8月4日(月)高知市は土砂災害発生の危険性があるとして、本日4日も高知市全域の避難勧告を継続しました。お堀の水位も限界でしょうか?
今日の雨は、午前中は断続的に降り、午前6時までの1時間で44・5ミリの激しい雨を記録しました。また、15時過ぎには少し太陽の光を感じるようになり、雨が降りやみました。
[避難勧告について]
高知市が発表した「高知市内全域」を対象とした避難勧告は、1976(昭和51)年に、故坂本昭市長が「自分の命は自分で守ってほしい」と事実上の非常事態宣言を出して以降、初の全市域対象のものであったそうです。
今日の報告によると、高知市は3日午前5時に災害対策本部を設置。
午前8時からの本部会議で、山間部の鏡、土佐山地域とその周辺、急傾斜地が多い春野地域で土砂災害の恐れが高まっていると判断し、午前9時にこれら地域への避難勧告を。
さらに、午前9時前、高知市塚ノ原の江ノ口川、高知市福井地区の紅水川で水位が氾濫危険水位を突破し、引き続き強い雨が予想されていた上、午前10時14分が高知港の満潮時刻だったため、岡﨑誠也市長は、市内全域への勧告を決定し、報道機関や携帯電話を使った緊急速報メールなどで市民に周知したとのことです。
写真は、高知市中心部を流れる市民の川「鏡川」源流から」河口まで全長31Kmの2級河川で夏には、「みどりの広場」で花火大会が開かれるほどの公園にもなっていますが、今日は、沿道は通行止めで、水が溢れています。
[今後の課題]1、工石山青少年の家に滞在中の幼児を含む78人が、県道などが通行できず孤立化をしています。 幸いにも、皆さんお元気な様子で、支援物資の搬送や復旧作業を開始し、救助できるように努めるとのお話を頂いています。どうか皆様が一日も早く保護者のもとに帰れるようにと、願ってやみません。2、夜になってまた雨が降り始めました。 南海上には大型台風11号が北上中で、朝鮮半島には台風12号から変わった熱帯低気圧と強い太平洋高気圧とで、気圧配置に変化がありません。8日以降の台風11号の接近が心配されます。
しかしながら、今回の道路冠水は、これまであまり経験がない紅水川の越流にみられるように、住環境の変わった地域での内水排除の検討がなされなければと感じています。
***** 御 礼 *****
私は、今日も新本町に土嚢の手配をし、春野の水田を見回ったり、被害相談を伺ったり、罹災証明などのアドバイスをさせて頂きました。全国のFB仲間や公明議員の皆様よりお見舞いのメールや電話を頂き、ご心配を頂きましたこと心より感謝申し上げます。
これまで、幾度となく台風災害を受け、98豪雨災害を経験してきた、雨に強い高知市です。普段から「下から降る雨」「バケツをひっくり返したような雨」「災害並みに降る雨」をご存じない県内外の皆様には、「市内全域に避難勧告の発令」や、「水没した車」鏡川河川敷の水没風景を放映されれば、「高知市全体が水没するのではないか」とのご心配をおかけしたようですが、高知市では、時間雨量77ミリ対応の下水管敷設、ポンプ場の整備等々相当力を入れて進めています。それにより、被害は発生しましたが、水の引きはよく、現在の所、ごみ処理も順調のようです。
しかしながら、今回の道路冠水は、これまであまり経験がない紅水川の越流にみられるように、住環境の変わった地域での内水排除の検討がなされなければと感じています。
また、合併を機に、中山間が拡大しているので「土砂災害発生の危険性」が懸念されています。今後は、8日以降の台風11号の動きが気になるところですが、これ以上の災害が発生しないように願っているところです。