6月24日に私1人で訪問させていただきましたが、今日は会派7名全員で立川にあるリサイクルストックヤードで実施している障害者の食品トレー回収事業を視察してまいりました。
一日あたり100~140袋の食品トレーが各集積所から回収されてきます。
今月から各集積所での回収にネットを活用することにしたのですが、結果として回収量が15パーセント程度増えているとのこと。
昨年度の実績で年間約33トン。今年度は35トン~40トン前後になりそうとのことでした。
量が増えるのは結構なことなのですが、汚れたまま出されるものも増えているそうです。洗い流してから出すよう区民にどのように伝え、協力をいただくかが今後の課題といえます。
この事業は知的障害者団体:手をつなぐ親の会が母体となり設立した墨田さんさん会に委託しているものです。常勤職員2名、障害者3名が作業に従事しています。
障害者は20名が登録されローテーションを組んで1日3名、月に8日前後従事しているそうです。
作業所ではなく内容が立派な仕事なので、工賃というよりは給料・報酬といったほうがよいと思いますが、月8日の出勤で3万円~3万5千円程度の収入になるとのこと。他の日は作業所に通っているのでその工賃とあわせて従来の3倍以上の収入につながったということで、ご本人、ご家族は大変喜ばれているそうです。
したがって、この事業に参加したいと望む障害者は増えているとのことでした。
できるだけ多くの方に参加していただき、収入増につなげるためにこれからもがんばります。
そのためにも、先月訪問した時にも書きましたが、暑さ対策と回収量を増やすこと。この2点が大きな課題です。
前回訪問してから扇風機を3台設置し、さらに近隣の協力を得て閉めっぱなしだったシャッターを1メートルほど開けることにしましたが、真夏日ともなると作業環境はかなり劣悪になります。作業効率を上げ健康面にも配慮するためにもさらなる改善を求めていきたいと思います。
また、区民の方のリサイクル意識が向上していることから、回収量は減ることはないと推測できますが、より増やすためには大型スーパーなど事業者の協力を求めることも必要でしょうし、すみだまつりや花火大会、その他の大規模なイベントなどで大量に発生するトレーを回収することも検討しなければいけないと思います。汚れを取るにはどうするかという難しい問題もありますが、クリアーできるようさらに研究してまいります。
海の日の恒例行事として定着した「勝海舟フォーラム2011」が今年もすみだリバーサイドホールで開催されました。
日本大学名誉教授の鵜沢義行先生の基調講演は、樋口一葉と勝海舟の共通点についてでした。
樋口一葉が政治的な発言を残していたとは知りませんでしたが、ふたりとも当時の政府に対し、厳しい指摘をしていたことが窺え、興味深いものがありました。
続いては本日のメインゲスト・高山 みな子さんの特別講演「勝海舟 命、紡いで今に」
高山さんは勝海舟の玄孫。べらんめえ調ではありませんが、はきはきしたしゃべり方は勝海舟の血を引いているからでしょうか?
慶応3年12月23日付けの海舟日記から、無能な幕閣に対し激しい憤りをあらわにした海舟の言を引用し、現在の政治家に求められる資質を明らかにしたと理解しました。
この時期は大政奉還・王政復古の大号令直後であり、翌1月3日に鳥羽・伏見の戦いがはじまる、最も緊迫した情勢の中にあったときでした。
海舟にしたら、「日本人同士が殺しあうときではない。話し合いで新しい日本を創るべきだ」との思いが強かったのでしょう。
危機に際しただおろおろするだけの幕府の首脳陣に、怒りと失望をおぼえ、一気に書き上げた海舟の真情がにじみでる日記でした。
高山さんは高知県の観光特使も務められているそうです。
高知県では今年の1月まで『龍馬であい博』を開催。その後現在は『龍馬ふるさと博』を開催しています(来年の3月末まで)。
今日の会場でガイドブックをいただきました。このガイドブックやホームページをみるとわかりますが、龍馬をはじめ志士たちをアニメ風のキャラクターにして子どもたちや歴史に詳しくない人にも見てみたくなる動機づけをしています。
墨田区はかたくるしすぎるんです。
だいたい今日のフォーラムでも皆さん勝海舟先生と呼んでいましたが、私は以前も書いたように勝のとっつぁんとかおやっさんなどの故障のほうが庶民的で江戸弁丸だしの海舟にはあっていると思います。
作家の半藤氏もその著作の中で『勝っつぁん』と親しみを込めて呼んでいます。
こうした遊び心こそ、観光客に喜んできていただくために必要です。
高知と同様にとはいかないまでも、もっと海舟を顕彰し、観光に訪れるひとにアピールすべきではないでしょうか?
