白虎隊や会津磐梯山で有名な会津若松市に、議会改革特別委員会で視察に行ってきました(委員会の半分は大分市へ行きました)。
会津若松市議会は議会基本条例制定で実効性の高い取り組みを行っているところです。
市民意見交換会を地区別、分野別で実施し、そこで浮かび上がってきた課題を政策形成し、さらに市民に意見を聞きながら進め、本会議や委員会に議員間討議を実施しながら反映させています。
今回の説明には、議会事務局のほか議会改革にど真ん中で取り組んでいる2人の議員に応対していただき、生の声を聞かせていただきました。
私からは、地方自治法第96条第2項の議決権(市の重要な計画は議会の議決を経るようにすること)をなぜ見送ったのか、議会基本条例の制定に対して実効性を高めるために市民をどう巻き込むのか、意見交換会の予算について伺いました。
議決権については、現在入れるように検討しているとのことでした。
また、失礼ながら、会津若松市が自ら課題としているように、プロセスが重いためなかなか実効性に問題がある。実効性を担保しながら、議会権限を上げ、市民の意見を反映させる方法がないか問いました。
丁度、今日も議会改革検討委員会を実施していましたが、まず実施してみて、それから問題点や不足しているところを修正していくことが重要とのことでした。
約2時間、福井市議会議員対会津若松市議会議員の質疑応答を行いましたが、しっかり勉強でき、参考になりました。
なお、こういったところに議員があえて応じているのは、いろいろな議員から見た会津若松市議会基本条例の課題を探る意味でも大切な機会ととらえているとのことでした。
「変えよう。」そういう気概が大きく感じられるものでした。
写真:私の修了証
(2年前、防災士になるときにも受講していただいたのですが、今回、改めていただきました。)
8月1日に実施した救急救命講習の修了証ができました。
さっそく受講した皆さんのところへ、御礼状と受講中のスナップ写真とともに20軒26名分歩いてお持ちしました。
修了証には「上記の者は、普通救命講習�を修了し、救命技能を有することを認定します。」と書かれており、福井市消防局長の押印がされています。
「講習を受けた」という証明になって、たった一枚の紙ではありますが、もらって嬉しいものです。今回の受講が、もしもの時の一助になれば幸いです。
しかし、救命技能を本当に身に着けるには何回となく受講する必要があります。東署に修了証を取りに行ったときに、防災を指導する職員が「私も忘れないように、皆さんの講習の時に一緒に受けています。」と言っていました。
弘前市は、観光事業に力を入れており、年間700万人が訪れます。また、来年、津軽家の弘前城が築城400年祭を迎えるにあたり、ゆるきゃら「たか丸くん」を作り、官民あげて、協力しながら事業を推進しています。
「ねぷた」は青森市だけのものではなく、弘前も同時期に実施しており多くの観光客が来ています。また、東北の富士山と呼ばれる1625mの岩木山があり、観光スポットとなっています。
古い洋館や江戸時代からの建物などがあり、さらにコーヒー喫茶店の歴史も古く、「弘前感交劇場」とネーミングをうって様々な観点から弘前市の素晴らしさをアピールしています。
2時間みっちり市役所で研修した後、弘前城を視察しました。東京ドームの10倍の広さがあり、一回りするだけでも1時間以上はかかります。途中、岩木山の全貌を見渡せる広場がありました。残念ながら山頂に雲がかかっていましたが、幻想的な素晴らしい眺望でした。
東北新幹線「新青森駅」からすぐの場所にある弘前市。開通後の期待は膨らんでいます。青森市同様に、来年以降の弘前市を見てみたいものです。
青森は福井から遠いところです。電車で8時間から9時間かかります。しかし、もう一度来てみたいと思わせる場所でした。福井も県外の皆さんからそう言われるようにしなければならないと思った次第です。
写真1:アウガ 写真2:生鮮市場(アウガ地下1階)
青森県は本州先北端で2つの半島(津軽半島、下北半島)があり、その2つの半島の間にあるのが青森市です。青森駅を降りて数分歩けば2つの半島が見渡せる海岸に出ます。
