令和元年8月7・8日に都市企業常任委員会で、神奈川県横須賀市、東京都練馬区を訪問させていただきました。
【8月8日】平成27年3月区政の基本方針を策定し、災害に強い安全なまちづくりを目指し様々な取り組みを展開されている練馬区の無電化推進事業について伺いました。
無電柱化とは、道路上から電柱・電線を無くすことです。そうしたことで「防災機能の強化」「安全で快適な歩行空間の確保」「良好な都市景観の創出」の3つが実現できます。
世界の都市では無電柱化が当たり前で、日本では、一番進んでいる東京23区内でも8%しか無電柱化が行われていません。同区も歩道幅員の狭い区道は、ほぼ手つかずの状況です。
その課題は、整備のための空間確保が困難ことや財政負担が大きいこと。そして、工事期間が長く交通処理など、地域住民の生活に影響があり、進展していないのが現状となっています。
そうしたなか、国や東京都が財政と技術支援方策を示す中、無電柱化基本方針・推進計画を策定し、無電柱化を推進しています。
具体的には、➀都市計画道路の整備➁生活幹線道路の整備➂まちづくりあわせて住民との協動により無電柱化に取り組み。無電柱化の3つの実現に効果的な道路、効率的に整備を行うことが出来る道路及び財源の確保ができる道路から優先的に取り組むことを示す。また、同計画期間の8か年で無電柱化に着手する整備延長を9.76kmとしています。(現在までの無電柱化3.52km)
無電柱化計画を推進するためには、区民、事業者、区の三者が適切に役割分担するとともに協働して進めることが必要です。特に区民の理解や協力、業者と綿密な連携・協働が不可欠であるとのことでした。