首都圏の「住みたい街ランキング」で総合4位、ファミリー層の評価では第2位と人気上昇中の武蔵小杉。移り住む人も多く、人口が急増しています。
その交通拠点となるJR武蔵小杉駅では一日の乗降客数が22万人を超え、朝のラッシュ時には改札止めが発生するなど、混雑ぶりは尋常ではありません。ホームは大勢の人であふれ、危険な状態となっています。
大変残念なことに過日、JR蕨駅で視覚障害者の方がホームから転落し、命を落とす事故が発生しました。ホームの安全対策は、既に待ったなしの状況です。
国では補正予算に計上
国会においては、公明党は早くから「交通バリアフリー法」の制定などを通して駅の安全対策をリードしてきました。平成28年度補正予算でも「駅のホームドア設置促進」など、バリアフリー化のために208億円が確保されています。
しかし川崎市の対応は、県の鉄道輸送力増強促進会議で要望していますが、いまだ十分とは言えません。
川崎市でも早急な対応を
公明党は川崎市議会においても長年にわたり、ホームドア設置を提唱してまいりました。昨年12月の代表質問でも、この問題に対する一層の取り組みを求めました。川崎市長は「ホームドア設置の取り組みは、人命に関わる大変重要な施策なので、鉄道事業者へ早期設置に向けて強く働きかけていきます」と答えました。
南武線輸送力問題解決を立体交差化が事業決定
南武線が抱える課題は小杉駅の混雑だけではありません。車内混雑率は首都圏第5位と抜本的な改善が必要な状況で、輸送力の増強が喫緊の課題です。また、開かずの踏切も深刻な問題となっています。
公明党川崎市議会議員団では「南武線改善プロジェクトチーム」を立ち上げ、将来の街づくりも見据え、国会議員とも連携し、関係機関と協議を重ねるなど、改善を進めています。
その成果として、平成26年に南武線・武蔵小杉駅〜尻手駅間の立体交差事業が決定しました。今後、約3年かけて、都市計画決定を経て本格的に事業が開始されます。
公明党は今後もホームドア設置をはじめ、交通機関の安全強化・快適化に着実に取り組んでまいります。
川崎市自主防災組織連絡協議会と川崎市が主催する「川崎市防災シンポジウム」がエポック中原で開催されました。熊本地震で被災した大西一史熊本市長の特別講演の中では、行政のできる事には限界があり、自助・共助が被災時にいかに大切かを実体験を通し参加者に熱く訴えておられました。私も防災士として地域で自助(特に備蓄)について啓蒙活動をしていますが、行政が準備している備蓄量や避難所に避難できる人数の限界についてほとんどの方がご存じないのが現状です。備蓄量は人口の1割も満たない量しかありません。また、避難所で受け入れることができる人数は2割前後です。今後も現状をご理解頂き、自助そして共助が進むよう取り組んで参ります。