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公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

闘う医師への追悼について 3859

未分類 / 2017年5月31日

DSC_4144昨日は終日市役所とその周辺で断続的な会議、打ち合わせ。今月11日、医師の村上智彦氏(元夕張市立診療所長)が急性白血病で死去されました。享年56歳。若すぎる死ですが、とても深い人生を送られたと思います。地域医療に注力され、信頼の輪を広げる医師として活動されてきた同氏。「医療って街づくりのためにあるんですよ」「教育崩壊と医療崩壊は、やはりちょっと似ていますね。利用者の意識変化というものが大きくて、住民の権利意識というのが高くなってしまったんですよ」「フィンランドは教育を世界一にしようと思ってやってるんじゃない。こういう国にしたい、こういう人間形成したい。そうすると自ずと教育が決まってくるじゃないですか」等々。著作「村上スキーム」をはじめ、何冊か手に取り勉強させていただきました。

同氏について日経新聞コラム「春秋」が取り上げていました。

「医師として、多くのがん患者に告知をしてきた。しかし自分自身ががんを告知される立場になり、初めて気づいたことがたくさんあった――。財政破綻した夕張市で医療再建に取り組んだことなどで知られる村上智彦さんが、この春出版した著書でそう振り返っている。

 2年前、54歳で血液のがんである白血病との診断を受けた。入院してみて、病室での生活がいかに患者の体力や精神力を奪うか身にしみたという。栄養面や楽しさへの配慮が足りない病院食の欠点。高齢化する日本では病気の事前予防が大事なこと。今月亡くなるまで、医療のあり方について著書やネットで発信を続けた。

 検診の普及や治療技術の進歩で、がんとともに生きる人が増えている。日々の支えになるのが、自分も何らかの形で誰かの役に立っているとの思いだろう。仕事もそうしたつながりの一つであり、経済面に加え心の支えにもなる。毎年100万人が新たにがんと診断され、このうち3人に1人が若者を含む働く世代なのだ。

 さまざまな企業で育児、介護に続き、がんを仕事と両立すべき課題ととらえ、休暇制度を工夫するなどの挑戦が始まっている。病気の人が働きやすい仕組みは、健康な人にも役立つことが多いからだ。そんな流れを無視するかのような「がん患者は働かなくていい」発言。当事者の議員氏はぜひ現実を学んでほしいと願う。」

村上智彦さんのご冥福をお祈りします。