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公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

「地域医療と遠隔診療の取り組み」について 4754

未分類 / 2019年11月13日

IMG_8624昨日は健康福祉・医療委員会(常任委員会)の超党派の行政視察で、「地域医療と遠隔診療の取り組み」をテーマに鹿児島県徳之島徳洲会病院(199床)に伺いました。

人口約2万2人の「子宝の島・徳之島」。市町村別にみた合計特殊出生率は同島内3町ある内、伊仙町が2.81人で全国1位。徳之島町は6位で2.18人。天城町は10位で2.12人。(全国平均1.42人)。

その島においても、医師の確保を含めた地域医療の充実は避けて通れない課題。種々伺いました。

会議室に入り、目に入ったのが元理事長の徳田虎雄氏の言葉。「小医は病を癒し 中医は人を癒し 大医は国を癒す 徳洲会は世界を癒す」。基本理念は「来た患者は断らない」「弱いものを守る」。下記はメモです。

離島医療を支える最前線を担う総合病院。全国72病院、職員約3万3千人、年商約4500億円の医療法人徳洲会の離島第1号病院として1986年に開設。徳之島の医療の最前線を担う総合病院。「生命を安心して預けられる病院」「健康と生活を守る病院」を理念に、島民の健康を平等に守るべく、24時間365日の年中無休体制で診療を実施。全国から応援の医師が入っており、院長自身も神奈川県から着任。

IMG_8625また、離島医療を支えるチーム体制が確立された病院でもあります。離島医療を支える緊急医療体制を確立しチーム医療体制を取り、島内で最も多くの緊急医療を受け入れ、場合によっては自衛隊ヘリやドクターヘリで鹿児島市内や沖縄の病院への搬送を行いながら地域医療を支えるために日々活動。島民以外の里帰り分娩も受け入れ。また、検診や人間ドックを行い島民の健康管理にも力を入れる。居宅介護支援事業所を設置し、市町村や居宅サービス事業所、介護保 険施設等との連携を図りながら、介護支援専門員が徳之島3町全体を対象に要介護者が自立した生活を営めるようサービスを提供。内科、外科、小児科、循環器科などの診療だけでなく、皮膚科、耳鼻科、形成外科、泌尿器科などの専門外来の診療にも力を入れている。

特に力を入れている事が「遠隔診療『徳之島モデル』」。試験的に導入していた隔診療を本格的にスタート。バイタルサイン(生命兆候)の計測装置とスマートフォンやタブレット型端末を活用したシステムで、医師は病院で在宅患者の血圧や脈拍などをリアルタイムで把握しながら診察。テレビ電話機能も搭載し、画面上で医師と患者が互いに表情を見ることも可能。訪問看護師が各計測装置を持って患者宅を訪問するパターンに加え、来院可能な患者で、同装置を導入した他の医療機関と通信できれば、専門医による遠隔診療を受けることも可能に。徳之島徳洲会病院ではこれらの診療スタイルを「徳之島モデル」と名付け、普及していきたい考え。無医村での看取りや、災害時のトリアージ(緊急度・重症度選別)、独居高齢者の見守り(緊急時対応)などでの活用策提言を目指しているとのこと。

総務省の事業として採択されており、来年3月のとりまとめに向けて取り組みを進めている。この取り組みを他の徳洲会以外の病院にも展開したいと考えている。

IMG_8614システムの課題は、他の病院の情報と連携して、医療情報を共有したいが、今はうまくいってないということ。このシステムの成功は徳洲会だけの問題としてとらえていない。病院間の人の行き来はあるが、情報共有できていない。(同じ検査を重ねなくてはならないなど、ムダに見えることが少なくない) 行政とも連携しているが、患者情報はひろえない。電子媒体の規格統一が最大の問題。言語と同じ。(患者ファーストで考える病院の多くは「情報共有」を訴えている)

徳之島全体として直面している課題は、独居のお年寄り、認知症患者の対応、アルコール依存症、医療職の不足、労働人口の減少(高齢化率33%)、新病院建設(ヘルシーアイランド構想)、台風対策。

自治体の規模の違いはあれども、一人を大事にするのは同じこと。今後に生かして参ります。