令和5年狛江市議会第四回定例会が閉会しました。
本日の本会議にて、追加議案としての狛江市一般会計補正予算(第5号)が審議されました。
この補正予算には、定額減税の恩恵を受けられず、特別給付の対象とならない“はざま”の所得層の方々へ物価高騰等への支援として、一人あたり5万円を国に先行して市独自として給付する予算及び保育園と小中学校の給食材料費の高騰分を市が独自に追加支援する予算が計上されたもので、狛江市議会公明党が11月20日に松原市長に緊急要望をしていたものが、盛り込まれたものとなりました。
狛江市一般会計補正予算(第5号)は、審議及び採決の結果、賛成全員で可決・成立しました。
また、11月24日市議会定例会初日の本会議にて、可決・成立した狛江市一般会計補正予算(第4号)の住民税非課税世帯特別給付金(追加的給付)は、12月26日から給付が始まります。
今回の市議会定例会で、物価高騰へのスピード感ある生活支援策が盛り込まれた2つの補正予算を可決・成立させることができたことは、責任感からくるものであり、総合的な判断ができたと実感します。
今後もしっかりと取り組みを進めてまいります。
本日12月1日午前、議会一般質問を行いました。
通告通り、大きく3項目について質問しました。
1、「聞こえ」に困っている方への福祉的支援について
⑴難聴リスクについて
⑵市のサポート支援策について
⑶ユニバーサルデザインの視点からの施策展開について
2、「狛江団地周辺地区に関するまちづくり」について
⑴都営狛江アパート建て替えについての東京都の方針と検討の状況につい
⑵「狛江団地周辺地区に関するまちづくり」の今後の展開について
⑶「狛江団地周辺地区に関するまちづくり」において、調整及び解決しておくべき優先課題に関して
3、 将来を見据えたまちづくりについて
⑴施設整備における現状への対応と将来を見据えた取組について
⑵旧狛江第四小学校跡地利用に係るサウンディング型市場調査の結果について
⑶市民センター改修基本設計及び新図書館整備基本設計の完了に関して
1、「聞こえ」に困っている方への福祉的支援についての質問の要旨ですが、
「障がいに至らない難聴全般の課題整理」又、聴覚障害では障害福祉施策担当、子どもの難聴は母子保健施策担当、高齢者は高齢者施策担当とそれぞれ 部局で完結されていて、ここの範囲から抜け落ちている人たちを把握して、課題をつかんで、対策を講じる検討が厚生労働省「難聴への対応に関する省内連絡会議」ではなされていくのかとの、令和5年2月20日、衆議院予算委員会第分科会での公明党国重とおる議員の質疑内容も紹介させていただいた上で、松原としお狛江市長に対して、質問をさせていただきました。
石川:体に係る障がいや機能低下のことについては、誰人でもなりうるという視点を持ちながら、特定世代への「救済」ではなく、万一そうなってしまった場合への全世代に対する「保障」という観点からの制度の構築や取り組みが必要です。ユニバーサルデザイン視点からの施策として、難聴者のための補聴器購入費助成を全世代をカバーするものに展開を図れないか。
松原市長:前回の議会でも石川議員に答弁させていただきましたとおり、障がいの有無や年齢等にかかわらず、誰もが生き生きとした人生を享受することのできる地域共生社会の実現に向け、全ての市民に対し、全ての市民を思い、デザインするというユニバーサルデザインの考え方のもと取組みを進めてまいりたいと考えている。難聴についても石川議員ご指摘のとおり、機能低下は年齢等に関わらず起こる可能性があるもので、聞こえが困難なことによるコミュニケーション障害、それに伴う、社会的孤立は、特定の年齢に関わらず、全世代において大きな問題となるものである。そうした観点からも全世代を対象とした制度の導入に向けた検討を進めてまいりたいと考えている。
※松原市長より、全世代への補聴器購入費助成ついて、大変前向きな答弁をいただきました。
2、「狛江団地周辺地区に関するまちづくり」についての質問要旨は、都営狛江アパート建替えに関して確認をさせていただきました。
