介護サービス 仕組みと費用について 2817
昨朝はたまプラーザ駅前での街頭演説。近くにはガードマンのご主人。6時半から2時間もの間、聞きたくもないであろうループを続ける健康に関する市政報告を聞かされ、さぞかしお疲れのことと思いきや、終了後に「素晴らしい、良くわかった、いい演説でした!」と有難いお言葉。ご主人の激励にお応えすべくしっかり働いてまいります。
さて、介護の準備をどうするか。昨日も市役所でその周知について議論したのですが、いざという時にどうするか。でも、只、いざという時では遅い。よくご相談頂く内容でもありますが、まずは地域ケアプラザをご紹介しています。
先日、日経新聞「はじめの一家 修行中」とのコーナーで「介護サービス 仕組みと費用は 要介護度で支給限度に差」と題し、対話形式で概略ですがわかりやすく説明されていました。長くなりますので、登場人物の名称を変え、中略を挟みつつご紹介します。
「A:このあいだ関心を示された介護保険の話を少ししませんか。
A:身内の世話になるとしても介護保険サービスは使えるので制度は知っておくべきです。例えばどうやって利用を始めるか知っていますか。
B:介護の事業所に申し込むんだろ。
A:いきなり事業所に行ってもサービスは受けられません。まずは各市町村の窓口である「地域包括支援センター」で相談し、市町村に要介護認定の申請をします。訪問調査や専門家の審査で心身の状態を判定され、申請から30日以内に認定結果が知らされます。
B:いろいろと段取りがあるのか。
A:そこで要支援や要介護と判定されたらケアプランを作ります。通常はケアマネジャーに頼みます。
B:ケアプラン? ケアマネジャー?
A:ケアプランは「どんなサービスをどのくらい利用するか」という計画のこと。ケアマネジャーは正式名称が「介護支援専門員」、ケアマネとも略されます。ケアプランを立てて、しっかりサービスが提供されているかチェックする役割です。
B:その人たちにお任せすればいいんだな。
A:ところがケアマネは玉石混交といわれています。厚生労働省でケアプラン制度の立ち上げに携わり、現在は社会福祉法人、認知症介護研究・研修東京センター副センター長の佐藤信人さんは「ケアプランは丸投げせず、ケアマネジャーと一緒に作ってほしい。合わないケアマネジャーなら変更したほうがいい」とアドバイスしていますよ。
A:でも専門用語が難しいんだよ。この冊子にある「通所介護」は何のことだい?
B:「デイサービス」ですね。バスなどでの送り迎えもあって、施設で食事や入浴をするサービスです。
C:向かいのおばあちゃんが週2回利用しているわね。
A:介護サービスは大きく分けて3つあります。自宅で生活しながら受ける「居宅サービス」、特別養護老人ホームなどに入る「施設サービス」、住み慣れた地域で生活を継続するための「地域密着型サービス」です。
C:たくさんあってこんがらがりそう。
A:特に自宅を拠点にしている場合は選択の幅が広いです。大切なのは「食事、排せつ、入浴」。その3つをどうするかを中心に、体が不自由でも楽しい暮らしができるようなケアプランを組み立てたいですね。
B:1カ月いくらぐらいなのかな。
A:要介護度で毎月の支給限度額が決まっています。地域によって異なりますが、標準例では要支援1が5万30円、要介護5で36万650円です。その範囲内であれば自己負担は1割なので、要支援1は5003円、要介護5は3万6065円になります。ただ上限を超えた分は全額自己負担です。保険対象外の家事代行なども自分で払わなければなりません。
B:年金暮らしには厳しいな。
A:負担を抑える制度もあります。一つが介護保険の自己負担が高額になった場合は一部が払い戻される「高額介護サービス費」。また、介護を受ける人は医療も同時に受ける例も多く、医療費が高額になった場合は一部を払い戻す「高額療養費制度」があります。両方を使っても自己負担が一定額を超える人には「高額医療・高額介護合算療養費制度」もあります。
C:上限を超えてサービスを受けるケースってどれくらいあるのかしら。
A:実は多くのケアプランは上限に達していません。サービスが過剰だと逆に心身が衰える可能性もありますから。
C:使い切らないと損というわけではないのね。
A:本人にとって適切なサービスであること、それから家族が介護疲れで共倒れしないような配慮も必要でしょうね。例えば自宅の浴槽で入浴できない場合、介護士と看護師に移動入浴車で来てもらって洗ってもらうサービスがありますが、デイサービスでも入浴はできます。「家を空ける時間は家族が少し休める」という理由でデイサービスを選んでもいいんです。」
関西に住んでいる私の母も、まだ元気ではありますが、いつお世話になるかわかりません。いざという時の備えはしっかりしておきたいと思います。