安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

「細胞農業と培養肉」について 4663

未分類 / 2019年8月14日


IMG_7216昨日は東京での打ち合わせ等。先日、我が家の男たちと焼き肉に行きました。大盛、追加、ランチのありがたさを実感しました。「自分も以前はこれくらい食べてたのかな」と思うと、当然と言えば当然なのですが、「体力の下降線」を感じました。世界人口が増え続け、食糧難が深刻の度を増すこの頃。食もエネルギーも「どうなっていくのだろう」と思うことがあります。しかし、暑い夏にはエアコン、腐らないように冷蔵庫、蛇口をひねれば飲料水など、環境に適応してきた人類。今度はいよいよ本格的な「肉」も作れるようになってきたそうです。

先日、日経新聞が培養肉の開発について連載していました。

「果物や野草、昆虫を食べていた人類が肉を食べ始めたのは250万年前とされる。最初の人類である「猿人」から「原人」へ進化した時期と重なる。初めは肉食動物の食べ残しや狩りで自然の恵みにあずかった。そのうち牧畜が始まり、獲物ではなく家畜の肉を食べるようになった。そしてついに家畜は細胞に替わり、実験器具の中で肉を培養する時代を迎えた。」

「培養肉が脚光を浴びるきっかけとなったのは、13年にオランダの研究グループが成功したミンチ肉だった。当時は200グラムを作るのに約3千万円もかかった。医療用の高価な培養液を大量に使ったためだ。その後、技術は進歩し、培養液の工夫や装置の改良でコストを抑えるめどがつきつつある。」

「米コンサルティング大手のA・T・カーニーによると、世界の食肉市場は年率3%で成長を続ける見通しだ。市場規模は25年の1.2兆ドル(約130兆円)から40年に1.8兆ドル(約190兆円)まで拡大する。培養肉のシェアは40年に全体の35%まで増える。今でいう肉は25年時点で90%を占めるが、40年には40%まで下がるという。

生きた動物に頼る畜産業から細胞培養への大転換は、食材を細胞から生産する「細胞農業」という新語を生んでいる。その語感が伝えるのは「食べたいだけの肉を作ればいい」。わずかな肉を得るのに、家畜を1頭丸ごと育ててきた私たち人類に新鮮な驚きをもたらす。」

「11年に70億人を超えた世界の人口は、2100年に110億人に達する見込み。人口が多い中国やインドなど新興国で肉の消費量が増えれば、家畜を飼う穀物がたくさん必要になる。その分、人の食料に回す穀物が減る。牛のゲップや家畜の排せつ物から出るメタンガスは、同じ量の二酸化炭素(CO2)の25倍も地球の温暖化を進める。「培養肉の技術を生かせば、食料不足や環境問題の解決に向けた手段になり得る」(日清HD)」

「その肉の役割が、現代になって再定義されようとしている。研究者の言葉を借りれば、最たる変化は「誰でも肉を作れるようになる」ことだ。インテグリカルチャーの羽生氏は「培養肉によって、飢餓だけでなく紛争も避けられるかもしれない」と話す。人類の歴史が繰り返してきたように、肉や穀物の不足は領土争いや戦争、政情不安の火種になる。人類が肉を食べるようになったがゆえの奪い合いに培養肉が終止符を打てれば、人類は新たな歴史を歩み出せる。」

難しいことはわかりませんが、安全第一で頑張ってくださいとお願いするしかありません。個人的には「サンマの養殖」をお願いしたいところですが、生態がよくわかっていないのと、大衆魚のためコストが合わないから難しいとか。「そんなこと言わずに頑張れよ」と理屈に合わない無理難題を押し付けるようになると、「体力の下降線」どころか、「精神的な老化=幼稚化」していくようにも思います。他人に迷惑をかけぬよう気を付けます。