青森駅の前には幹線道路があり、この道路を中心に商店街が連なり、その基点となるのが再開発ビル「アウガ」です。着いて、じっくりと駅周辺を歩きましたが、昔ながらの八百屋、花屋、靴屋、衣料店が立ち並んでいます。おそらく売上は厳しいと思います。空き店舗、シャッターも目立ちます。
青森と言えば「ねぷた」。丁度先週1週間が祭の期間でした。300万人の観光客でにぎわうそうです。
さて、青森市は、”中心市街地活性化基本計画”を全国に先駆けて策定し、第一号認定を受けています。
・雪に強い都市
・高齢・福祉社会に対応した都市
・環境調和型の都市
・災害に強い都市
・効率的で快適な都市
を目指すため、都市構造を三層に分け、それぞれのエリア特性に応じた土地利用による無秩序な市街地の拡大を抑制し、インフラ整備などで拡散させないように、コンパクトシティ化を目指し、街中の再生を推進しています。
計画では、生活と居住を中心とした機能集約を目指し、以下の4つの目標を立てています。
�多くの市民が賑わう中心市街地(歩行者通行量の増加)
�多くの観光客と集客する中心市街地(年間観光施設入込客数の増加)
�歩いて暮らしやすい中心市街地(夜間人口の増加。つまり中心市街地居住者増加)
�中心市街地の商業の活性化(空き地、空き店舗率低減、小売業年間商品販売額増加)
この目標を達成するため25の事業を位置づけて進めていますが、その成果は、なかなか厳しいようです。たとえば、歩行者通行量は平成17年 59,000人 平成23年 76,000人目標となっていますが、平成21年度は48,562人と減少しています。
観光客入込数は、観光施設である元青函連絡船の八甲田丸と観光物産施設アスパムの入場者数としているとのことでしたので、電車待ち時間を利用して八甲田丸にも視察に行ってきました。
さて、再開発ビル「アウガ」ですが、地下1階、地上9階建で平成13年にオープンしています
地下1階 生鮮市場
1階〜3階 若者ファッション店舗
4階 ゲームセンター、市情報センターなど混在化した空間
5階 男女共同参画プラザ
6階〜9階 市立図書館
なお、建物に市営駐車場が隣接しています。
このアウガ、当初は再開発ビルの成功例として全国でも屈指のビルとされていましたが、売上に大きな見込み違いがありました。過大な売上目標(52億円)のうち半分も満たないことが発覚したのです。
それ以来、銀行に債権放棄させて、青森市が資金支援を行いながらアウガを再生させようとしています。
なお、地権者が運営する地下1階の市場は、大変盛況でした。売上も大いに順調だそうです。しかし、地権者のものなので、アウガの経営には全く関係がなく、特に1階〜3階のファッション店舗の売上が課題となっています。
こういった状況ですが、今後の中心市街地活性化およびアウガの再生は、本年12月4日新幹線開通によって大きな効果をもたらす期待が寄せられています。
新青森駅新幹線開通とともに青森がどうなるのか。今後、じっくり検証したいと思います。
また、5年後には函館までつながる予定ですが、その時青森どうなるのか。どこが新幹線の終端になるのかで、大きく左右されるからです。
北陸新幹線 福井延伸の参考になるものです。過大な評価をせずに、正しい見方で、西口再開発ビル、新幹線延伸を進めていきたいものです。
県民スポーツ祭のボウリング競技がWAVE40で開催されました。主管として私が会長を務める形になるので、開会あいさつに行ってきました。
「市町村対抗部門」では男子14チーム、女子8チームが競います。また午後からはスポーツに親しむための「交流の部」が設けられており、個人競技が行われます。
開会式の後、すぐにWAVE40を出て、自宅に戻り国民宿舎”鷹巣荘”へ行く準備をしました。
数年ぶりになるのか、それとも十数年ぶりになるのかわかりませんが、久しぶりに自治会主催のレクレーションを復活させて、温泉につかり海鮮料理をいただく企画を立てていたのです。
10時前に志比口公園に集合し、送迎バスに乗り込んで出発しました。クーラーの効きが悪いバスでしたが、お年を召した方が多かったので、却ってそれくらいがちょうど良い感じでした。
