安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

産前産後のホームヘルプについて 2787

未分類 / 2014年6月24日

 昨日から約1か月にわたる政策懇談会が始まりました。各業界団体から現場の声を伺うとともに、双方にとって活発な質疑を行う貴重な場でもあります。昨日はアレルギー関連、資源リサイクル関連、建設業協会、薬剤師会、私立保育園協会の皆さんとのやり取りでした。またご紹介します。

子育て支援策の一環で、産前産後のホームヘルプ事業が広がりをみせています。我が家は妻とともに4人の子育てをしてきましたが、一番上と一番下の育っている社会環境は大きく異なります。一昔前とは異なる子育て環境にあって「昔はこうだった」は通用しません。また、痛ましい事故が続いています。いかなる理由があれ、子どもは未来の宝、社会の宝。社会全体で守っていくべきものと考えます。

先日、東京新聞に納得の記事が掲載されていました。いい記事です。ご紹介します。

「<手借りれば 心つながる>

 子育てをめぐる事件の背景には親の孤立が見え隠れする。埼玉県富士見市ではベビーシッターに預けられた男児が死亡し、神奈川県厚木市では男児が衰弱死する事件が起きた。親が一人で子育てを抱え込まないよう、育児サポートを使うのも手だ。利用券を交付して後押しする自治体もある。

 「今晩は根菜煮にしようと思うの」。埼玉県草加市に住む白凛(ペクルン)さん(34)は八カ月の長男の載宇(ジェウ)君を抱きながらキッチンへ声をかけた。「じゃあ、下ごしらえしておきます」。答えるのは、育児サポート業「ままのわ」の渡辺琴美さん(32)だ。

 白さんは結婚して駅前のマンションに住み始めたが、子どもを産んで戻った途端に独りぼっちになった。「夫は仕事で遅く、親も遠くに住む。知り合いも近くにいない。子どもは生まれたばかりで散歩にも出られない。一番大変な時なのに、お母さんって放っておかれるんだなと身に染みた」と振り返る。

 そんな時、知人の勧めで育児サポートとして産後の家事支援を利用した。「お金持ちが使うものと思ったけど、週に一回、三時間来てもらうだけで随分、楽に。何より話を聞いてもらうことで、『私だけじゃないんだ』と思えた」と白さんは言う。

 育児サポートの役割の一つは、閉じこもりやすい子育ての場に、外からの目を注ぐこと。親にリフレッシュの時間を与え、悩みを相談する機会になる。深刻な場合は、行政による支援の橋渡し役にもなる。

   だが、育児サポートは有料のサービス。事業者や内容によるが、一時間二千~四千円程度かかる。サポートの種類、事業者の質をどう確認するかも重大だ。

 対策として、東京都杉並区は「子育て応援券」を発行する。券が使える事業者を登録制にすることで、質をチェックする仕組みだ。

 応援券は区民を対象に、子どもの出生時に四万円分を交付。その後は二歳まで年二万円分が渡される。三千円の自己負担で一万円分が使える有償券も五歳まで購入できる。事業者は区が実績などを審査。券のガイドブックはチェックを経た事業者の一覧でもある。

 重視しているのは、券を使うことで親が家の外に出て、地域と触れ合うこと。家事代行や子どもの一時預かりのほか、交流イベントにも使える。子育て支援事業「すぎなみキッズ」が開く子育てを学ぶ場「親業クラブ」もその一つ。親子コミュニケーションの専門家を中心に、母親・父親が悩みを持ち寄る。

 代表の西端(にしばた)麻理子さん(39)も二年前、二児を連れ転居してきたが、券を使って参加したイベントなどをきっかけに孤立に陥らずに済んだ。親業クラブも自身の経験に基づいて立ち上げた。「応援券は親が外に出る第一歩を後押ししてくれる。券がなかったら、今の知り合いは十分の一くらいだったかも」と言う。

 他にも券を交付する自治体はあるが、おむつなどと交換できる金券と化している例が少なくない。児童手当のように現金を支給するのと同様、使えば終わり。物と交換するのではなく、人とつながるきっかけにできるかどうかがポイントだ。杉並区子育て支援課の阿出川(あでがわ)潔課長は「子育て家庭と地域をつなげるのが券の目的。これがぶれないことが大切だ」と話している。」

杉並区が重視しているのは「券を使うことで親が家の外に出て、地域と触れ合うこと」。言葉を耳にすることは多々ありますが、実際に行動されていることが素晴らしいです。何事も意思で行動が決まります。

横浜市はどうか。似たような制度がないわけではありません。しかし、使いやすいかどうか。そもそも知られているのかどうか。検証する必要があるように思います。個人的には、とにかく全ての方が使えるようにして、使うかどうかは個人が選択するくらいのことをしないと支えにならないのではないかと思います。

現場の目線を大事。親の目線で行動します。