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公明党 横浜市会議員(青葉区) 行田朝仁 (ぎょうた ともひと)

脳血管疾患の救急医療体制の充実について 2036

未分類 / 2012年6月18日

先日の一般質問ではいくつかの前向きな答弁があり、順次ご報告させて頂きますが、脳血管疾患の救急医療体制の充実についても前進がありました。

本市における、脳梗塞や脳出血などによる死亡者数は、年間2,500人を超え、死亡原因の第3位。しかも他の疾患と異なり、麻痺による後遺症を特徴とし、要介護者の多くが脳血管疾患を原因としているため、いざという時に、市内でどの医療機関が対応できるのか、市民には関心の高い疾患でもあります。

そのような中、先般本市では、脳血管疾患の救急医療体制に参加している医療機関の診療体制及び治療実績をホームページで公表しました。この取り組みは、我が党の源波議員が提案し、横浜市が市民の期待に応え、全国に先駆けた画期的な取り組みであると、我が党は高く評価しています。

今後、継続的に治療実績を検証して行けば、更に良くなるものと考えますが、(1)脳血管疾患救急医療体制に関する各種情報の継続的な公表について、市長の見解を求めました。

それに対して林市長は、「このたびの公表は、専門医や医療設備の配置状況のほか、治療後の追跡調査も含めて報告をいただくなど、参加医療機関の、救急体制へのご理解とご協力なくしては実現できないことでした。

市民の皆様の、脳血管疾患への関心が高まりますよう、今後とも参加医療機関の皆様にはご協力をお願いし、運用実績の検証結果や医療機関ごとの診療体制、治療実績を定期的に公表していきます。」と定期的公表を表明。これは患者家族の方々らにとって大きな前進でした。

また、本市では、21年度から脳血管疾患の救急医療体制を運用し、参加医療機関から毎月受入体制情報を収集するとともに、その情報を救急隊に提供し病院選定活動を支援していますが、事前の情報では受入可能でも、救急患者の治療中や手術中などで受入が困難になるなど、時々刻々変化する救急受入状況の変化には対応が難しいようです。病院のリアルタイムな受入可否の情報を救急隊に提供できれば、脳血管疾患患者搬送の病院選定の短縮につながり、さらに市民が安心出来る医療体制になると思います。

そこで、(2)脳血管疾患患者を早期に医師につなぐための取組について質問。 

これに対し、市長は、「現在、救急隊の搬送先医療機関の選定を支援するための「横浜市救急医療情報システム、通称YMIS」を、6月末の運用開始を目標に整備しています。YMISは、救急車の受入可否の最新情報を、救急隊が使用する携帯電話などに、リアルタイムで情報提供するものです。脳血管疾患患者を含む全ての救急搬送に活用でき、救急隊の搬送先選定活動に効果を発揮すると考えます。」と答弁。今後の運用改善で市民の皆様の安心が広がることを願っています。

この質疑の最後には、今後、市民の皆様に対して、脳血管疾患の予防、意識啓発を含め、今後の更なる事業展開を期待する旨の要望をして次の質問に移りました。

この予防と意識啓発が大変重要。大人だけでなく、子供たちに対しても教育していくことの重要性が指摘されています。脳血管疾患から命を守るべく前進してまいります。