11時前に着いて12時まで温泉です。かけ流しアルカリ泉の露天風呂では、49度のお湯がちょろちょろと流れ、水で薄めず、さりとて、夏にはちょうど良い”ぬるさ”になっており、長い時間にわたって、町内から参加した男性同士で和やかな座談会となり、ゆっくりできました。
その後、部屋に戻り、ビールを飲みながら、刺身やてんぷらをいただきながら、志比口町内の昔話など、新年会でも聞けない様々なエピソードが噴出して、話がもりあがりました。
他の自治会でも、レクレーションとしてバーベキューをしたり、祭をしたり、どこかへ行ったりと、親睦を深めています。新年会は1世帯1人しか参加できない場合がありますが、こういった機会は家族総出で参加できるので、近隣のお互いのコミュニケーションが図れ、とても大事な時を過ごすことができます。
今日は、そのことが実感できた一日でした。なお、ワンコイン企画として参加者には一人500円づつ会費をいただきました。
登校拒否や引きこもりなど、学校に行けない児童・生徒、社会になじめない大人たちのために、いろいろな場が提供されています。
かつて私の活動報告でも紹介させていただきましたが、登校拒否児童のためのチャレンジ教室や社会復帰を目指す若者サポートステーションがあります。
しかし、チャレンジ教室に行くことさえできない子どもたちは、どうなるのでしょう。
そういった中で、既存の学校や社会が、行き(生き)づらいと感じている人々に、もうひとつの交流の可能性の場を提供している場があります。フリースペースIMA(福井市宝永)というところです。月水金(10時〜16時 1回200円)オープンしており、児童から30歳代の大人まで常時数名が来ているそうです。
知人にその団体のことを聞いたのが2日前。車で5分の場所なので昨日挨拶に行ってきました。トントンとドアをたたくと責任者の方が出てこられ、自己紹介し訪問した目的を告げると2階に案内していただき、話に応じていただきました。
部屋には、夏休み期間中の3人の児童がいました。3人ともテレビやコンピュータ画面に向かってゲーム等をしていました。普通の家にいる感覚です。なお、送り迎えは基本的に親が行い、弁当を持たせるようです。
自分の思うがままに時間を過ごしているようです。なお、以下の文章はフリースペースIMAのホームページから転載しました。
「パソコンがある部屋は、よく子どもがネットで遊んでいます。最近は、アニメを無料で見ることもできるらしく、アニメに夢中な子もいます。居間までの数メートルの間に、右手に台所、左手にベランダがあります。台所では子どもと、クッキーや野菜スープを作りました。今後も、何か一緒に料理できればなぁと思っています。ベランダは、これからの季節、夕涼みにもってこいじゃないかなぁと思います。
そして一番奥の、広くて窓がたくさんある部屋が、imaの居間です。ここで皆さんと、まったり過ごすことが多いです。いらなくなったソファ、机など、なかなか年季の入ったものばかりです。わたしは、新しいものばかりが並んでいるより、安心できる空間だなと思っています。
皆で机を囲んでご飯を食べることもありますし、トランプをして盛り上がったりもしています。ソファに座って一日中ゲーム(DS)をしている子もいますし、ただにこにこ笑って話を聞いてくれる人もいます。いろんな人が、いろんな時間の過ごし方をしています。
ただ、同じ‘ima’という空間で、同じ今という時間を過ごしていることが、私にとってはとても意味の大きなことです。imaはわたし自身の居場所でもあります。居場所があるって楽ちんです。imaが、imaを大切に思ってくれる人の居場所であり続けることを願っています。」
年間30名の方が入れ替わり立ち替わり来るようですが、こういった場で過ごし、学校へ戻っていく児童もいるとのことです。社会が混迷するほど弱者を多く作りだしていきます。したがって、セーフティネットを張り巡らし、共生できる体制がますます必要になってきています。
大きなテレビに向かってゲームをしている児童を後ろから眺めていて、「この子たちの未来を明るくしなければ」そう強く思いました。
一人が大切である。一人の人生が大切。一人の生命が大切。「議員は何のためにあるのか」を自分に問う時に、それが原点であり、自分に言い聞かせています。