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総支部4380表紙・名刺② (2)  地方議会は国会とは違う。それは行政のトップである総理大臣を選出するのが国会議員のまず第一の仕事であるのに対して、地方行政のトップである首長(都道府県知事や市区町村長)は市民が選挙で決めるからです。

自ずと議会、あるいは議員の使命も国会と地方議会とは違うものと思います。国会議員の中から互選される総理大臣が行う仕事は、総理大臣を選出した与党議員の賛同を得られて当然だからです。他方、総理のポストを争う野党議員が何かと理由を付して議案に反対するのも、その立場上理解されるものだと思います。

しかしながら、地方議会においては首長の仕事に、当然に賛成、当然に反対はありえないはずなのです。すべては是々非々であるべきで、制度上与野党の区別はないはずです。しかし、現実には与野党と思しき慣習が厳然とあります。

もし反対のための反対、賛成のための賛成をもっともらしい理由をつけて表明しているならば、それは議員としての責務を放棄しているに等しいと言わざるをえません。2月9日、東京都市議会議員研修で講師を務められた、大森彌(おおもり わたる)東京大学名誉教授は、「地方議会は、妥協し協調して一つの組織として意思決定すべきである。そうなれば、どんなに強い首長でも無視できない」と語られました。特に、少数会派について、「妥協は敗北であると思いがちだが、それは違う。妥協は勝利である」、そして多数会派に対しては、「少数の意見を受入れて妥協し、結論を練り上げる。これが政治家の力量である」とも述べられました。

私たち東村山市議会はこの春で、議会基本条例を制定して満5年を迎えます。市議会議長を拝命して以来、私はこの大森先生のお考えと同じ思いで議会改革に臨んでまいりました。しかしまだまだ道半ば、いわゆる与党も野党も自らの殻を脱ぎ捨てようとしているようには感じられません。拭い去れない不信感、見えない何かによる束縛が議員を締め付けているように見えて仕方がないのです。そして、それに対して冷ややかに安住しているようにも。

国会中継でみる紛糾、乱闘。地方議会では制度上、与野党対立はありえないのに、議員も有権者もそれこそ議会の花みたいに考えてはいないか。大森先生のいう妥協は、議員間の信頼の上に築かれる協調性によって生み出されるものです。地方議会を国会の出先みたいに考え、国政の与野党対立を地方議会に持ち込んで対立を煽る地方政治は、結果的に市民を裏切っていることに気付くべきだと思います。

 

 

 

 

 

                                                                                                                  いとう真一

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