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公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

「強い力士はよく食べる」について 3211

未分類 / 2015年8月23日

20150821_150326残暑です。昨日は地域課題を解決した現場の確認などまわりましたが、汗がふきだす一日でした。お盆を過ぎてトップギアでもないのですが、元気の源はやはり食べることかなと思います。

高校野球をしている息子の監督曰く「東海大相模のレギュラー選手とうちの選手の平均体重の差は10キロ。甲子園に行くにはまずこの差を埋める必要がある。保護者の皆さん宜しくお願いします」とのこと。

先日、日経新聞「スポートピア」のコーナーに大相撲の浅香山親方(元大関・魁皇)が「強い力士はよく食べる」と題して寄稿されていました。いい親方だなと思います。

「厳しい暑さが続いている。現役時代、私も夏バテしてしまった苦い経験がある。関脇か小結時代の名古屋場所前だったと思う。その時はとりわけ暑い夏だった。稽古後に水を飲み過ぎて、ちゃんこを普段の量ほど食べられなくなった。

 すると、場所初日の前日ぐらいから、突然、体に力が入らなくなった。これが夏バテかと気が付いたものの、時すでに遅し。その場所は全く振るわずに終わってしまった。あの経験から食の大切さを思い知り、以来、夏場も意識して食べるように努めた。

 鍋料理は冬の食べ物と思われているが、夏バテ防止に有効な料理としてオススメだ。汁物なので、いくらでも食べられる。「暑い時に熱いものは食べられない」という人は多いが、ラーメンや揚げ物、焼き肉だって熱いのは同じ。

 角界の隠語で、大食漢を「エビスコが強い」という。由来は商売繁盛の神様「えびすさん」の太鼓腹など諸説あるようだが、私はエビスコの強さと出世は比例すると思っている。現役時代、力士仲間と「強くなるやつは、たくさん食べるよな」と話していた。

 食べるから強くなるのではない。激しい稽古でエネルギーを大量に消費しているからこそ、たっぷりと食べることができる。ちゃんこをかきこんでから昼寝をして、翌朝の稽古への体力を付ける。稽古しているからこそ食べられるし、食べているからこそ激しい稽古にも耐えられるのだ。

 私は10代のころ、一度に500グラムのステーキを8枚、計4キロをたいらげた。夕飯に肉を1キロ食べたぐらいでは小腹が満たされる程度で、夜食が必要だった。

 親方になって感じるのは、好き嫌いなく食べている子は、まず病気をしない。悪いものも含めて色々なものを体に取り込んでいるから、抵抗力がつくのだろう。反対に食が偏っている子は体が弱い。弟子たちには「バランスよく食べることも、強くなる条件だ」と口を酸っぱくして言っている。

 私も入門前は納豆が苦手で、魚や野菜も好んで食べなかった。それが、角界に入ると好き嫌いがなくなった。稽古後の空腹を満たすには、選んで食べてなどいられない。そんな食生活を繰り返すうちに、体が自然に野菜を欲するようになった。

 現役引退後も肉は1食で600グラムほど食べるが、体重は増えない。現役時代に比べて米を食べなくなったからだと思う。体をつくっていたのはごはん粒だったのだと引退後に知った。日本人は米を食べて体を強くしてきた民族なのだろう。

 弟子と囲む食卓は、師弟の重要なコミュニケーションの場でもある。食べる時の雰囲気をみれば、弟子の心身の不調に気が付くこともできる。人と人が心を通わせるのは食卓をともにするに限る。」

バランスの大切さ、食卓の大切さ。勉強になります。角界で活躍されてきた親方。一角の方だなと思います。