遅くとも海舟生誕190年を迎える2013年までに形にしなければ、と考えています。
日曜日となると私の事務所のある本所周辺は、スカイツリー周辺と違い人影も少なく静かな街になります。
静かであるゆえに、「閑かさや岩に染み入る蝉の声」と一句!と思わず言いたくなるほど、うだるような暑さが連日続いているにもかかわらず、そういえば夏の風物詩であるせみの鳴き声が聞こえてきません。
ネット上では「大地震の予兆?」「放射能の影響では?」などと騒がれています。
せみがいつ出てくるかは、地上に出てくる年の春から梅雨にかけての気温が影響するそうです。
今年の場合、3~4月の平均気温が例年より低かったためやや遅れているとのこと。
あと1週間もすればせみ時雨が聞こえてくるようです。
6月末から急に暑くなったので、せみの鳴き声が聞こえないのは何かの前兆では、と不安の声があるようですが、気にする必要はなさそうです。
夏休み前の週末リバーサイドホールにて、午前10時より放射線に関する講演会が行われました。
放射能汚染に対する不安や不信が充満する中で、正しい認識を持っていただくために我が会派の提案で急遽開催されたものです。
午前中私は所用があり参加できなかったのですが参加者から数多くの質問があったとのこと。
少しでも放射線に対する理解が深まったようですので、開催した意義は大きかったと思います。
今回の講演会は公明党が提案しなければ実現しませんでした。
本来区民の不安を解消するために議会から言われなくともやらなくてはいけないことを言われてからやることにした事実は大きな意味があります。
詳細は後日にゆだねますが、区民目線で仕事をしているかどうか、に関しては区長はじめ行政の対応は放射能に関しては最低といわざるを得ません。危機管理意識がなさ杉です。
私は区民の不安を取り除くのが身近な自治体の最も大きな役割と認識しています。
国の責任かどうか(すなわち財源はどうするか)は区民にとって関係のないことです。この2~3ヶ月、区民にとっての目の前の不安をどう取り除くかが最大の行政の役割だったにもかかわらず、対応が後手後手になったことは否めず、今後議論になると思われます。
ともあれ、夕刻よりは外手小学校で行われた盆踊りへ。
いよいよ夏休み。盆踊りや納涼大会などもこれから毎週のように各地域で開催されます。
終了後暑気払いで近所の飲食店へ。
すし屋で修行した若いマスターのこだわりの食材と味は絶品です。
紹介することの了解を取り付けなかったので紹介できませんが、地域に根ざした隠れ家的なこのような店が観光で訪れる方を満足させることは間違いありません。
私たち地元のものはこうした穴場を数多く知っています。
応援しなくても良い店を応援するのではなく、本来はこうした店を紹介するのが行政や観光協会さんの役割じゃないの!って言いたくなるようなお店でした。
地上デジタル放送への完全移行まで10日足らず。
ギリギリになってしまいましたが、我が家の地デジ対応は昨日やっと完了いたしました。
昨年アンテナ設置工事だけは済ませていたのですが、テレビの買い替えは階下の母親の分のみでした。
今回やっと我が家のテレビも買い換え、これで完了です。
こどもたちと敗戦に苦労しながら何とか終わりました。
一台はケーブルテレビに加入しているのですが、なかなかケーブルテレビが映らずJ・comさんと電話しながらとりあえず見えるまでにはなりました。今夜はちゃんと録画ができるか確認したいと思います。
今までが小さな画面だったので大迫力です。
18日早朝のなでしこジャパンの活躍を忘れずに見ようと思います。
下の写真は横川5丁目の柳島幼稚園に隣接する横川東公園の砂場ですが、何かお気づきでしょうか?
