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公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

トルコと安政の大獄について 3550

未分類 / 2016年7月28日

DSC_1404昨日は3件の市民相談への対応とご挨拶まわり。トルコで起きたクーデター未遂事件。毎日新聞によりますと、当局は事件に関連し計7543人の軍人や司法関係者を拘束し、約2万5000人の公務員を停職処分に、私立教育機関の教員約2万1000人の免許を取り消し。5万3000人以上が粛清される異例の事態とのこと。敵対する政治家の「政治的追放」との批判も出ているそうです。

日経新聞コラム「春秋」が指摘していました。

「吉田松陰や橋本左内が斬罪に処された「安政の大獄」は、連座した者が100人余にのぼる尊皇攘夷(じょうい)派への大弾圧だった。活動家たちの命を奪っただけでなく、関係者への処罰は島流し、追放、押込(おしこめ)、手鎖など多岐にわたったという。藩主級も隠居謹慎の憂き目を見た。

勅許を得ないで米国との条約調印に走るなどした幕府への反発を、大老の井伊直弼は情け容赦なく抑え込んだのである。不穏な企ては徹底的に摘み取るのが強権維持の要諦ではあろうから、古今東西、この手の謀反つぶしは枚挙にいとまがない。と知ってはいても、いま進行中のトルコの大獄のすさまじさには言葉をのむ。

軍の一部によるクーデター未遂に対し、政府は関係者の身柄を大量拘束し、解任された公務員も県知事らを含めおびただしい数に達するという。摘発はさらに広がる見込みで、エルドアン大統領は死刑の復活にも言及したそうだ。民主的に選ばれた政権を暴力で覆そうとは言語道断だが、この反応もまた異様というべきだ。

桜田門外の変につながった安政の大獄ではないが、力まかせの処断が新たな混乱を生むのは歴史が教えるところである。クーデター失敗からわずか数日、これほどの粛清を推し進める政権の早業を世界はどう見よう。こんどの騒ぎでは、たくさんの市民が勇気を振り絞って軍に立ち向かった。その精神を汚してはなるまい。」

 津久井での極めて身勝手な事件などを見ますと憂うものがありますが、日本はこうなってはならない、と改めて感じたところです。