安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

鎌田實先生「人の生き方と死との向き合い方」について 4780

未分類 / 2019年12月9日

IMG_9136昨日、障害者週間啓発事業として新横浜にある横浜ラポールで行われた講演会へ。日テレ「news every」などでもおなじみの、医師で作家の鎌田實先生が「地域で命を支えるー健康・障害・絆を考えるー」と題して講演されました。(主催:横浜市障害者社会参加推進センター、横浜市健康福祉局) 

いつも笑顔で穏やかな鎌田先生ですが、冒頭に話された幼少期から青春期の壮絶な人生に涙しました。大変なご苦労の先に、大きな人間が築かれたことを感じました。「人の生き方と死との向き合い方」を学んだように思います。下記はメモです。

自由という言葉にこだわって生きてきた。貧乏だった。大学に行きたいと2度訴えた。育ての父から「お前に何もしてやれないけど自由をやる」と言われた。

それ以来、自由にこだわって生きてきた。患者の自由、自己決定にもこだわってきた。その父の教え「約束しろ。貧乏な人間、弱い人のことを忘れるな」

父は小卒だが、本物の教養があった。フランスの哲学者・サルトルは「自由と責任」を説いた。父はそれを知らなかったが教えてくれた。

IMG_9138自分が「まだら」だから、他人も「まだら」に見る。完璧な人はいない。いいところを見る。〇と×ではなく、いろんな△がある。人間に×はいない。

〇に近い△を探すことが大事。政治は〇×ではない。その時代に合った、いい△を探すこと。妥協でもある。

日本に合う「△」を探すのが政治。〇×では分断されてしまう。生きずらくなってしまう。

〇と×の間におもしろい世界があるのではないか。障碍者習慣は教えてくれている。

 樹木希林さんのすごいところ2点。ひとつは、失敗を乗り越える。失敗は当たり前であり、失敗をどう乗り越えるか。失敗は度量になる。失敗を面白がる人がいい。もうひとつは、「自分の人生の主人公は自分だ」という自己決定の生き方。人間は弱い。でも彼女は負けなかった。やりたいことをやり続けた。支配されないことが大事。死の話は嫌がられるし、あいまいにしたがるが、それは残酷な死に方になる。

人はほんのちょっとの手助けがあれば生きていける。手を差し伸べたときに人生の意味が見えてくる。充実している。

弱い人に手を差し伸べるだけでなく、人に手を差し伸べる人の人生は、人生の意味を見出していたと思う。

「誰かのために、何かをすることが大事」

「当たり前のように弱い人に手を差し伸べる」障害者週間に大事なこと。

 最後はお金じゃない。大事なのは「筋肉と意思」。今、男は93歳、女性は99歳まで生きる時代。死ねない世の中。生きている限り、筋肉に注目したほうがいい。

 フレイル=虚弱 は介護が必要な主要因の第3位。1位は認知症、2位は脳卒中、3位がフレイル

3つのフレイルがある。1.筋肉や骨のフレイル(虚弱) 2.口腔機能のフレイル 3.社会的フレイル=ひきこもる=社会的虚弱 外に出ることが大事

しゃべらない人は、誤嚥性肺炎で死んでいく

「アンガーマネジメント」怒りのコントロールは大事 怒りで人生を変えてしまうことになる。怒りのピークは6秒間。これが我慢できればいい。

ほんのちょっとやるかやらないか。ほんのちょっと手伝えば障がい者も出やすくなる。そういう社会は高齢者も子どもも住みやすくなる。

「貯金より貯筋」が大事。野菜とタンパク質とスクワット。卵は3個食べても問題ない。2015年に厚労省も考え方を変えた。食べ物が大事。

人間は皆生きる力を持っている。立派に死ぬ力も持っている。どうしたらいいか?樹木希林さんのように、失敗をどう乗り越えるかが人間の度量となる。

やるべきことをやる。自分の人生を生ききるかどうか。死は怖くない。しっかりと生きるかどうか。

誰かのために役に立つことは、誰もうれしい。」

益々のご活躍を願ってます。