9月19日、私が所属する墨田区議会区民福祉委員会が開会されました。
議案である「墨田区災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例」を十分な審議の結果可決したほか、所管する事務について闊達な議論を展開しました。
①「飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費の助成に関する陳情」の審査に当たり、小池東京都知事の最近の議会答弁や都内の他の自治体の事例を紹介し、採択へ向け議論をリードしました。
②区内施設の設備の故障にともない、本来直ちに修繕を行うべきところ1年余り修繕が行われなかったことに関し区役所として組織のガバナンス上の問題を指摘。
③鉄道駅のホームドアの整備については、バリアフリー法に基づき現状の財政負担割合を紹介したうえで、すでに工事の終了した半蔵門線押上駅が10月中旬に運用開始されること、半蔵門線錦糸町駅、JR錦糸町駅が来年度整備される予定であること、都営地下鉄本所吾妻橋駅が令和5年度までに整備されること、両国駅については時期は未定だがJR東日本は整備計画に盛り込んだこと、などすでに公表されているにもかかわらず、区民に内容が伝わっていない情報を紹介するとともに、区内の最大の課題である京成(都営)押上駅の整備予定について追及。1日の乗降客数が20万人を超える押上駅は、国の方針で来年度中の整備が求められているがいっこうに進展していないことを指摘。京成電鉄に引き続き強く要請するよう求めました。
その他、障がい者のグループホームの整備など喫緊の課題について質疑を行いました。
7月31日に香川県三豊市議会総務常任委員会の視察を受け入れさせていただきました。
一般的な視察は、調査事項について区長部局の担当幹部が説明を行いますが、今回は調査事項が『議員提案の政策条例について』ということだったので、墨田区議会の議会改革の流れ及び墨田区子ども読書活動推進条例の制定過程について私が説明させていただきました。
三豊市議会は平成25年4月に議会基本条例を施行したものの、特に、政策立案、具体的には議員提案の政策条例を作ろうという機運がなかなか出てこないそうで、本区の『墨田区子ども読書活動推進条例』の制定過程を参考にしたいとのことでした。
2年余りにわたる私の取組を紹介させていただきましたが、これからは、墨田区議会基本条例に基づく政策会議を開催し、その結果を踏まえて政策立案のための特別委員会を設置し開かれた場で議論していこうとしている、墨田区議会の手法を紹介したところ、高く評価していただき各委員からは参考にさせていただく旨の話をしていただきました。
今回の視察受け入れでは、墨田区で初めて議員が説明することとなりましたが、議会改革が進むにつれこうした場面が増えることが予想されます。
私たち議員の説明能力が求められます。
昨6月28日開会の墨田区議会6月議会・区民福祉委員会に委員として臨みました。
一、墨田区印鑑条例の一部を改正する条例
一、墨田区特別区税条例等の一部を改正する条例
一、墨田区介護保険条例の一部を改正する条例
以上3点の議案審査及び所管する事務について報告を受けました。
私は、議案の質疑のほか、所管する事務事業について質疑を行いました。
一、「手話言語、障害者の意思疎通に関する条例」制定を受けた区の対応について
一、小児インフルエンザ予防接種助成制度、骨髄移植手術等の理由により再接種した予防接種費用の助成について
一、地域猫活動の支援について
一、医療的ケア児支援のための協議の場の設置について
一、東京都の補助メニューを活用した病院救急車の活用、小児在宅医療等の充実について
一、幼児教育無償化に伴い、無認可保育所等に入所する保護者への支援制度について
それぞれ、対象者は決して多い事業ではありませんが、「小さな声を聴く力」を活かし、墨田区生進展のためには重要なテーマだと思っています。今後も成果が出るよう監視してまいります。
東北大学加齢医学研究所所長の川島隆太先生の講演「子どもの脳の発達と読書」を聞いてまいりました。
公益社団法人 全国学校図書館協議会主催なので、出席者の大半は司書教諭や学校司書などの学校図書館及び公共図書館の職員でした。
読書の効果について、脳科学の分野からアプローチした話は初めて伺ったので、目からうろこのような内容ばかりで、とても参考になりました。
読書が脳のどの部分の活動の活性化につながるのか、持続することで脳の体積が増えるなど、子どもだけではなく成人、高齢者にとっても効用があることなど、科学的なエビデンスを得て、一層読書活動の充実に取り組むことの重要性を感じました。
川島先生が中心となり進めてきた、仙台市教育委員会と東北大学が協力して実施している「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」では、脳科学や認知心理学の観点から、これまで8年にわたる調査を通し、読書活動と学習意欲、学力についての相関関係があることが証明されているとのこと。今後、仙台市のデータも調査していきたいと思います。