東北大学加齢医学研究所所長の川島隆太先生の講演「子どもの脳の発達と読書」を聞いてまいりました。
公益社団法人 全国学校図書館協議会主催なので、出席者の大半は司書教諭や学校司書などの学校図書館及び公共図書館の職員でした。
読書の効果について、脳科学の分野からアプローチした話は初めて伺ったので、目からうろこのような内容ばかりで、とても参考になりました。
読書が脳のどの部分の活動の活性化につながるのか、持続することで脳の体積が増えるなど、子どもだけではなく成人、高齢者にとっても効用があることなど、科学的なエビデンスを得て、一層読書活動の充実に取り組むことの重要性を感じました。
川島先生が中心となり進めてきた、仙台市教育委員会と東北大学が協力して実施している「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」では、脳科学や認知心理学の観点から、これまで8年にわたる調査を通し、読書活動と学習意欲、学力についての相関関係があることが証明されているとのこと。今後、仙台市のデータも調査していきたいと思います。