安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

「漂流児童」について 4455

未分類 / 2019年1月18日

IMG_4798昨日は子育て中のお母さま方との座談会、ごあいさつまわり。座談会では、街づくり、行政サービス、親の認知症対応などお声を頂きました。また、中学校給食に関する声についても、ハマ弁の給食化に向け取り組んでいる状況を説明。コスト、学校スペース、ハマ弁導入に至る子どもたちへのアンケートなどを総合的に勘案した、現実的かつ早期に実現できるもの。多くの都市で行われているデリバリー型給食とハマ弁の違いは、家庭弁当を基本としてハマ弁も含めた選択制とするか、ハマ弁を基本とした選択制とするか。生徒たちのために、より良い方向へ進めます。

先日、「漂流児童」(石井光太著 潮出版社)を読みました。児童養護施設・少年院・子ども食堂など、児童福祉の現場を取材したルポルタージュ。社会の問題点を指摘するだけでなく、鋭い視点でその奥底に切り込んでいく内容。公明新聞の書評にも紹介されていましたのでご紹介します。

「児童福祉に関するルポルタージュでは、誰もが「助けてあげたい」と感じ、適切に対応すれば、「助けることができそう」な事例が紹介されることが多い。ルポの重要な役割は、児童福祉への関心を高めることなのだから、それは重要なことだ。本書でも、無料塾で真摯に勉強し、才能を開花させた子どもの事例など、希望のある事例が多く紹介されている。

 ただ、石井氏のルポは、ここにとどまらず、かすかな毒を伴うのが特徴だ。例えば、「子どもが欲しい」と特別養子縁組(実の親との法的親子関係を解消する養子縁組)を望んでいた夫婦が、ダウン症の子どもの引き取りに難色を示す。虐待などの影響により強い攻撃性を持ってしまった子どもと向き合おうとするとき、施設や家族は、肉体的に大きな危険に直面することもある。石井氏のルポルタージュは、「あなたは、この子どもたちにも優しく支える気持ちを持てますか?」と問いかける。それは、社会への挑戦状のようだ。

 児童福祉は、「この子に何をしてあげればいいのだろう」と途方に暮れてしまうような、困難を抱えた子どもたちに向き合わなければならない。「たまたまお金や家庭に恵まれなかっただけで、本当は可愛くて頭が良い子」に援助するだけのきれいごとでは終わらないのだ。

 それでも「全ての子どもが希望を持てる社会」をあきらめるわけにはいかない。私は、本書を読んで、特に、知的な障害を持った子どもたちへの社会保障が徹底的に足りていないと感じた。障害児の養子縁組の事例でも、ただ拒否した夫婦を責めるのではなく、障害児の養子を受け入れることに不安を抱かせる社会の在り方を模索すべきだ。」 

子ども達のためにどうすることがいいのか。子ども達のために、次の世代のために何を残すか。大事なことは、大人の都合を正しいとするのでなく、大人の役割を果たすことではないかと思います。