バックナンバー 2013年 6月

大変に良い答弁を頂きました。

1・新市長に就任されて、まちづくりの3本の柱について伺います。

 浅野新市長、ご当選そして市長ご就任おめでとうございます。安全・安心な住みやすい街づくり宜しくお願い致します。

今回の選挙は森前市長の信任か、若さある浅野市長誕生を求めるかの選挙戦であったかと考えますし、選挙における政策面での論点はなかったように思います。浅野市長は、選挙戦中に森市政は4期16年間に市民とのズレが生じていると指摘され、市民の皆様の期待を得票に結び付けられたと思います。

新聞のインタビューに対して、「市民の変えたい」との思いが大きかった。と述べられています。選挙戦で高齢者や子育て世代向けの施策が薄いとの声をよく聞き、コミュニティバス路線の見直し、延長保育の充実、市庁舎の耐震化は補強か建て替えを慎重に進めると答えておられます。

 問1、4期16年間に市民とのズレが生じていると指摘されましたが、浅野市長はどのようにズレを感じられたのでしょうか。

答弁  数多くの市民の皆様から(市政に対し、市民の声が通りにくい)などのご意見をいただき市政運営は様々な世代の市民の皆様との(対話)がベースです。対話を通じて、市民の皆様との距離を近づけ信頼を築き、そして将来を担う子供たちに確かな夢を持てる街にするように(まちづくりの3つの柱)によって着実に実行していきます。

 市議会議員の3期12年間、また当選から就任までの約1か月間で、いろいろ検討されと考えます。青年期の夢であった市長になられ、市政50周年の初の定例会で所信の一端をお聞きし、市民一人一人が、それぞれの目標や夢を持って、主体的に人生を謳歌し、幸せを実感できる「街」が理想であると考えます。と言われました。

「市民が幸福を実感できる」街づくりのために市民目線・庶民目線で宜しくお願い致します。

所信での、①(誇り)と、②(やさしさ)と、③(活気)の、まちづくりの3本の柱について伺います。

① (誇り)について、新しい人づくり・地域づくり 

生涯スポーツによる全市民の健康づくりに併せ、競技スポーツの活性化など、スポーツを通じた元気な人づくりと施設の充実を図ります。と言われました。

質問2、 活性化と施設の充実とは、どんな競技スポーツの活性化策・どんな施設の充実策をお考かお伺いいたします。

答弁 競技スポーツについては、スポーツ少年団や部活動において、少子化や指導者不足等の問題を抱えていることから、入団者増の啓発や指導者講習会を開催するなど、将来の競技者の育成を支援してまいります。施設面では、公認の陸上競技場を含む勤労青少年運動場の再整備や体育館等の備品を更新し、充実に努めるとともに、障害者、高齢者に優しい施設となるようバリアフリー化を進めるなど、環境整備を図ります。今後もソフトハードの両面から「スポーツの街かかみがはら」を推進してまいります。

 ②(やさしさ)について 新しい安心づくり、

子供たちを守るための通学路の安全確保の向上と公共施設の100%耐震化を実現します。またお年寄りや障がい者の方々が元気に暮らせる福祉環境の構築と交通弱者対策に取り組みます。と言われました。

本年4月より、私の提案により各務原市生活安全条例第一条の目的を達成するために、(通学路等における児童生徒の安全の確保に関する指針)が策定されました。この安全確保に関する指針には、「交通量が多い等、特に交通安全に配慮が必要な箇所については、信号機や横断歩道等の必要な設備が設置できるよう環境整備に努める。また道路や路側帯にカラー舗装や路面標示を敷設するなど、必要に応じてドライバーへの視覚的な安全対策を施すよう努める。」とあります。

路側帯にカラー舗装や路面標示を敷設するとは、(グリーンライン・グリーンベルト)を含むものと考えます。グリーンラインとは通学路などにおいて、道路の区画線(白線)敷地側の部分をカラー化(グリーンライン・グリーンベルト)を行い、自動車等の通行車両に対して歩行空間を強調することにより、歩行者の保護対策を実施することです。川島中学校東側の路側帯のカラー舗装を提案いたしましたが、路側帯部分の幅が狭いためカラー舗装化はできないとの事でした。しかし、グリーンラインでしたら可能です。子供の安全な通学のため、また歩行者の安全を守るためぜひとも取り入れていただきたいと思います。市内通学路等における歩行空間のカラー化(グリーンライン・グリーンベルト)は可能であると考えます。

質問3、

その1、学校周辺道路は積極的にカラー舗装を進めるべきと考えますが、市長はいかがお考えでしょうか。

答弁 用地等の条件により歩道設置が困難な通学路において、路肩部分をカラー化し、視覚的に歩車道の分離を図ることが、車両や歩行者への注意喚起となり、早期の安全対策として有効な手段と考えております。横断歩道の待ち場あるいは一部の路肩においてカラー舗装を施行しておりますが、今後学校周辺の通学路を中心に順次カラー舗装を施工してまいります。

