埼玉県議会6月定例会は22日より一般質問が行われ、26日には昨年の当選以来2度目の登壇をさせていただきました。今回は、被災地からのがれきの処理や電気料金の値上げなど喫緊の課題や福祉に関わる質問を重点に行いました。
以下、一般質問の項目になります。
(1)がれきの処理について
(2)マンションの防災対策について
(3)電気料金の値上げについて
(4)通学路の安全対策について。
(5)障害児教育について
①支援籍学習制度について
②特別支援学級の配置率について
(6)支えあう社会の福祉政策について
①内部障害者への理解について
②介護マークについて
③賃貸集合住宅のバリアフリーについて
(7)介護現場の声から
(8)女性の就業支援について
(9)辰井川の治水対策について
埼玉県では、夜間や休日における子どもの急な病気やけがに関して、医療機関の受診の要否や家庭における対処法などを看護師が電話でアドバイスする小児救急電話相談(#8000)を平成19年から行っています。少子化や核家族化の進展により、保護者の中で育児経験が少なかったり、家庭内で相談できる相手がいないなど、子どもの急病等への対応に不安を感じる方が多く、相談件数は年々増加しており、平成23年度は、約3万2千件、1日あたり約88件の相談があります。
これまで受付時間は、毎日午後11時まででしたが、子どもの急病等は時間に関係なく発生することから、受付時間の拡大を希望する声を多く頂いてきました。私は、昨年12月議会の一般質問で現行の受付時間を翌朝まで延長すべきと訴えました。それが今回、実現します。
7月1日から受付時間を毎日翌朝7時まで拡大をします。夜間に救急病院を受診する小児患者の中には、自宅での療養や翌日の昼間にかかりつけ医に診てもらうことで対応可能な事例も多くあります。受付時間の延長は、夜間の救急外来を担当する小児科の負担を軽減し、ひいては重症患者により適正な医療を提供することにもつながるのです。
身体障害者福祉法は、身体障害者の更生援護を目的に制定され、身体障害の内容とその程度に応じて身体障害者手帳を交付しています。誰もが思い浮かぶ身体障害には肢体不自由、視覚障害、聴覚障害、言語の障害があります。しかし、それらの障害以外にも心臓機能障害、腎臓機能障害、呼吸器機能障害ぼうこう又は直視機能障害、小腸機能障害、ヒト免疫不全ウィルスなど6つが内部障害と総称され、これらを内部臓器障害と呼ばれます。
平成18年の厚生労働省の調査によれば、身体障害者総数348万にのうち内部障害者は、107万人と推定されており、全体の約30パーセントを占めます。その数と障害者全体の比率も年々高くなっています。
内部障害者は、日常生活の中で、疲れやすい、重いものが持てない、階段がつらいなど様々な症状を抱えながら暮らしています。しかし、外見からは、分からないので、障害者用の駐車スペースや優先席、多目的トイレを使ったりすると、非難の視線を感じたり注意されたりしていたのです。
内部障害者の方は、自分たちに障害があることを示さない限り、周囲の人から理解されないので8年前にハート・プラスマークというものを考案しました。その1年後『内部障害者・内臓疾患者の暮らしについて考えるハート・プラス会』の名称で活動が始まりました。
『 ハート・プラスマーク』は法的な裏付けがあるありません。又、一般的には広く認知されていません。しかし、徐々に理解をする、自治体や企業が出てきています。北九州市では、バスの中にマタニティマークといっしょにステッカーが貼られたり、埼玉県鴻巣市では、コミュニティバスの優先席にマークが掲示されたりしています。 公明党は、国や各地の地方議会でハート・プラスマークの普及に力を入れてきました。
14日午前、川口市前川町の緑川で行われた『水辺再生100プラン』緑川現場披露会に出席をしました。埼玉県は、県土に占める河川の割合が3.9パーセントと日本一であり、川の県と言えます。日本一の資産を生かすために平成20年度から川の再生に取り組んできました。4年間で100か所の川の再生を行う『水辺再生100プラン』を進めてきました。特に地域の協働によって、川をきれにしようとしている地域活動が県内各地で芽生えています。
緑川も地域で定期的に清掃を行う方々のご尽力や行政の取り組みなどがあって、水質も良くなり『きれいな川』として維持されてきました。
現場披露会では、前川小学校5年生が体験学習で参加しました。みんなで魚を放流し、途中から川の中に入り大喜びでした。私が市議会議員時代に一般質問で設置について取り上げた湾度もできあがり、そこに魚が産卵できるようになっています。
平成24年度からは、新たな川の再生の取り組みがスタートします。『川のまるごと再生プロジェクト』では、スポット的な水辺再生から、一つの市町村もしくは複数の市町村を流れる川をまるごと対象にして、まちづくりと一体となった川の再生をしていきます。