企画展「神輿師-志布景彩(みこしし-しふけいさい)」開催中のすみだ郷土資料館を見学しました。
神輿を担ぐ祭りはすみだの粋な文化の代表格。
江戸期から続く下町文化ですが、江戸期の資料があまりなく、今の祭りと対比できないのが残念なのですが、今後の郷土史の研究に期待したいと思っています。
すみだ郷土文化資料館では常設展として東京大空襲の体験者の絵画や墨堤の桜、レガッタなど明治から昭和にかけての郷土史が紹介されています。
明治の文豪なども、おもわずこんな方が墨田に縁があったのか、とうなってしまうような著名な作家が数多くいます。
スカイツリーに訪れた観光客にもよっていただきたい施設ですが、今日私が行ったときにほかにいた見学者は私のほか2人のみ。入館者を増やそうとそれなりに頑張っているのでしょうが、やっぱそれなりなんでしょう。入館者が増えなければ、昇格にも昇給にも影響するといった民間の発想があればもう少しいい結果が出るのでしょうが...
入館者が少ないことからハコモノ批判が出る施設ですが、本来郷土史の研究は自治体にとって重要な作業です。
これまで何度も書いていますが、勝海舟の事績なども郷土文化資料館として研究する責務があると思っています。
震災と戦災の影響で江戸期の資料の多くが失われているのは事実ですが、それを理由に研究を進めないことは言い訳になりません。
行政任せでよしとしてきた私ども議員にも責任があります。
郷土史の研究が優先順位が低かったことを事実ですが、観光客の受け皿として活性化させる戦略をたて、選択と集中で再建しなければいけないと考えます。
こうした趣旨から、すみだ郷土文化資料館の役割と責務はますます重くなることを書きとどめておきたいと思います。