平成25年3月度定例議会において賛成討論を行う。

熊取公明党を代表して賛成の立場で討論

                                                                                          熊取公明党 白間 泰男

東日本大震災から早くも2年が経過、民主党政権時の東北の復興再建が何かむなしく感じられてなりません。先の衆議院選挙で、国民は自公政権を選択いたしました。国会においては、今年度補正予算と来年度本予算を加えた15か月予算が執行され、景気経済の浮揚、東日本大震災からの復興に加速が加わり希望と勇気を与えゆくものと確信しております。しかし、国も2200兆円もの借財をかかえ、本町の財政状況も2年ぶりに3億6千3百万円を財政調整基金からの繰り入れにより具体的な施策を実施する状況です。これからは、地方交付税や臨時財政対策債の税源移譲縮減が予想され、一段と財政運営の厳しさを強いられていくことになるでしょう。それには、町長が打ち出された主要施策、若年者の転入・促進策や熊取アトムサイエンス構想の推進、BNCTを核とした町の活性化、観光を軸とした地域の活性化等を大いに展開していただきたいし「みんなの力で元気な町づくり」として「第3次総合政策」「みんなが主役、やすらぎと健康・文化の町」の実現に一層の努力を期待するものです。

 それでは、議案第25号から議案第35号平成25年度熊取町一般会計、各特別会計、水道会計予算につきまして熊取公明党を代表し、総括的に賛成の立場から討論を行ないます。本年度の予算案ですが、「子育てしやすい町づくり」として10億6055万円の財源が投入され「(仮称)教育・子育て支援センター」の整備に、妊婦健診に対する公費助成、「こんにちは赤ちゃん事業」や「ホームスタート事業」等の施策を評価するものです。

次に「命を守る検診制度の充実」です。

公明党は、「命を守る」政治を目指して、福祉をリードしてまいりました。3ワクチン(子宮頸がん・ヒブ・小児用肺炎球菌)に対し「命を守る制度は、不安定な、一時的なものではだめだ」「安定した制度として継続すべき」との粘り強い取り組みが実り3ワクチンの予防定期接種の恒久化が実現致しました。今後とも子宮頸がん検診、乳がん検診、大腸がん検診の無料クーポン送付で受診率向上に努められたい。何らかの事情で対応できない受診者に対しては、勧奨・啓蒙活動で更なる受診率向上を図り、胃がん検診についても無料クーポンの発行を検討して頂きたい。

更に「学校保健安全法」には、側弯症の脊柱検診を求める事になっています。早期発見に有効なモアレ検査に全小中学校を対象に早急な導入を検討していただきたい。

 次に「子育て支援策の更なる拡充」です。

「ファミリーサポートセンター事業」については第8保育所が閉館し、「(仮称)教育・子育て支援センター」が開設されます。この中心会館から本町全地域の中でファミリーサポートとして子育てを支援する協働システム機能を十分果たして頂きたいことを望むものであります。本町の学童支援事業の貢献を評価しますが、私立民間保育所(アトム・さくら保育者)2か所については、施設無償譲渡案が議会で承認され移管されます。今後、学童保育所についても将来の財源負担を考えると施設無償譲渡についても検討してもいいのではないかと 考えるものです。全児童を対象にした子どもの居場所づくりとして「放課後子ども教室」「学び舎キッズ」を文科省の交付金を活用し全小学校に拡充して頂きたいし、また、最上階教室へのエアコン設置をリース方式も視野に入れて検討して頂きたいと望むものであります。

 次に「道路の維持管理と安全対策」です。

他の自冶体に先立ち「道路舗装補修計画」を立案致しました。町全地域を対象に道路舗装補修工事の促進を評価致します。交通量の少ない区域は低価格で済むオーバーレイ工法も検討していただきたい。交通事故多発区域の大阪岸和田南海線と町道青葉台1号線の交差点部に信号機を設置する事を評価致します。しかし岸和田土木事務所に対し、自転車専用レーンでのガードレールでの分離は、撤去か、路面標示か、歩道脇にガードレール付け替えを要請願います。大阪外環状線の車両渋滞についても、熊取町は被害的立場にあります。大阪外環状線第2期工事の4車線化、大阪岸和田南海線への連結早期着手にあらゆる努力を傾注し、大阪府に対し要望されたい。

 次に、「安全・安心なまちづくり」です。

路側帯のカラー舗装や、学校施設非構造部材の事業計画の実施、木造住宅の耐震化診断、自主防災組織の育成、町道小谷穴釜線の道路改良事業の推進、美熊台・南山手線の信号機設置や防犯灯・通学時の防犯カメラの設置等を評価致します。しかし照度の高いLED防犯灯への切り替え補助を各区・自冶会での申請方式を取りやめ、町主導で推進していただきたい。「熊取町耐震改修促進計画」に基づき、耐震診断・耐震改修を積極的に推進され、自主防災組織の育成・支援・要援護者の避難体制を評価致します。

 次に「地域防災計画の充実」です。

特に「熊取町第3次情報化推進計画」立案を評価致します。災害発生後の安否確認、避難誘導、被災証明の発行等想定される危機に対して、被災者支援システムも視野にいれ、ICTの利便性、有効性を再認識し、更なる情報化通信基盤の活用を図られたい。南海トラフ巨大地震が確率も高く予想されています。内閣府は最悪のケースとして死者約32万人、経済的被害が約220兆円(大阪府24兆円)東日本大震災の10倍の被害が試算されています。本町においても未曽有の大災害にどう立ち向かうのか「住民の命を守るの」「大阪府地域防災計画」との整合性を図りながら「地域防災計画」を見直し、大災害に備え再検討を望むものであります。

 次に「上・下水道特別会計予算」です。

「熊取水道ビジョン」に基づき、大久保北一丁目地や、大阪岸和田南海線の青葉台地区の耐震管路の新設管とともに老朽管を順次、耐震管路に国庫補助金を活用し努めていただきたい。南海受水・配水場内の送水施設の受変電及び自家発電設備の設置工事等耐震化に向けた更新事業が完了したことを評価致します。また下水道事業の推進についても大久保、小垣内。大宮地区の面整備の推進で76.7%を本年度目標が推進される事を評価致します。汚水中継ポンプの施設整備や既整備区域での水洗化向上に積極的な勧奨に努めて頂きたいと望むものであります。その他の特別会計におきましても、賛成の立場と致します。

 最後に熊取町の核となる公園事業「(仮称)えいらく公園、大原公園」その他既存公園を国からの社会資本整備計画総合交付金を活用し、建設・整備する事を評価します。特に安全・火災対策の管理体制には、万全を期していただきたい事を要望致します。

熊取町都市計画マスタープランの中間見直しをはじめ投機的事業として全町道を対象に道路灯のLED照明への切り替え、町道小谷穴釜線道路改良未整備区間事業の用地賠償の進捗、町道貝塚日根野線改良事業、道路橋梁長寿命化修繕計画等を評価致します。

 以上いろいろ申し述べましたが、住民の代表として、本町の発展に希望を与えゆく予算案であるならば、職員とともに汗を流し努力していく、それが住民各位にお答えしていく道であると確信いたします。以上、熊取公明党を代表し、平成25年度本予算案に対して賛成討論と致します。

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