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川口市 萩原一寿
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Flag_of_France_svg7日付け公明新聞「北斗七星」から転載します。

 

フランス革命というと、「自由・平等・博愛」の理念を旗印に、人々が絶対王政を倒したというイメージが強い。しかし、パリ在住の英国大使は革命が起きた1789年の公文書で「『不満の原因は食糧不足』と書き残している」(「天気が変えた世界の歴史」 宮崎正勝 祥伝社)。

 

この本によると、革命1年前の小麦の収穫量は前年比で約60%も減り、価格は55%前後も暴騰した。熱波や干ばつによって、小麦の生育に最も重要な4月の平均気温が1年前と2.5度も違ったのが致命的だった。

 

世界中の視線は今、そのパリに注がれている。地球温暖化を防ぐ国際会議の開催地であり、同時多発テロの惨劇の舞台ともなった。温暖化による異常気象が食糧不足を誘発し貧困と結びつけば、テロの温床となりかねない。二つの問題は、決して無縁ではない。

 

フランスの国際政治学者ドミニク・モイジは、世界は屈辱と恐怖、そして希望の三つの感情で動いている、と著書「感情の地政学」に書いた。パリのテロの実行犯には、移民2世や3世として排他的な扱いや差別を受けて育った若者が多いという。鬱積した屈辱感が過激な思想に呼応した末の蛮行は、人々を恐怖に陥れたのか。温暖化もテロも、解決までに長い時間がかかるだろうが、希望を捨てずに各国が結束するしかない。

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