中央北地区整備事業の進捗状況について報告を受けた。
今回は、せせらぎ遊歩道や産業業務ゾーン、区画道路などの都市計画変更がなされたことによる影響や今後のスケジュールなどについて説明があった。
この中で、大型集客施設などが計画されていることから、交通体系への影響が懸念される。特に周辺地域は、主要道路が少なく、狭あいな道路が多く、車・自転車・歩行者がどのように変化し、影響を及ぼすのか心配している。
現在のところ、事業規模や施設詳細が未定のため、影響についてはわからないが、早い段階で、交通規制や拡張工事などを行う必要があり、今後も動向を見極めていきたい。
もう一つ気になることは、豊川橋山手線では、集客施設の接道となることから、自転車や歩行者の接触事故が心配されており、以前にも質問したが、全幅12mから14mに拡幅した。これは歩道部分が2.5mから3.5mに変更された。本来であれば、車道を増やし、自転車の通行帯を設けるべきと言ってきたが、そうはなっていない事が気がかりである。
8月30日より28日間の第3回市議会定例会が閉会した。
今回の定例会では、平成23年度の公営企業会計決算審査が行われたが、水道事業が7年連続、下水道事業が4年連続の黒字決算となっていることから、料金体系に関する質疑が重点的に行われた。しかしながら、埋設施設の耐震化や更新など将来に向けた投資に必要となってくることから、水道事業と下水道事業の組織統合のメリットをいかんなく発揮し、早期に体制強化を行い、耐震化や配水管の更新に努めていただきたい。
また、市立川西病院では、年度途中に整形外科医が全員退職するなど、医師確保が難しい中での経営となり、3億7,592万円の赤字で、累積欠損金が65億7,787万円にまで増えてきている。
平成23年度には新たな病院事業管理者を迎え、医師確保や処遇改善を図り、さまざまな対策を行っている。
平成24年12月頃には緩和ケア病棟も完成予定で、経営改善に向けた取り組みも始まる。
経営改善とともに地域医療を守りながら、医師確保も含め、改革に取り組んでもらいたい。
財産の交換では、駅前の三角地(中央町及び小戸1丁目)の点在している市有地を集約し、有効活用することを目的に提案があり、交換で差額が生じないか、民間から購入に要望は、具体的な活用計画は、などの質問がされた。
小学校の給食センターが火災のため、急遽、補修工事を実施した補正予算では、他の学校への対策や全校への指導などについて質疑が交わされた。
中央北地区土地区画整備の補正では、理由や今後の見通しについて質疑が交わされた。
引き続いて行われた建設文教公企常任委員協議会では、市立中学校における暴力行為で新聞報道がされ、今回の一般質問でも、いじめの実態について質問されたが、教育振興部長の答弁ではいじめ55件の詳細は説明されなかったが、質問の翌日に新聞報道に詳細が流れ、暴力行為が発覚した。
この件については、学校、児童、保護者に加え警察も介入し、すでに終息に向かっていると報告されたが、発生から既に3ヶ月程経っていたため、いじめに対する認識、フォロー体制、教師の気づきや組織対応に加え、早い段階での詳細報告などについて質疑が交わされた。
がんは、1981年(昭和56年)以来、日本人の死亡原因の第1位、2010年(平成22年)のがん死亡者数は353,499人であり、厚生労働省研究班によると、男性は4人に1人、女性は6人に1人が、がんで死亡しており、男性では2人に1人、女性では3人に1人が、一生のうちに何らかのがんと診断されると推計されています。
2007年、がん対策基本法が施行され、都道府県の推進計画策定や拠点病院の整備が始まり、全国で同水準の治療が受けられる態勢づくりが進んでおり、放射線治療、緩和ケアの普及も進んでいます。
川西市においても、平成21年度より無料の各種がん検診が導入され「女性特有のがん検診推進事業(乳がん・子宮頸がん)」や「働く世代への大腸がん検診推進事業」、本市の国保加入者について、「胃がん検診・肺がん検診・膳立がん検診」も対象となり、がんの早期発見と正しい健康意識の普及・啓発による健康の保持及び増進を図るとともに、がん検診受診率を50%にあげることを目標に、特定の年齢の方を対象に、実施されている。しかしながら、受診率はいずれも20%未満と低迷していることから、これからの対策や方針について質問を行った。
さらに、「子どもたちに対するがん教育」との観点で、子どもの頃からがんは治療すれば治る事や正しい知識を知ることで、検診の大切さや早期治療の必要性を認識できる。さらに家庭において保護者等に対し、健康や命の大切さや検診の必要性を子どもから伝わることにより、保護者の意識も変わることを期待して質問を行った。
子どもたちががん教育を通し、大切な人をがんで亡くさないように考える時間を設けてもらえればと期待している。両親や祖父母などの身近な“大切な人”の命と真正面から向き合い、自分に何ができるかを考えてもらう良い機会と考えている。