東京都住宅政策本部は9月に自治会へ説明を行い、建替えの実施期間は概ね20年程度を予定していること、建替えの着手手順は10から16号棟のあるエリアから順次着手し、店舗付きの24・27号棟のあるエリアを最終期として検討していること、現行の耐震基準を満たしていない10から16号棟、24・27号棟は、令和7年度を目途に住居者の移転を検討していること、建替えの計画の詳細が決まり次第別途お知らせすることを説明されたと聞いております。
建替えの手順等について狛江市が把握している情報は、自治会へ説明された内容と同様であり、その他の具体的な手順、方針等は、東京都住宅政策本部として現在検討中であり、決定していない状況です。
建替えに伴い移転の対象となる方々は、具体的にどう準備し、どう動いていったらよいのか、時間があるようで、様々なことを考えると、そう時間はないのではないかと、心配されている方は少なくありません。
多摩川住宅二号棟の建替えとは事情異なる。建替えは東京都住宅政策本部による判断。建替えに伴う移転についても、都から都営住宅を斡旋されることが考えられる。只、移転先都営住宅の居室が現在より多少広くなったとしても、現在と同じ家賃にしてもらえるのか、いわゆる「家賃据え置き」なのか。又、高齢化している。引っ越し準備の労力がない。引っ越しに伴う費用がどのくらいかかるのか、今から心配だ。こうした声をお寄せいただいております。
いづれにしても、都から、建替え移転に伴うこうしたことに関して、どのような説明、回答がなされるのか、建替えに対する住説明会が待ち望まれています。
様々な不安が煽られてしまうような、不確定要素の強い情報も、ひとり歩きしがちとなってきますので、一刻も早い、住民説明会の開催が望まれます。
市は「分かりやすい説明の都へ要望」とありましたが、早期の開催についても併せて要望いただければと思います。当然、都議会議員団からも強く要請していかれるよう、密に連携を図っています。
その上、市に次のようにお聞きしました。
今後において、一時移転先の都営住宅斡旋等、東京都住宅政策本部がおこなっていくと思われますが、移転準備に伴って起こり得る「生活上の困難や不安」を抱える住民も、特に高齢者、単身世帯の方の間では出てくることが考えられます。市として、こうした方々に寄り添い、生活上に起こってくる困難に対し、サポート支援する体制構築を視野に入れた取り組みを図ることはできないかというものです。
市側は、一人暮らし高齢者など孤立しがちな高齢者の生活実態を把握し、関係機関と連携した専門的な見守りを行い必要な支援につなげるとともに、地域における高齢者の身近な相談窓口として、こまほっとシルバー相談室狛江団地を設置してございます。狛江団地の建て替えに伴い生じる様々なお困りごとについても、身近な相談窓口として定着しているこまほっとシルバー相談室を中心として、相談支援に対応してまいりますというものでした。
実際、既に、狛江団地のこまほっとシルバー相談室に行って、相談されている方もいらっしゃるようで、相談室の方がお話をお聞きするなど、ご対応いただいているようでもあります。
あらめて、都から、建替え移転に伴う住民の様々な不安、心配ごと、現実的な困難さなどに、どのような説明、回答がなされるのか、先ず、第一義的にはそこだと思います。ただし、そこでもカバーできないものが存在した場合、市で住民のためにかかわり、その解決のために、市で何かしらの制度構築が必要ではないかと、私自身思うようなことがあれば、あらためて要望させていただきたいと思います。
「狛江団地周辺に関するまちづくり」は、都営狛江アパート建替えの動きが進むにつれ、併せて動いていくものと捉えています。まちづくりを進めるにあって、いわゆる建替えに伴い一時的に移転を余儀なくされる住民に寄り添い、支援サポートすることまで含めて、「まちづくりと」考えます。
狛江市における「狛江団地周辺地区に関するまちづくり」、この「まちづくり」の推進を丁寧にしっかりと図っていただけますよう、お願いするとともに、支援サポートについては、しっかりと取り組みが進められるよう、私自身、都議会議員ともさらに連携を図ってまいります。
3、 将来を見据えたまちづくりについての質問要旨につきましては、狛江市議会のHPをご参照いただければと思います。(後日、録画が掲載されます)
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