安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

自転車の信号無視に注意義務はあるのか、について 3162

未分類 / 2015年7月5日

20150701_101439なでしこジャパン、いよいよ決勝戦。選手の力もさることながら、佐々木監督がいかに名将であるかが改めて証明された大会ではないかと思います。

ところで、昨日の市民相談でもありましたが、現在進行中の政策懇談会の中で、交通安全に関するものも少なくありません。バスの運転手の方などからも安全確保を願う声が届いています。6月から改正道路交通法が施行され、自転車運転などへの罰則も厳しくなっていますが、ルールの徹底をはじめ事故対策は急務です。

そうした中、先日、読売新聞がある判決を報じていました。

「乗用車を運転中、交差点で自転車の男性をはねて死亡させたとして、自動車運転過失致死罪に問われた兵庫県高砂市の男性被告(78)の控訴審判決が(5月)19日、大阪高裁であった。

並木正男裁判長は「自転車が赤信号を無視または看過することまで予見する注意義務はない」として、求刑通り罰金30万円を命じた1審・加古川簡裁判決を破棄し、逆転無罪を言い渡した。

 被告は2013年6月19日、同市の交差点で青信号に従って右折した際、横断歩道を直進してきた自転車に衝突し、男性(当時66歳)を死亡させたとして、在宅起訴されていた。

 1審判決は、横断歩道の信号が赤だったと認定した上で、車側が安全確認を尽くす注意義務を怠ったと判断。これに対し、並木裁判長は「自転車が赤信号に従い、横断しないと信頼するはずで、過失があるとまではいえない」と述べた。」

こうした痛ましい事故が発生しないことを願うばかりです。今後、この裁判がどうなるのかはわかりませんが、重要な判決だと思います。赤信号で侵入してきた人をはねても罪にはならない。危険な自動車運転やイヤホンをつけたままの自転車運転。赤信号で横断歩道を渡る人。横断歩道があるのに車道を横切るなど、程度の差こそあれ、子ども達には見せたくない危険な通行を目にします。

ルールを守らないと、他人に迷惑がかかる。自分さえよければいいというのは困りますという話。

しかし、自転車運転中の重大事故が多発しています。気をつけねばなりません。