安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

「幸福とは何か」について 3152

未分類 / 2015年6月25日

20150624_172413昨日も終日、政策懇談会。建設関連、介護施設関連、身体障害者団体、水道関連の皆さんからお話を伺いました。

水道関連の議論の中で、3.11の時に給水のため長蛇の列を作る仙台の皆さんの写真が紹介されました。「あのような大災害の時でも列を作る日本人が世界から讃嘆された」「こうした人々の心に応えていきたい」との主旨の話に、心に心で応えることの大切さを改めて感じました。

先日、日経新聞の経済教室「やさしいこころと経済学」のコーナーに「幸福とは何か」と題して連載していました。

 「近代社会の幸福のシステムは、経済成長を前提としていました。「豊かな家族生活」にしても「ブランド消費」や「プチ消費」にしても、幸福を約束する商品を買い続けるためには収入の増加が不可欠です。そして、その商品によって人から評価されるという社会的承認を得て、幸福を感じていたのです。

 よく考えれば人々が本当に求めているのは商品そのものではなく、社会的承認です。そうであれば、商品を介在させずに、直接、社会的承認を手に入れたほうが幸福を感じることができます。

 欧米などでは、夫婦は記念日などにお互いにプレゼントを贈り合う習慣が盛んです。お互いが必要であり、大切であることを直接、表現し合うことによって幸福を感じるのです。プレゼントの中身でなく、贈るという行為が幸福を生み出します。

 仕事をすることも、人とのつながりに結びつけば幸福の源泉になります。引きこもりがちな人の就労支援の中で最も人気があるのが、「犬の散歩の代行」だそうです。自分が世話することによって、犬の喜ぶ姿が見られるからだといいます。

 仕事は、自分の能力を生かし他人を幸せにして、お礼をもらうというのが本義です。近年は脱サラして有機農業を始めるなど、お金がもうからなくても自分の働きで他人が喜ぶことを実感する仕事を選ぶ人も出てきました。お金のためだけに働いていると思うと、なかなか幸福を感じられないのです。

 家族を離れた集団も重要です。欧米では、趣味のサークル活動やボランティア、宗教に基づく奉仕活動などが盛んです。労働時間が長くない欧米では、幸福を感じるための活動がしやすいのです。

 人がつながりを確認し、お互いに承認し合う。そのようなシステムが広がれば、経済的豊さとは別の次元で幸福を実感することができます。日本でも、このような幸福の感じ方が広まり定着することを期待しています。」

幸福とは何か。人ぞれぞれかと思いますが、つながりを確認し、認め合うことも大事なひとつだなと思います。