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公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

結婚相手はノンスモーカー希望「7割」について 4668

未分類 / 2019年8月19日

IMG_0353昨日は広報関連打ち合わせ、市民相談対応等。不法投棄対策のため防犯カメラをつけたいが、地域の合意が難しいとのご相談。悩ましいです。他地域の対応例などを示しながらお話しました。

ところで先日、日経新聞コラム「がん社会を診る」に東京大学病院の中川恵一准教授が「結婚はたばこを吸わない人と」と題して寄稿されていました。場合によっては切実な話でもあります。

「国立がん研究センターの調査によると、独身の人の約半数が「結婚する場合、相手は絶対たばこを吸わない人が良い」と答えています。「できれば吸わない人が良い」と答えた人も合わせると、およそ7割が結婚相手にはノンスモーカーを希望していることが分かりました。

たばこはがんの原因のトップですが、最大の問題は受動喫煙の存在です。受動喫煙は肺がん全体を3割も増やすことが分かっています。

たばこを吸わない女性の肺がんで一番多いのは腺がんというタイプです。たばこを吸わない妻の肺腺がんについては、夫が喫煙者だとリスクは約2倍にもなることが分かっています。非喫煙女性の肺腺がんの原因の37%は夫からの受動喫煙とされていますから、大問題です。

喫煙者が結婚相手として嫌われるのは、たばこの臭いが嫌いといった生理的な理由の他、受動喫煙による健康被害が広く知られるようになったことも大きな影響があるでしょう。しかし、私の経験でも、妻が肺がんになった後も、たばこを吸い続ける身勝手な夫も珍しくありません。喫煙は自分だけの問題ではすまないのです。

喫煙による経済損失は国内で年間2兆円を超えるとされますが、家計にも大きなダメージを与えます。1箱440円のたばこを毎日1箱吸い続けると年間約16万円もかかります。たばこを吸う人は吸わない人よりも10年近く寿命が短くなりますが、20歳から75歳まで吸うとすれば、900万円近くの出費になります。

寿命が短縮するため、年金の受給総額も喫煙者では減ります。会社員の場合、厚生年金と国民年金を合わせた平均受給額は月15万円程度です。たばこと引き換えに、10年間にもらい損ねる年金は、1800万円にも上ります。

喫煙者では、生命保険の掛け金が高くなるなどの経済的なデメリットもあります。自分自身や配偶者の医療費も高くなり、病気や早死によって手にすることができなくなる賃金も膨大になるでしょう。

たばこは健康面だけでなく、家計にも大きなマイナスとなります。結婚相手にはたばこを吸わない人を選びたいという気持ちは、ごく当然のものだといえるでしょう。」

個人の自由ではありますが、できれば、たばこはやめた方がいいと思います。