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公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

バイオマスタウン 真庭市視察について 3431

未分類 / 2016年3月31日

真庭1昨日は環境対策関連の団視察のため岡山県真庭市に伺いました。

バイオマス事業で持続可能な産業の輪の中で繋がる地域を目指す真庭市。ある産業で出た資材の残りを別の事業で再利用したり、その過程で出た副産物をまた別の事業で利用したりするなど、バイオマス事業は単独の事業を指すものではなく一連の循環が完結して初めて完成するもの。地の利を生かし、Co2削減と町の発展を実現しようとする取り組みが進められていました。下記はメモです。

同市としては、若者の交流・定住推進のため、その切り口としてバイオマス産業を振興し、地域活性化を推進。昔から木材の集積地として力を入れているが、現在は200名の林業従事者の内、平均年齢が40歳代と若手林業者が多いとのこと。

DSC_0829バイオマスタウンの歴史としては、93年頃に県の南北を結ぶ高速道路ができる構想が決まったが、それができると都市部への人口流出が始まる。いかに街を守るかという観点から検討開始。2000年に「木質資源活用産業クラスター構想」を立ち上げ、国の事業、民間企業、NPO等が動き、形となって、現在のバイオマス産業都市につながっている。バイオマスエネルギー自給率を2012年11.6%であったものを20%まで引き上げたいとして取組みを進めているとのこと。

様々な観点から質問させて頂きましたが、気になったのが後継者と今後の産業、街づくり。

(質問1) 交流・定住の観点から、Uターンだけでなく、Iターンや観光客を呼び込むため、距離をどのように縮めているか?人口は48000人、社会減で毎年600人減っている。社会増のために何をしているか?

DSC_0836バイオマス発電所で50人の雇用創出。民間企業がCLT(直交集成板)量産工場を作り、来月4月から稼働し40人を雇用。市内電力は自給でき、4月より売電始まる。雇用を増やしていきたい。

(質問2)産業・観光振興の観点から、バイオマスツアーには、ほぼ目標通りの年間約3000人が来ている。全国で約30か所のバイオマス事業を行っている自治体があるが、横浜市も都市間競争で競っている。バイオマスとして今後どうしていくか。

発電事業だけでは回らない。森林の管理だけでも回らない。木材需要だけでも回らない。すべてがリンクしてうまく回る。発電とCLTの拡大。従来工法の価格担保。山にお金を回すようにして管理できるようにする。1サイクルさせるための出口確保、コストを含めた生産性の仕組みをどう作るか。新しい仕組みを全体で作っていく必要がある。バイオマス、発電などはひとつの出口、きっかけになる。どれかかけても回らない。各方面が協力し合うことが大事だと思うとのこと。

市役所で説明を受けた後、バイオマス発電所、バイオマス集積地などを見せて頂きましたが、市の命運をかけたプロジェクトとのことでもあり、皆さん気合が入っていたことが印象的でした。

国内では最も有名ともいえる真庭市のバイオマスタウンへの取組み。学ばせて頂きました。

http://www.biomass-tour-maniwa.jp/