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川口市 萩原一寿
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 本日、川口市内で川口緑化産業団体連合会の30周年記念式典が行われました。私の地元川口の緑化産業は、約300年の歴史を誇る伝統産業であります。

 

 その原点となる人物が吉田権之丞という方です。川口市の資料によると明暦3年(1657年)睦月18日、その日の江戸の町は、昨年来から80日近くも雨が降らず、カラカラの天気が続いていました。北西の強風が吹いて、砂ぼこりが舞いあがり、人の往来もまばらであったといいます。午後の2時すぎ突如、本郷あたりの空が赤く染る火事。またたく間に火は湯島から神田あたりを経て八丁堀、石川島にも及びました。いわゆる明暦の大火(振袖火事)のおこりです。翌19日にも残り火で再び出火、小石川一帯を焼きつくし、江戸城本丸、二之丸、三之丸をも焼く大火となり、死者10万7千46人にものぼりました。

 

 焦土と化した江戸や本郷、駒込あたりも復興のきざしがみえはじめたころ、すげ笠をかぶり、天びんをかつぐ一人の青年がいました。 天びんの中には、小さく揺れ動く花があり、苗木がひしめいています。この青年こそ、川口・安行の植木を世界にとどろかせた、安行植木の祖・吉田権之丞です。


 権之丞は明暦の大火後、江戸復興のために駒込近辺に緑を植えに行きます。以前、自分が茅や藁を売りに歩いた江戸。そのときに植木の技術を授けてくれたかたたちの顔が錯綜し、権之丞の心も、さぞ打ちひしがれていたのではないでしょうか。緑で江戸の町を復興させ、江戸町民のお役に立てれば、との想いが、のちの安行の植木の祖となったわけです

明暦の大火で10万7千人の方が亡くなられたというのは、大変な惨事だったと思います。当時の江戸の人達が途方に暮れたいたかもしれません。その時に吉田権之丞という20代の青年が苗木を配ることにより、復興から立ち上がろうとする人々の心の中に希望を配っていたのではと思うのです。いつの時代でも花や植木など植物は、人の心を癒し、力を与えることができると思います。

  

一昨年、オランダで開催されたフェンロー国際園芸博覧会「フロリアード2012」に、川口市は4回目の出展をしました。市内の若手農業者を中心に川口市フロリアード2012出展実行委員会を立ち上げ、国の力を借りない本市単独での出展を実現しました。


 川口の若手農業者が中心となって制作した日本庭園は、世界各国からの来訪者を魅了し、「川口市」を広く世界にPRしてくれました。また、品種コンテストに出品した4点の盆栽も高得点を獲得して、川口の技術の高さを示しました。川口市の地場産業である緑化産業の歴史と伝統を示した結果であります。さらに川口市が掲げる都市農業の復権と再生を支える力となることを期待します。

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