安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」

公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

横浜市立大学金沢八景キャンパスについて 2103

未分類 / 2012年8月24日

昨日、政策・総務・財政委員会として公立大学法人横浜市立大学金沢八景キャンパスを視察しました。

創立84周年を迎えた総合大学。開国以来、日本の貿易の中有新地として発展してきた横浜において、欧米の商業技術を習得した人材を育成するため、横浜商法学校として明治15年(1882年)に開校。その後、明治19年(1944)に住民が利用できる英米医学の病院としてできた十全病院から発展して県内唯一の国公立大学の医学部として拡大。現在、2学部と4つの研究科を市内4キャンパスに展開。学生数4800人、病床数約1360、一日の平均外来患者数約3800人。

布施学長は「国公立大学改革をしてきちんと役割を果たしていかねばならない。」「目指すところは、自立できる学生、自分の人生を自分で築ける学生を育てること。学生はまず勉強しろ。研究テーマをしっかり選べ。その結果、自己の確立をはかれ、と訴えている。」

田中忠昭委員長は「本来は文化系であるが、従前病院に端を発して医学部ができて大きな役割を果たしている。福祉保健医療分野への期待、産学官の連携への期待が大きい。先端医科学センター、生命ナノシステム科学研究科などの最先端技術にも取り組んでいる。大学競争に勝つために何が必要なのか。大学間競争に勝ち抜いてもらいたい。人材の育成と日本国への貢献を。」と挨拶。

附属病院では、二次救急医療体制の充実、災害時医療への対応を勘案し、新たな救急病床20床整備中。また、高齢化の進展に伴い透析を必要としている患者の増加に対応するため、血液浄化センターの整備が行われています。外来透析ベッドを7床から12床に拡充。

専門(産婦人科)領域における動向では、横浜市の子宮頸がんワクチン摂取の取り組みは接種率からみて全国トップクラス。また、学校に医師を派遣するドクタービジットを行う等、子宮頸がん予防の取り組みを強力に推進。メンタルなども含めた子どもたちへの疾患教育は大変重要な視点です。

総合的産婦人科診療「女性健康外来」の取り組みでは、女性の健康を疾患から守るため、小児期~思春期~青年期~成人期~高齢期までの一貫した体制で継続的な健康管理と診療を行なっているとのこと。「女性の健康を一生支える仕組みづくり」を進める公明党の施策と同じ考え方。そして具体に実行。心強く感じました。

不妊治療を行う科として今年4月に開設された生殖医療センター病院。県内では、泌尿器科、婦人科が一緒に生殖医療を行なっている施設はなく。夫婦が同じ施設で治療することが可能になりました。

精神医療センターでは精神科救急医療体制の充実、効率的運用の推進が行われていました。

精神科領域における現状と課題。現状解決には一般市民だけでなく、医療者の中にもある誤解、偏見を取り除くことが重要。分野別課題としては、勤労者のメンタルヘルス対策の推進、メンタルヘルス教育、認知症対策の重要性を伺いました。

私から質問。

自殺をするには理由がある。毎年、約3万人が自殺する。自殺対策のNPOの方「社会に3万個の穴がある」との指摘もある。勤労者のメンタルヘルス対策は社会問題。特効薬はないかもしれないし今も電話相談等々取り組んでいるが、現場の医師から見て今何をすべきと考えるか。

(A)自殺者の大多数が中高年男性。様々な施策あるが、行政の啓発が届いていない。だから行けない。どうやって行けるようにするかがポイント。事業所への連絡、周知をよくチェックしていくことが大事。70~80%が中小企業。体制が中々できてない。働く男性の周辺の人、家族などに周知し、周りの人が察知できるようにすることが、短期的にやった方がいいこと。また、時間はかかるが学校教育が大事。将来の市民が正確な認識を持つことが重要。ワーカーの苦労は誤解・偏見が多いのが現実。

国公立大学の役割。新たな分野へのチャレンジ、従来分野の発展とともに、社会が必要としているが、民間でできないことを税金を投入してニーズに応えるのが公共の重要な役割と考えるが、そうした観点からみると、これから何が必要と考えるか。

(A)病院が一つの例になる。難病や高度先進医療を追求するなど。

その他、原発の核燃料棒処分、廃炉の技術などの技術確立と優秀な人材の育成について質問しました。

まもなく始まる定例会に生かしてまいります。