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公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

サッカー・本田選手の「根性論とデジタルの両立」について 3463

未分類 / 2016年5月2日

DSC_0954昨日も地元でご挨拶まわり。途中、たまプラーザ駅前で行われた政策アンケート「ボイスアクション」へ。青年部の皆さんに感謝です。まわっていますと色んなことがありますが、昨日はまた改めて「何があろうと断じて勝つ」と感じた次第です。

ところで、岡崎慎司選手が活躍するプレミアリーグ・レスター・シティ。悲願の優勝が決まるかどうかの大一番、昨夜のマンチェスター・ユナイテッド戦は1-1ドローで持ち越し。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、レスターが優勝すれば「世紀の大番狂わせ」とされる快挙だそうです。そこに日本人選手が大活躍しているとは大変なことだなと思います。10年、20年前とは隔世の感があります。いずれにしましても、世界一流のピッチに立つ日本人選手の活躍が光っています。

先日、日経新聞がサッカー日本代表の本田圭佑選手にインタビューしていました。

「サッカー日本代表の本田圭佑選手が自らのマネジメント事務所を通じて独SAPとの提携を決めた。昨年、オーストリア3部のSVホルンのクラブ経営を始め、日本では小学生向け教室や、中高生のクラブを展開する本田選手。今回は「ホンダ・ノーリミッツ・プロジェクト」と称し、選手の能力向上やクラブ経営におけるIT(情報技術)の活用をめざす。ピッチ外でも幅広く活動する経営者としての本田選手に話を聞いた。

 ――なぜIT、データに着目したのでしょうか。

選手の能力向上やクラブ経営にIT活用をめざす本田選手

 「今年30歳を迎えサッカー選手としてベテランの域に入り、先が見えてくる。ただ、これまで自分で限界を定めてこなかったし、限界を来たと認めたくもない。最後の悪あがきとして、発想を少しひねってみた。私はどちらかといえばアナログの人間で、デジタルには弱い。だが大きく伸びる要素として能力向上につながるデータを扱い、もう一花咲かせたいと思った」

 ――経営者としてデータをどう扱う考えですか。

 「一言でいうと未知。能力向上というピッチ上の話以外に、オーストリアで経営するクラブの集客や放映権といったビジネスでもSAPのデータを生かせるのではないか。SAPからは結局は使い方次第と聞いている。勉強しながら深掘りし、限界を定めずに使い切りたい」

 ――データアナリストを外部から募集するのもユニークです。

 「組織を管理できる、ITに強い人が近くにいればと考えていた。普段はトレーニング終了後、能力向上や新しいビジネスのことなど、いろいろ考えている。SAPをうまく使える人がいれば、柔軟性が出て、今までたどり着けなかったアイデアにたどり着けると期待している。これは個人的な要望だ」

 ――デジタル世界で浸透する「オープンイノベーション」の手法は日本のサッカー界にも刺激になりそうです。

 「最低限、日本のサッカーを変えることは自分の使命だと思っている。ただ、その枠に収まらず、いろんな多くのことにかかわり、自分のできることをやっていきたい。経営者、ビジネスマンとしてどこまでやれるか挑戦していきたい」

 ――昨年にはSVホルンの経営を始めました。具体的にどうデータを生かしますか。

 「今はホルンの毎試合をチェックして、全選手を評価している。例えば、大人になって変わるのはフィジカル面。フィジカル面を向上させるとき、なぜ自分のコンディションがいいのか、悪かったのかはほとんどの選手が理解できていない。論理的に数値を使い管理することで、ベストパフォーマンスを意図的に作り出せると思っている。偶然良かった試合を、偶然でなく高い確率で毎週チームとしてパフォーマンスを出せるのではないか。子供に関しても、競争が好きな子がなぜ勝ったのかを目で分かるようになる」

 ――数値を通じ組織も変わりますね。

 「指導者が感覚的に管理していたものが、しっかりサポートされる。今や必須のアイテムなのでは。監督、コーチの側も必要と思わないと使いこなせない。まず我々の頭のなかを変えることが必要。その柔軟な考えに対し、このプロジェクトが最大限に生きると考えている」

 ――ホルンやスクールの経営の目標は。

論理的に数値を使い管理することで、ベストパフォーマンスを意図的に作り出す

 「利益を出すこと。サッカークラブ経営は基本的に利益を出せない可能性の方が高いとされてきた。利益の出し方はいろいろあるが、我々は教育にも力を入れている。たぶん我々のやっていることは、従来のビジネスの考えからすれば邪道だと思う。教育ほど金のかかるものはないし目先の利益はなく、非合理的な方向に進んでいる。だが、長い目で見れば充実した息の長いクラブ経営が達成できるのではないかと思っている」

 ――デジタル分野でのSAPのように、外部の企業を呼び込む考えは。

 「スポーツだけでなく、教育にも興味があり、社会貢献をしたい企業があれば、ぜひ一緒にやりたい。外部の会社を巻き込むのは我々の哲学でもある。全部うちでやっていこうとは考えていない」

 ――日本の組織は産業、スポーツ界を問わずITに苦手意識が根強いようです。根性論、精神論がIT活用の妨げになっている面がありませんか。

 「ITに苦手意識を持っているのは同じ。それに僕は根性論がいまだに大好き。ただ根性論が大好きなのと、根性論しか肯定しないのとは違う。根性論は大好きだが、いいものは採り入れるべきだと思う。柔軟に新しいものを受け入れる能力を頭の中に持ち、自分のやることが全て正解ではないと理解することが大事。普段の行いに謙虚に向き合えれば、もっと向上するための良いアイデアは見つかる。根性論とデジタル技術は両立でき、むしろ根性論を生かすことができる」

 ――データを使うことのデメリット、注意点は。

 「もちろんデータにとらわれてはいけない。人間の豊かな創造力、発想を最大限に伸ばすのが今回のプロジェクトの目的。データが僕の持っているポテンシャルを2倍、3倍、もしかしたら10倍に引き伸ばしてくれるかもしれないのが今回の話。主役は人です」

どのような状況におかれても、夢や希望を捨てずに、先を見ながら走り続ける人。いいこと言うなと思います。