究、修正案対応、他会派対応、最終日の賛成討論の推敲・作成、会派内の討論原稿対応…etc。熟慮を重ね、思い悩み、自分の頭の中を整理するために、議会が始まる前から何度も何度も原稿を書いては修正、書いては修正の連続でした。
まず、今日ブログに書いておきたいことは、「選択的夫婦別姓制度」について。
今定例会議には、私たち「公明党」と「くさしぎ」の2つの会派から、同じ日に、同じ趣旨の意見書案が提出されました。
公明党からは、私、増﨑としひろが提出者となり、「選択的夫婦別姓制度の導入を求める意見書」を。
会派代表者会議にて協議した際、そこで、私と「くさしぎ」の間で調整をし、1つの意見書案にまとめ、私が提出者となり、議会最終日に上程されました。
議長を除く19名での採決で、結果は「18対1」の賛成多数により可決しましたぁ!!!ヽ(^o^)丿
「明るい未来をつくる会」という4名いる会派のうちの議員1名だけ反対で、自民党志清会の皆さんも全員賛成してくださいました!!心から感謝申し上げます。嬉しかったぁ!
10年ほど前に「選択的夫婦別姓制度の法制化に反対」する陳情に対し、確か総務委員会で議論しましたが、その時、私も委員会メンバーでして、「法制化すべき!」と意見を申し上げた記憶があります。採決の際、大勢の皆さんが同意してくださった時、思わず鳥肌が立ちました。提出者として大変嬉しく思いました(T_T)
国会の場においても議論が進み、法制化・制度の導入に向け動き出すことを心から祈っております。<(_ _)>
●「選択的夫婦別姓制度の導入を求める意見書」
最高裁判所は平成27(2015)年12月、夫婦同姓規定自体は合憲と判断したが、同時に選択的夫婦別姓制度について「合理性がないと断ずるものではない」と言及し、制度のあり方については、「国会で論ぜられ、判断されるべき」とした。
そこから4年以上が経過し、夫婦の姓をめぐる環境は、さらに大きく変化している。
平均初婚年齢は年々上がり、女性の社会進出が進む中、男性に限らず女性も生まれ持った氏名で、信用や実績、財産を築いてから初婚を迎えるケースが多いため、戸籍姓でのキャリア継続を望むゆえに事実婚を選ぶ夫婦も少なくない。
国民の間には、選択的夫婦別姓制度の導入により、改姓による不利益を案ずることなく、結婚・出産し、老後も法的な家族として支え合える社会を実現することは、女性活躍の推進や少子化対策になるとの意見がある一方で、家族という集団の氏が消滅するなど社会的影響も懸念されるとの意見もあり、様々な意見が存在している。
平成29(2017)年12月に内閣府が実施した家族の法制に関する世論調査では、「夫婦は必ず同じ名字(姓)を名乗るべきであり、現在の法律を改める必要はない」とする答えが29.3%であるのに対し、「夫婦がそれぞれ婚姻前の名字(姓)を名乗ることができるように法律を改めてもかまわない」とする答えが42.5%となっている。特に、多くの人が初婚を迎える30~39歳では、賛成が52.5%と高い割合を占めるなど、選択的夫婦別姓制度に対する国民の意識は着実に変わってきている。
よって、あきる野市議会は国会及び政府に対し、選択的夫婦別姓制度の導入を求める。
以上、地方自治法第99条の規定により提出する。
令和2年2月10日
東京都あきる野市議会
議長 天 野 正 昭
提出先
衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 法務大臣