《新・森田実の政治日誌》日中の扉を開いた公明党の平和の使者としての役割を高く評価する
和を以て貴しと為す(聖徳太子)
[以下は『財界さっぽろ』3月号の「森田実の永田町政治に喝!」欄に執筆した一文の要旨です]
公明党は「平和の党」
去る1月25日、山口那津男公明党代表と習近平中国共産党総書記とが会談し、「日中間の問題を外交上の対話で解決する」と合意しました。これによって日中間の扉が開き、軍事衝突の危険性が除去される第一歩が開かれたことは公明党の平和外交の成功といってよいと思います。大多数の日本国民は「ホッとした」のではないか、と思います。(中略)
政治全体に影響力を発揮できる勢力をもつ政党で、平和主義を貫いているのは公明党だけです。国民のなかには、公明党が極右政治家の安倍晋三自民党総裁と連立政権を組んでいることから、公明党は平和主義の党ではないのではないか、と思っている人もいますが、公明党は筋金入りの平和主義の政党です。この点で公明党がブレることはない、と私は思っています。公明党は政権内野党として安倍首相の極右への暴走を止める役割を担っているのです。そして、今回の訪中で、健全なブレーキ役を見事に果たしました。
世界中から支持された公明党の訪中
去る1月25に、公明党の山口那津男代表、石井啓一政調会長、西田実仁広報局長らの公明党訪中団は北京で習近平中国共産党総書記と会談し、外交上の対話によって日中関係の改善をはかり、対話をを重ねて、日中首脳会談をめざすことで合意しました。この合意を安倍晋三首相も受け容れました。このことは大変に意味あることです。
山口・習会談は世界の大ニュースになりました。世界中が2012年9月以後の日中対立を心配していました。いつ軍事衝突が起こるかわからない状況になっていました。
日中両国が戦争を始めれば、世界経済は暗転します。新日中戦争が世界大恐慌の引き金を引くことが心配されていました。しかも、日中両国民の領土ナショナリズムは高揚する一方でした。一触即発でした。この状況が山口・習会談で緊張緩和に動き出したのです。世界中が「ホッとした」のでした。
今回の山口代表ら公明党訪中団は大きな成果を上げました。日本の反中国領土ナショナリズムへの暴走に待ったをかけたのです。このことは素直に賞賛すべきことです。私は国民の一人として公明党に、ありがとう!と言わなければならないと思います。(中略)
日本の政治は平和の方向に舵を切るべし
私は日本の政治の基本は、日本の歴史のなかにあると思っています。現在の政治が立脚すべき理念が、先人の教えのなかにあるのです。欧米のモノマネなどする必要ないのです。私は15年ほど前にこれを次の5つの格言にまとめました。
①和を以て貴しと為す
②一隅を照らす者は国の宝である(最澄)
③広く会議を興し万機公論に決すべし(五箇条の誓文)
④天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず(福沢諭吉)
⑤国家の実力は地方に存する(徳冨蘆花)
日本の政治は、この5原則を逸脱したとき、国民を不幸にしました。この5原則を守っていれば、日本は平和に生きることができるのです。
最近の政治が、この5原則から逸脱し始めていることを私は心配してきました。とくに日本と中国との関係について日本の政治は乱れました。攪乱者がいたのです。石原慎太郎前都知事、前原誠司元外相、野田佳彦前首相、玄葉光一郎前外相らの右翼ナショナリストが暴走した結果でした。尖閣問題では「沈黙が金」でした。前原、石原、野田、玄葉らの右翼ナショナリストが、余計なことをしたのです。野田内閣が2012年9月11日の尖閣国有化の閣議決定が大間違いだったのです。尖閣をめぐる日中両国の対立は武力衝突寸前まで進行しました。全世界が憂慮するほど危険な状況になっていました。
軍事衝突の瀬戸際で公明党が動きました。長年の中国との信頼関係がモノを言いました。公明党と支持組織の創価学会は中国政府と中国のリーダー層と強い信頼関係を築いていたのです。山口・習会談において習総書記から池田大作創価学会名誉会長の名が出ました。池田名誉会長は中国指導層との固い信頼関係を築いてきたのです。安倍首相は、山口公明党訪中団の訪中の成果を認めました。この上は、安倍首相が日中関係改善のために努力することが必要です。日本は世界中が心配するような危険なことは、してはいけないのです。