 その2、お年寄りや障がい者の方々が元気に暮らせる福祉環境の構築とは。ソフト面とハード面の市長のお考えをお聞かせください。

答弁 25年度においては、認知症の高齢者を市民や企業が見守る「かかみがはら安心ねっとわーく」を創設するとともに、障がいのある方やそのご家族を支援する障がい者相談支援センターの体制強化など、高齢者や障がいのある方が安心して暮らせる環境つくりに努めてまいります。今年度は、第3期地域福祉計画、第6高齢者総合プラン、第4次障がい者計画、子供、子育て支援事業計画の策定に着手いたします。様々な世代の皆様との「対話」を通じて、市民ニーズを把握し全ての皆様が笑顔で元気に暮らせる福祉環境の構築に努めてまいります。

その3、次に公共施設の100%耐震化を実現しますとあります。具体的に耐震化が必要とされる施設をお伺いします。またその時期はどのようにお考えでしょうか。

答弁 大規模な耐震化を図る必要がある公共施設としては、市役所本庁舎、川島振興事務所、鵜沼サービスセンター、市営住宅などがあります。これらの公共施設の耐震化については順次進めてまいりますが、耐震化の手法、実施の時期、財源確保策などを踏まえながら、実施計画の対象事業として検討してまいります。

 ③(活気)について  新しい元気づくり
市民の生活を支えているのは多くの市内企業です。情報共有や意見交換の場を創設しつつ、元気な企業を支援する仕組みの構築に取り組みます。また、NPOや市民活動団体との連携を進めながら、市民や地域の担い手が自由な発想で主体的・積極的にまちづくりに取り組めるような支援策を強化します。と言われました。所信の一端では、市内商店街の活性化そして農業の活性化を含む活気づくりのお話がありませんでした。市民生活を地域で支える、市内商店街、発展会は寂れていくばかりです。

質問4、シャッター街化しているまちの「活気あるまちづくり」、また「農業に対しての活気づくり」の市長のお考えを伺います。

答弁 事業者との対話を活発化し、商店街の活性化に向け、意欲ある事業者にとって必要な政策を考えてまいります。市と商工会議所、事業者等が連携しながら、元気な街となるよう取り組んでまいります。

農業従事者の高齢化や後継者不足、農産物の価格の低迷など大変厳しい状況下にあります。

1.意欲がある農業者や新規就農者の育成、支援に努め効率的かつ安定的な農業経営の推進を図ります。

2.生産性の向上及び環境整備を図るため、国、県事業も活用しながら、用排水路の改修事業等、積極的な基盤整備に努めます。

3.岐阜中流用水域、特に畑作地域地帯を中心とした園芸作物の奨励に努め、JA岐阜や県などの関係機関と連携しながら安定的な生   産、流通等の確立を図ってきます。

 2・南海トラフ巨大地震対策の最終報告を受けて

次に、南海トラフ巨大地震対策の最終報告を発表しました。南海トラフ巨大地震対策の最終報告で、避難者が最大950万人にのぼり、発生直後は道路の寸断や断水、停電で救援活動や物資提供が遅れるとし、住民は自活する必要があると指摘されております。半数程度しか避難施設に入れないと想定。国の防災基本計画で三日間が目安だった備蓄を1週間以上に拡大し、飲食料や簡易トイレ、カセットコンロ、携帯電話の電池式充電器などの確保を求めています。この報告を受けて、各務原市防災計画の見直しも必要となります。さて、各務原市は地盤が固いから他の市町村で被害が出ても各務原市は大丈夫だという自負があるように思えます。しかし、救援物資を送ってくれるはずの他市町村が南海トラフ巨大地震被害にあえば、各務原市に救援物資が届く可能性は低くなります。いつ南海トラフ巨大地震・直下型地震が起きるか分かりません、伺います。

①  国は自助努力として、1週間分以上の備蓄食料等を呼びかけています。公助である市が現在備蓄している備蓄食料等は、各避難所の一日分しかありません。市民全員の1日分ではありません。各務原市全体の備蓄倉庫の設置と各避難所の備蓄品の量を増やす必要があると考えます。市長はどのようにお考えでしょうか。

答弁 従来、出前講座や防災ハンドブックなどを通じて、非常時にライフラインが途絶えても食料や飲料水などの家庭備蓄を少なくとも3日分確保する旨を呼びかけてまいりました。国の防災対策推進検討会議の作業部会において、南海トラフ巨大地震の対策について、各家庭に1週間分以上の備蓄を要請するという方針が示されました。今後、この報告を念頭に、避難所における備蓄の重要性を再認識し、食料、飲料水の備蓄量を増やすことについて保管場所の確保と合わせて今後検討してまいります。