そう砂場のねこよけのネットがその役割を果たさず、ねこが出入り自由のためふんなどをしてしまうのです。
完全にねこのトイレ代わりになってしまっていることから、近隣住民の方から改善を要望されました。
小学校、幼稚園に隣接し、近隣には集合住宅が増えていることから、小さなお子様が遊んでいる姿をよく見ます。
衛生面を考えたら改善を要望する事は当然のことといえましょう。
どこの公園でも砂場のねこ侵入防止対策はとっているところですが、この横川東公園はあまりにひどかったので、1週間ほど前に区に要望したところ応急処置をとったとの事だったので見に行ったのですが、残念ながらネットをぴんと張っただけのようでした。
案の定、水でぬれたような跡がありました。何の痕跡か言われなくてもわかると思います。
利用者の方の協力も必要でしょうが、抜本的に高さを変えるとか、出入り口の扉が完全に閉まるとかの対策をとる必要があると思います。
行政のほうでも近隣の方と直接連絡を取りながら対策を検討しているようですが、スピード感を持って対応するよう、再度私からも申し入れようと思っています。
リバーサイドホール1Fシアターで開催された「子宮頸がん予防講演会」に参加してきました。
参加者が50名程度と少なく、かつ男性の一般参加は私一人だったので残念でしたが、男性も含めできるだけ多くの方に聞いていただきたい内容でした。目からうろこの話もけっこうありました。
男性が聞いたらパートナーや女性のお子さんに対する優しさがより一層増すことは間違いありません。
講師は 産婦人科医・臨床心理士の吉野一枝先生。
簡潔に要点をまとめてくださったので、非常に分かりやすい講演でした。
子宮頸がんの予防接種、検診の重要性だけでなく、女性の健康全般にわたる話でした。
それにしても、日本は『女性の健康』に関しての国の取り組みが、欧米諸国に比べはるかに遅れていることがあらためてわかり、政治の果たす役割の重要性を再認識いたしました。
墨田区では、子宮頸がん予防ワクチン接種事業の実施が遅れていますが、現時点で7月末に対象者に接種記録票を送付する予定です(高校2・3年生は申込書)
補助対象が来年3月末までとの説明だったので、本日の参加者からもワクチンの供給が遅れ4月以降になった場合は助成されないのかと不安の声が上がりましたが、区民にはなんら責任があるわけではありませんので、区民に負担を押しつけることがあってはなりません。
この点については区議会が最後までチェックしなければと思っていますので安心してください。
いずれにしろ、私ども公明党の強い働きかけで、墨田区の今年度の対象は中学1年生から高校3年生までの6学年にわたり、かつ無料です。(足立区は中学1年生のみ、中野区は対象年齢は墨田区と一緒ですが、一回に付き助成額が約半分の8000円)
他の自治体に比べ充実していますので、是非この制度をご利用くださいますように!
今日のような講習会も有益です。通知が届けば関心も高まると思いますので、機会を改めて実施できるよう取り組んでいきたいと考えています。
①みどり高齢者みまもり相談室
孤立化がすすんでいる、ひとりぐらし高齢者や高齢者のみの世帯など支援が必要な高齢者に対し関係機関等と連携を取りながら、地域全体で高齢者を支えるために設置した施設です。
現在区内5か所、今年度中には8か所に設置される予定です。
みどり高齢者みまもり相談室は地域の特質として集合住宅が多いので、マンションの管理組合とも連携をとっているとのこと。
今後高齢者の孤立化の防止に最も重要な役割を果たす組織ですが、近い将来には人員が不足する状況が想定されるので、必要に応じ対応することが求められます。
②両国すきっぷ保育園
保育定員36名の認証保育所。
墨田区の緊急待機児解消3カ年計画に上乗せする形で設置した保育所で、待機児の解消に向け一歩前進することができました。本年3月2日に開所。
運営がもともと塾経営の会社なので幼児教育に力を入れるのかなと思ってましたが、今のところそこまでは考えていないようです。
隣が公園で遊ぶ場がそばにあり、またビルオーナーの好意で屋上を無償で貸していただいているそうでプール遊びに不自由していないそうなので、保育環境としては良い条件に恵まれていました。