最近まで日本の政治に戦争へのベクトルが働いていました。1月下旬の公明党訪中団長の山口那津男代表と習近平中国共産党総書記との会談によって、日本の政治のベクトルが平和の方向に転換しました。このチャンスを生かさなければならないと思います。いまこそ、「反平和・極右」から「平和・中道」への政治ベクトルの転換を行うべきです。
野上じゅん子副幹事長(都議選予定候補=葛飾区)と伊藤こういち議員(同=品川区)は、同日、教員育成に取り組んでいる埼玉県川口市立の市立南鳩ヶ谷小学校(土橋弘明校長)を訪問。土橋校長らと意見交換し、授業を見学しました。これには公明党の萩原一寿・埼玉県議も同行した。土橋校長は、市の指導主事などが担当して、全教員が年に1回は研究授業を行うようにしていると説明。担任が一人で問題を抱えないように注意し、「何かあれば学校全体で対応し、地域にも情報を公開している」と述べた。都議らは「学校現場で若手教員を育成していくことが重要だ。こうした取り組みを参考に、都の施策を検討していきたい」と語った。
昨日、南鳩ヶ谷小学校を視察させて頂きました。素晴らしい内容でした。まず子どもたちのあいさつが大きな声で元気があって大変によかったのです。今まで訪問したモデル校に共通しているのは、まずあいさつがしっかりしています。5,6箇所の授業を視察しましたが小学校1年生の授業は詩の暗唱でした。1年生とは思えない表現力です。子どもたちが自然に生き生きとして暗唱している姿に感動しました。このような学級であれば崩壊はあり得ないと思いました。
南鳩ヶ谷小学校の教育経営について校長先生が自ら学校公約を掲げています。それは「①学校は、子どもの学力を高めます。②学校は、子どもの心を豊かにします。③学校は、子どもの体力を高めます」と公約と具体的な目標を掲げ取り組んでいました。力強さを感じました。
又、学校経営の中には「南鳩ヶ谷小学校はの3つのゼロを目指します。交通事故ゼロ・いじめゼロ・不登校ゼロ」とあります。同校は、昨年度まで6年間いじめゼロ、父兄からのクレームもゼロだそうです。
そして「若手職員を育てていきましょう。お互いに授業を見せ合って指導技術を高めましょう。」あります。特に2年前川口市との合併前の旧鳩ヶ谷市時代に2年目~5年目の若手教諭を対象とした研修制度があり、それは、同学校以外の先生を入れたりしながら若手教諭の育成に力を注いできました。
本年より向こう3年間は教育現場においても多くの団塊世代が定年となります。つまりかつてない数の新しい教諭が入ってくることになります。それゆえに若き教諭の育成について、行政が真剣に考えていかねばなりません。それを怠れば教育の荒廃となり、一国の盛衰に関わると言っても過言ではないと思います。
埼玉県議会2月定例会が開会となりました。平成25年度当初予算として1兆6,757億1,500万円、平成24年度一般会計の補正予算額309億6,272万4千円等の審議に入りました。昨年の政権交代以降、安倍政権が発足し「経済再生」を最大の柱として、1月に24年度の補正予算、25年度当初予算が閣議決定されました。それにより埼玉県においても、この国の補正予算に迅速に対応し、早急に県内経済の活性化を図る必要があるため、補正予算を編成したのです。
具体的には、①公共事業については、事業効果が高く県民の命と暮らしを守る防災対策を中心に事業を実施します。②暮らしの安心を確保する事業を速やかに実施できる体制を整えるため、国の交付金等を活用して緊急雇用創出基金など7つの基金の積み立てを行うというものです。
公共事業における平成25年度当初予算額と今回の補正予算額の合計は1,034億円となり、平成24年度当初予算額と比べると23.2%の増となっています。
知事提案説明要旨はこちら↓
http://www.pref.saitama.lg.jp/page/gikai-gaiyou-h2502-3.html
今回は、予算特別委員として3月7日と19日に質問をいたします。知事と一問一答の形式になります。会期は3月27日まで