 次に、発生直後は行政の支援は遅れることを前提とされておりますが、職員に対して市役所内に備蓄品が現在ありませんが、平日職員が仕事中に地震が起きた場合、職員の皆様は自宅に帰れないと思います。

②  役所内で食料等が備蓄されていないが、まず職員の皆様が困るが、どのように対応されるのでしょうか。

答弁 災害対策に従事する職員用として使用することを想定して食料飲料水以降、市役所本庁倉庫内に備蓄しております。今後は耐震性の高い産業文化センター等での備蓄もできるよう検討を進めていきと考えています。

 3・交通弱者対策

JR那加駅の東に前野踏切、西に長塚踏切があります。常に踏切の利用については、歩行者・自転車・自動車等の利用者から危険なので拡幅工事を要望されます。東側の前野踏切の拡幅工事については、平成23年9月議会で、「踏切の拡幅は、歩行者の安全確保のために必要性の高い事業であると認識しております。平成20年度より調査・測量・概略設計を実施し、JRとの協議を再三重ねてまいりましたが、平成23年5月に、JRより、踏切の拡幅に伴う分岐器、これはレール切りかえのポイントのことですが、この分岐器の移設は困難であるため、拡幅は受け入れられない」との回答がなされ拡幅工事は出来ない。また「名鉄踏切の拡幅につきましては、歩道が確保されており現在の状態でと考えております。」と、地元より拡幅が困難であれば「踏切拡幅の代替案として、通学路の変更及び踏切前後を交通規制することができないかとの提案がありましたので、現在、現地調査を実施し、関係機関と実施の可否について調整をしております。今後も自治会の皆様と協議を行いながら、歩行者が安全に渡ることができる踏切対策に取り組んでいきたいと考えております。」と答弁されております。

通学路のカラー舗装(グリーンライン)でも述べましたように、踏切前後の路側帯のグリーンライン化でより安全を確保されてはいかがでしょうか。

質問① 前野踏切はどのように歩行者が安全に渡ることができる踏切対策がされているのか。今後の改善策は。

答弁 前野踏切は現在も保護者、見守り隊の助けを借りながら児童、生徒が利用している状況です。そこで抜本的な改良は困難ですが、現状の中で、踏切前後の東側路側帯をグリーンラインのカラー舗装を行い、視覚的な安全対策を図ってきます。

 次に、西側の長塚踏切の拡幅工事は、日野、岩地、大野線の踏切拡幅工事が先に行われる予定で、長塚踏切の拡幅工事はいつ行われるか分からない状況とも聞いております。

質問② 日野、岩地、大野線の踏切拡幅工事の予定と、長塚踏切の拡幅工事はいつから工事ができるのかお聞かせ下さい。

答弁 日野・岩地・大野線の整備事業を、平成28年度末完成に向けて精力的に進めているところです。踏切拡幅工事については、鉄道業者のJR東海(株)及び名古屋鉄道(株)と協議中であり、今年度は踏切拡幅の設計を予定しています。踏み切り拡幅工事については鉄道事業者による施工となりますが道路工事と同じくらいの時期に整備してもらうよう要望をしています。整備後は、歩道と車道が分離され、歩行者にも安心して通行していただける道路となります。長塚踏切の拡幅工事については現在、改良事業等の予定はありません。

 続いて、昭和63年4月に完成しました名鉄新那加駅から総合体育館東側への地下道についてであります。この地下道完成して四半世紀が経ちました。

主に太平町、東亜町、新那加町、西野町、楽天地、本町等の住民の方に、又那加第3小学校、那加中学校、各務原西高校の方の通学路として、この地下道が使用されています。地下道は、前野踏切、長塚踏切の危険回避にも役に立っています。

地域住民の方も高齢者が増え現在利用される方から、地下道はスロープもエレベーターもなく手押し車では利用できない。又、前野踏切や長塚踏切は怖くって利用ができない、何とか改善して頂きたいと相談があります。高齢者に限らず乳母車を使われるママたちも困っています。

質問③ 名鉄新那加駅から総合体育館東側への地下道にスロープかエレベーターの設置をと考えます。市長のお考えを伺います。

答弁 平成23年3月にバリアフリー法の改正により、バリアフリー新報が適用される駅になりましたので、今後スロープまたはエレベーター等の早期設置を名古屋鉄道(株)へ要請してまいります。また、各務原市管理区間につきましても鉄道事業者と併せてバリアフリー化が図れるように検討していきたいと考えています。

 大変良い答弁を頂きました。

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