クーデターについて 874
昨日は本会議で一般質問が行われました。我が会派からは亀井たかつぐ議員が地域医療の再生計画や児童虐待対策等について質問しました。
ウィキペディアによりますと、クーデター(フランス語)とは、支配階級内の権力移動の内、非合法的な手段によるものとのこと。暴力装置(軍隊など)を用いたクーデターを「軍事クーデター」とも言い、日本語では、流血を伴わずに平和裏に成功した場合は政変(無血クーデター)、武力衝突や流血をともなった場合は武力政変などとも言われ、失敗して鎮圧された場合は事変とも呼ばれるとしています。
歴史上のクーデターは、政権内の有力者、有力者を担いだ者又は有力者を担ぐことを標榜する者が、自分より上位の有力者を一斉に無力化することにより、自分がトップに躍り出るというものであり、クーデターは中央集権化が著しい体制において最も典型的に発生。一方、封建制など地方分権の強い体制では、中央政権のトップが入れ替わったとしても必ずしも地方の勢力がそれに従うとは限らず、クーデターの効果も限定的なものになったり、地方勢力の反撃によってクーデターが失敗に追い込まれることもしばしば見られる、としています。前置きが長くなりました。今月28日に中米ホンジェラスで発生したセラヤ大統領の国外追放劇の件です。
時事通信によりますと、同国憲法は大統領になった者には再任を認めていませんが、政変の発端は、セラヤ氏がこの改憲に挑もうとしたことでした。改憲に挑もうとするとクーデター。やはり日本とは違います。同氏は3月に突如、11月大統領選と同時に、制憲議会招集の是非を問う国民投票を実施する考えを表明。任期満了が来年1月に迫る中、「4年後の返り咲き」(外交筋)を念頭に、是が非でも改憲する野心を公然と示していました。勢い次第では連続再選すら企図しかねないと、反対する最高裁や軍との溝は深まる一方で、政情不安の火種はくすぶり続けていたとのこと。
セラヤ氏は2006年1月の就任後、反米左派チャベス・ベネズエラ大統領ら中南米の左派政権に急接近。チャベス氏は今年2月、大統領の無制限再選を認める憲法修正を国民投票で実現。エクアドルなど南米左派政権で広がる大統領権限強化を勝ち取る動きに、セラヤ氏が触発された可能性は高いとしています。
今回の政変に対し、チャベス大統領は「軍事行動を起こすこともある」と非難し、AFP通信によれば、米国も「セラヤ氏が憲法に基づく大統領」(政府当局者)と政権交代を認めない方針。また、正統性を著しく欠いたままの新政権に対し、市民からも期待の声はほとんど聞かれないと伝えています。
最近、「今の日本じゃクーデターが起きてもおかしくないよ」「日本人はおとなしい」という声を耳にしますが、個人的にはそうした感情があっても、上記内容や、日本が成熟した民主主義社会であり、中央集権の意味が違う現在から見ればそれはなさそうです。
世界では今世紀に入り8件のクーデターが発生していますが、日本の成功したクーデターといえば73年前に起きた2.26事件が最後です。
種の存続、自己防衛の本能がむき出しの生き方において、話し合いのないところには他に対し憎悪が募り、暴力へのパワーが蓄積される傾向があります。本能的行動、動物的と言えるかも知れません。対極には「対話」があります。「対話」こそ人間の証明ではないかと思います。
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