③すみだ平日夜間救急こどもクリニック
この事業は、核家族化の進展や共働き世帯の急増で、平日の夜にお子さんの急な病気に気がつくケースが増えたことに対応するため、平成17年11月から同愛病院内に開設しスタートした事業です。
都内23区のうち18区で同様の事業を行っていますが、墨田区の場合小児科の専門医を配置していることが特徴。他区は内科医も担当している。
受信者は年間1000人前後。乳幼児の受信が多いのかと思っていましたが、中学生まで受信に来られ、世代の偏りは特にないとのこと。
年間100人前後は2次救急に回す重症な患者がいるとそうですので、重篤になる要因を未然に防ぐ大きな役割を果たしていることが分かりました。
④肢体不自由児者通所訓練所~亀沢のぞみの家
肢体不自由児者が通所し、機能訓練やレクレーション活動を行う場として昭和48年に開設。
平成21年に障害者自立支援法上の生活介護施設に移行したものです。
肢体不自由児者は毎日マッサージなどの機能訓練をしないと体が硬化してしまうことから、この施設の重要性と職員のご苦労が視察をしてよくわかりました。
墨東特別支援学校卒業見込み数から2~3年後の利用希望者が定員をオーバーする可能性があるとのことで、今後の課題であると感じました。
⑤さくら橋コミュニティセンター
墨田区が民間委託をした児童館の第1号です。昭和61年から社会福祉法人雲柱社に業務委託。平成18年から指定管理者として同法人に委託。
当初から民間の活力・アイデアを活かした児童観として地域の中でも評判が良かったのですが、近年は午前中から小さなお子さんを連れたお母さんたちが大勢集まり、友達作りに大いに役立っているそうです。ひろば事業の側面も持っているので貴重な施設であると感じました。
⑥墨田こどもの家
知的障害児の放課後の居場所づくりとして昨年7月に開設された施設です。
もともと墨田特別支援学校の父兄の方々が区の補助を受け運営している施設があったのですが、ニーズの拡大に合わせ、NPO法人を設立しかつ障害者自立支援法の日中一時支援事業として開設したものです。
定員20名に対し、登録が60名とのことで、ニーズに対応しきれていない現状です。
学童クラブなどでも放課後に預かってくれるようになってきましたが、まだまだ課題が多いという感想を持ちました。
知的障害児だけではなく肢体不自由児の父兄からも放課後の居場所に関する強い要望をいただいていますので、これまで以上にしっかりと取組まねばいけない課題と受け止めました。
⑦花園保育園
旧園舎の老朽化に伴い改築し、今年の4月に新しい園舎になりました。
屋上に太陽光パネルを設置し、発電量が随時パネルに表示されるので、環境教育が自然にできるとともに、トマトやキュウリ、ゴーヤを栽培、家庭菜園のようでしたがいい情操教育になるかと思います。
区立の保育園ですが、特色を持たせようと努力されている様子がうかがえました。
以上7ヶ所の区内施設を視察しましたが、今回訪れた施設の利用者は災害時には支援が必要になる方々です。
災害対策は福祉保健委員会の所管ではありませんが、そうした側面から視察をすることもできたので有意義であったと思います。
「つなげよう やさしいまちを創る力」をテーマに「すみだ地域福祉・ボランティフォーラム」が開催されました。
日本福祉大学 社会福祉学部准教授 原田正樹氏の講演ののち、社会福祉協議会 堀かおる主事による被災地のレポート、パネルディスカッションと盛りだくさんの内容でした。
地域福祉といっても、児童福祉、高齢者福祉、障害者福祉と幅広い分野にかかわってきますし、これからはバリアフリーのまちづくりや災害時要援護者対策なども重要な要素になってきます。
それらの関係者が一堂に会し、こうしたフォーラムを開催することは大きな意義があります。
行政のタテ割りを排し、ネットワークを組むことの重要性が徐々に区民にも浸透することでしょう。
まずはどのような組織・機関がどのような活動をしているか知ることからのスタートですが、今後第2回・第3回と毎年開催されるイベントになっていくことを期待します。